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2008年5月10日 (土)

おせん・第3話「とろろ飯ののぼり」

いいお話でしたね~。

ビシッと最後にきまって・・・このドラマも終了したら、原作を読みたいです。

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今回はベテラン勢のお芝居に見惚れました。

ドラマはやっぱりこうでないと。

特に一升庵で食事する竜、シメの「とろろ飯」を食べた時の表情が良かった。

おせんのセリフを待たずに、ジワジワと込みあげてきて泣かされました。

そして、「とろろ飯」ののぼりの行方がねえ~、もう大納得。

大女将の長年背負ってきた辛い思いが伝わってきました。

ほんとにいいお話でした。

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一升庵の玄関には春になると「とろろ飯」ののぼりがたてられる。

その理由をおせん(蒼井優さん)や一升庵の若手達は知らない。

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ある日、江崎(内博貴さん)は飲み屋で「たこ引きの竜」という元板前(西村雅彦さん)に会う。

彼はどうやら一升庵の板前だったことがあり、店に恨みを持っているらしい。

※刺身包丁のことを「たこ引き」という。

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江崎は一升庵にもどるとその男の話をする。

「たこ引きの竜」という名に敏感に反応する板長の清二(杉本哲太さん)や大女将(由紀さおりさん)たち。

一方、無邪気に何者だろうと推理する若手達。

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自分の父親が誰なのか知らないおせんは、もしやその元板前がそうなのでは?と思い立ち、江崎とともにこっそり竜を探しに出かける。

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おせんたちは簡単に竜をみつける。

彼の話などから、父親説はあっさり消えてしまうが・・・。

竜の方はおせんが一升庵の大女将の娘だと知ると積年の恨みをぶつける。

「気鋭の二番板だったんだ。

あの頃の一升庵はおらでもってたもんだ。

でも、飲み屋でケンカをふっかけられて、怪我をして包丁を握れなくなった。

あんたの母ちゃんは、おらをすぐに放り出したさ。

10年間こきつかって一円の退職金も出さないで。

ご丁寧に弟分の清二をいきなり板長に抜擢してよお~。

おらの面子はボロボロよ」

それを聞いたおせんは竜を気の毒に思う。

「たこ引きさん、何かわっちにできることはありませんか・・・」

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「死ぬまでうまい酒が飲みたい」それが竜の願いだった。

おせんは豪華なお弁当をこさえて、約束の場所に向う。

竜とおせんが楽しく酒盛りをしていると、江崎から詳細を聞き出した大女将がやってくる。

そして、口論の末、竜を追い払ってしまう。

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それを見たおせんは、大女将に強く反発する。

「どうして腕がきかなくなったからって、店につくしてくれた人を切り捨てたんですか?

詫びなきゃいけないことなんじゃないんですか?

そこにいる人を幸せにできないなんて・・・」

「一升庵が生き残っていくにはそれしかなかったんだよ。

のれんを守るっていうのは、ままごとじゃないんだ!」

大女将の剣幕に言葉を失うおせん・・・。

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おせんが一升庵に戻ると、最古参の仲居頭シズ(余貴美子さん)が迎えてくれる。

「たこ引きの竜は、たしかにたいした仕事人でした。

まるで芸術品のようなおつくりを作ってね。

その腕はマスコミに注目され、客も増え・・・。

その期待こたえようと一升庵も変わっていきました。

『味は二の次、見て美しい料理』・・・というようにね。

でも常連のお客さんの足は遠のき、一見のお客さんは一時は増えたものの、なじみにはなってくれなかった。

目には見えないけれど、一升庵は確実に危機にむかいつつあったんです。

そんな時、千代さん(大女将)が、決断したんです。

『今日から清二を板長にする。今日をもって一升庵はかわる。

包丁の技は第二、客の魂に伝わる味を第一とする』

竜が腕を痛めたのはその後。このことで自棄になって暴れた時のものです。

その後、ハタチそこそこの清二が必死に腕を磨いて板長になった・・・。

清二もつらかったと思いますよ」

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おせんは真相を聞いて、ますます竜のことを放っておけなくなる。

清二はそんなおせんに言う。。。

「・・・必死でした。俺がものにならないと、竜さんが犬死ですからね」

「わっちは・・・すぐ隣にいる人をもてなせなくて、何が料亭だ。何が女将だと思うんです。

でも、竜さんをどうもてなしていいのか・・・」

「あの参考なんですけどね・・・」

清二はおせんにヒントをくれる。。。

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清二の話でひらめいたおせんは、竜を一升庵に招待する。

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一升庵にやってきた竜は一品、一品出される清二の料理に、内心、感心しながらもイヤミを連発。

それをにっこり微笑んでやりすごしながら、シメの「とろろ飯」を出すおせん。

一口、口に運んで絶句する竜。

「魚を甘く煮た煮汁でのばしてあるのが特徴です。

このとろろ飯は一升庵でもっとも愛されている料理です。

この料理を食べるためだけにわざわざ通ってくるお客様もいらっしゃる、まごうことなき、うちの看板です。

聞けばたこ引きの竜さん。

これはあなたが弟弟子である、現板長のために、ただ一度、たわむれに作ったまかない料理。

その味が忘れられなかった弟弟子は、この味を再現し、メニューとして出すべく、女将に提案したそうです。

女将はこう言ったそうです。

『清二、これをうちの看板にするよ!これは魂に届く味だから。』と。

それからこう続けたそうです。

『どうせなら、のぼりも立てときな!

あのバカが見て、俺の料理じゃねえか!

勝手に商売すんじゃねえって、怒鳴り込んでくるようにと。

それならあの意地っぱりももどってこれるだろう』って。

今の一升庵があるのは、悩み苦しみ、そして素晴らしい味を残してくれた先達のおかけです。

その中の一人である竜さんのおかげです」

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竜の前に一升庵の全員が顔を揃え、頭をさげる。

「・・・おらのまかない料理が看板・・・」

竜はとろろ飯をガツガツとたいらげる。

「清二、ひとつ、教えてやりゃ!

とろろ飯は、飯がとろろに泳ぐぐらいじゃ~ねえと、ほんとのとろろ好きは食った気がしねえんだ!」

清二は喜んで頭をさげる。

「ありがとうございます!」

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一升庵のみんなが見守る中、竜が帰ろうとしていると、そこへ大女将が屋台を引いてやってくる。

彼女は一升庵の玄関に飾ってある「とろろ飯ののぼり」をその屋台に取り付ける。

「やる。一升庵のシンボルとして育てといた「のぼり」だ。

いやなら、捨てちまってかまわないけどさ。」

「心意気はありがていけど、おらはもう包丁を見てねえ」と竜。

「包丁なんかもう必要ないだろ。

料理に大事なのは、包丁じゃない。

うまいものを食わせたいと思う気持ちだ。

食う人間の魂に伝わる味だ。それが料理の力じゃないか。

あんたが仲間達に食わせたいと思って作ったこのとろろ飯にはその力があるんだ。

ほんとは待ってたんだよ。あんた・・・。

バカな女将が気付かなかっただけ・・・」

竜はその先を言わせずに大女将にお礼を言う。

「ありがとうなあ~。おらのこんな料理を看板にしてくれて・・・。

これからは、すりこぎの竜になるよ!」

あまり笑わない清二が一番にふっと笑って、周囲が和む。

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竜はその屋台を引いて帰っていった。

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「竜さんは・・・いつか死にます。

おっかさんも、わっちも。

けど・・・とろろ飯は残っていきます。

みんなが作った味もずっと残っていきます。

この一升庵があるかぎり。

のれんを守るっていうのは、そういうことなんですね?」

「とりあえず、そういうことでいいんじゃないかい」

縁側でお茶を飲むおせんと大女将だった。

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数日後、竜の屋台が盛況だという風の便りが届く。。。

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泣くんですよね。私はこういう話。

弱いというか、好きというか。

ちょっとセリフが多い気もしますが。

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竜がとろろ飯を口にしたところから、どんどん号泣・・・。

一番感情移入してしまったのが、大女将でした。

店の味を守るために、腕のいい板さんを切った。

それは大女将にとって、煮え湯を飲まされるような選択。

その上、その板さんは自棄になって包丁をもてないように。

だから、いつ帰ってきてもいいように「とろろ飯ののぼり」を出して待っていた。

怪我がもとで包丁を持てなくなった竜でも作れる「とろろ飯」。

仲間に食わせたいと思って作った気持ちのこもった「とろろ飯」。

それこそ一升庵の味。

一升庵の看板として育てたそののぼりを竜に渡す大女将。

これは、ある意味、のれん分けですよね。

老舗料亭の。

すごいことだと思います。

大女将の深い長年の思いが象徴されてますね。

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今回は、竜、大女将、清二、シゲさんの表情が良かったです。

由紀さおりさんって、大女将役にピッタリですね。

どんな人を愛しておせんを生んだんでしょうね。

ちょっと気になりました。

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とろろ飯、体に良さそうですね。

作ってみよう。。。

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来週も楽しみにしています~♪

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