ちちんぷいぷい、滝中継・5日目
滝生中継の最終日。
台風が来て、大変な時もありましたが、いよいよ最後。
徳島も天候がよくないはずなので、今日もダメかなと思っていたんですが、ありました。
良かった~。
場所は、徳島県 神山町の雨乞の滝。(別名:かかあ天下の滝)
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名前の由来は、昔、日照りに悩んでいた村人が雨乞いのために、この滝の前で踊りを踊ったそう。
それで、雨乞の滝と。
今日は、今にも降り出しそうな空模様の中、無事に生中継が終えられることを願って、町の雨乞踊り保存会の方達が、蓑や笠を身につけ、太鼓やカネを鳴らして、伝統の踊りを踊ってくださいました。
そのみなさんに送られるように、上泉アナとスタッフさん達が山登りを開始。
滝まで約800メートルとのこと。
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鬱蒼とした森の中に入っていく上泉アナ達。
遊歩道にも見えたんですが、町道だそうでキレイに舗装されていました。
道の両側に聳え立つたくさんの杉の木立。
太陽の光が薄くしか降りてこない道を、のぼる、のぼる。。。
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「ひぐらしが鳴いてますね」
という大阪のスタジオの言葉に、気持ちは山々へと飛んでいき・・・。
ひんやりと湿った木々の香りを嗅いでいるような、そんな気分になりました。
「なんだか、高野山の風景みたいやね・・・」と、私が言うと、母も大きくうなづいておりました。。。
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しばらく上り坂が続いた後、視界が明るくなり、川も見えるように。
滝の音で会話がかき消されることも。
この雨乞の滝へと向かうコースは、途中にいくつかの小ぶりな滝があり、それを歩きながら紹介されました。
うぐいす滝、 不動滝、 もみじ滝、 観音滝と。
滝の横を歩けるというのは、かなり素敵です。
滝を下から上へとあらゆる方向から見られるんですから。でも、これは急な上り坂が続いているということでもあるんですが。
また、最後の観音滝は、これが雨乞の滝だと勘違いして、そこで帰ってしまう方もいるらしいので、ご注意を、ということでした。
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そして、いよいよ。
雨乞の滝。
この滝は2本あって、雄滝と雌滝と言われているそうです。
雌滝の方が大きいのですが、より美しい流れなので地元の人は雌滝と名づけたそう。
そのため奥さんの方が強い、かかあ天下の滝という別名もついたのだとか。(^^)
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中継では、まず、すんなりと雄滝が映し出され、そのあと、「それでは!」と美しい雌滝が披露されました。
落差は45メートル。
滝のある斜面には、全体に苔や草花が育ち、生命力にあふれている。
その緑の岩場の段々に、ぶつかり、流れを変えながら落ちていく水の束。
雌滝というだけあって、とてもたおやかで優美な滝でした。
雄滝は向って左に、雌滝は右に、仲良く並んでありました。
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雨乞踊りをしていただいたおかげか、雨も降らず、最後の滝も見る事が出来ました。
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これで、ぷいぷい夏休み企画5日連続滝生中継が終わりました。
上泉アナの歩きながらの、滝の歴史、そこに訪れた歴史上の人物の話、そしてその土地の名産品の紹介などなど、きちんと年号や数字をおさえたリポートも滝と同じくらい素晴らしかったです。毎回の語りに聞き入りました。
楽しかったです。。。良いものを見せてもらいました。。。
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ところで、山登り開始前に上泉さんが、昨日からの移動の報告されていました。
昨日、宮崎県からの中継のあと、上泉アナとスタッフさん達を乗せた車は九州を北上、関門海峡をわたり、途中SAで休憩をとりながら、山陽自動車道で岡山まで行き、瀬戸大橋を通過し、徳島へと入ったそうです。
到着は午前3時30分。900キロ、13時間の行程だったそうです。
上泉アナやスタッフさん達の表情にはさすがに疲労の色が見えましたが、それでも笑顔で「楽しかった~」とおっしゃっていました。
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雨乞の滝の生中継が終わった後、スタジオでじっとその様子を見てらした中尾彬さんが、「滝には神様がいるんだよ。だから静かに見てた」とおっしゃってました。
それを聞いて、なんだかうれしくなりました。
上泉さんも、どの滝もみな神々しかったとリポートされていましたが、ほんとにそうでした。
崇高な美しさに引き込まれた5日間でした。
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今回の滝はすべて「日本の滝百選」に選ばれたもののようですが(もちろん今回のもそうです)、この「日本の滝百選」、俄然気になってしまいました。(笑)
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