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2008年2月19日 (火)

映画「犬神家の一族」

今夜はなんといっても、「犬神家の一族」

2006年製作のもので、市川崑監督の遺作となった作品。

公開の時は観に行きたいと思いつつ、忙しくて行けずじまい。

なので、今夜は録画もしっかりして、じっくり観せてもらいました。

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映画は、30年ぶりのリメーク。監督はご自身の映画をリメークされたんですね。

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しかし前の作品を何度も何度も観ているので、どうしてもくらべてしまいました。

あと、あらすじを知っているために、ここでこうなって、ここでこうなって・・・、そうそうこのシーンのあとがこれで~なんて、ついつい余計なところに神経がいったりもして。

・・・純粋に楽しめないなんて、もったいないヤツだわ~と、とほほ状態でした・・・ 

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でも、市川監督の金田一シリーズは何度見ても、心地いい。。。

日本的な独特の雰囲気が漂って、たまらなく魅力的です。

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2006年の犬神は、ヒロインが松嶋奈々子さん。

珠世は、芯のしっかりした利発な女性でした。

お約束の加藤さんの「よし!わかった!」もありましたし 

もちろん、金田一のフケ落としも。。。

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松子(富司純子さん)、竹子(松坂慶子さん)、梅子(萬田久子さん)の三姉妹は、犬神家のいびつな関係を迫真の演技で表現されてました。

また、松子の息子、佐清は尾上菊之助さん。親子共演されていたんですね。

これは、今まで知りませんでした。

現在の俳優さんで、あらたな「犬神家の一族」を見るのもいいもんですね。

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それと。

お昼のワイドショーだったかで、最後に金田一耕介(石坂浩二さん)がする黙礼が、市川監督の最後の挨拶のようだと言っていたのですが、実際に見るとほんとにそう思えて、胸がいっぱいになりました。

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事件が解決して、金田一が帰っていく日。

見送られるのが苦手だと、こっそり立ち去る金田一。

お別れの会を計画していた弁護士がそれに気づいて、がっくりと肩をおとす。。。

「あの人は・・・、まるで、天からきた人のようだな・・・」とぽつり。

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田んぼの一本道を金田一が歩いていく。

ふと足をとめ、彼をゆっくりと振り返える。

そして、スクリーンのこちら側に静かに黙礼し、再び背をむけて去っていく・・・。

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この時の金田一の万感をこめた表情が、深く胸に迫ってきます。

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監督の思いを表情であらわした石坂さんもすごいです。

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穏やかで凛とした余韻を残すこのラストシーン、必見です。

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監督は亡くなられたけれど、数々の映像の中に生きておられるよう。

これから放送される追悼作品をできるだけたくさん見せてもらおうと思っています。

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映画の「完」のあと、「映画は所詮、光と影だと思います KON」という監督の言葉がありました。

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