前編が「恋」を描いていたのに対し、後編は「愛」を描いていたなあ~と。
最後はもう号泣でした。みんなが許しあうんですね。自分を「仕方なく裏切った人」を・・・。その優しさに涙が止まらなかったです。
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セリフが素晴らしい。忘れてしまっていた思いを、引きずり出してくれます・・・。
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プッチーニ(小林聡美さん、もたいまさこさん、ともさかりえさん)に命を狙われるマキナ(浅丘ルリ子さん)。
マキナを心配するニコ(大後寿々花さん)。そのニコに名梨(岡田義徳さん)はプッチーニに殺しの依頼をしたのは、マキナ本人だと告げる。
マキナは、かつてスパイの相棒で恋人だった男性(マイク真木さん)を見捨てた過去があり、その後悔に苦しみ、彼が死ぬ時には自分を殺して欲しいとプッチーニに依頼したのだった。
マキナ自身が死ぬ気でいる限り、助けようとしても無駄なんだと苦悩する名梨。
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一方、ロボ(松山ケンイチさん)は昭子と幸せいっぱいな同棲生活を送っていた。
そこへ飛び込んでくる名梨。
名梨から、あらためて昭子がプッチーニの1人であることを聞かさせるロボ。二人で部屋を捜索すると洗濯機から拳銃が。
ロボは昭子とニコ&名梨の間で揺れる。
けれど、結局は正義のために、ロボはプッチーニとニコ&名梨&マキナが対峙する場所に飛び込んでくる。
そして、咄嗟にロボは「男が生き返った」と伝える。
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男の病院に向うマキナ。
意識を取り戻したとあっては依頼もキャンセルになるので、プッチーニも姿を消す。
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男はマキナと和解したあと亡くなってしまう。
マキナは彼の許しを得て生きることを決意、ニコと名梨は安堵する。
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プッチーニは解散する。。。
昭子はどこかへと旅立ち、ロボは愛着ある自宅にもどる。
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ニコパパとママはお見合い結婚。それを隠してるパパ。
それより街でばったり会ったときに妻を無視する夫ってどうなんだ。。。上司に紹介したくない妻って・・・。なんかおかしくておかしくて・・・。
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そんなパパ。「神様が願い事を叶えてくれるんじゃないんだよ。神様との約束なんだな。
なんかするときにひとりじゃ、心許ないじゃん。誰かと一緒じゃないとさ」
うん。私もそうかな。願い事。がんばらにゃ~。。。(笑)
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パパの言葉に納得したニコが神様にお願いしに神社に駆けつけると、そこにはよっちゃんが!
シリアスよっちゃん、素敵だあ~。。。
中学生のニコに「目、赤いよ。泣いた?」と気遣われる気さくさも、好き!(笑)
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昭子の部屋でのロボ。かっかわいい!!
一緒にいる時間がうれしくて仕方ないって感じ。
ロボと昭子って結構お似合いなんですよね。
よく、二人して寄り添うように座ってるシーンがありますが、ほんと言葉のいらない関係って感じですね。
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スパイ姿のニコ。キュート。これからいっぱいいろんなコスプレしてほしい。(笑)ピンクとか白のカツラの似合うことと言ったら!
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ロボのところに飛びこんでくるよっちゃん。
「ハブラシ、お揃いじゃね~かよ~~!」
お揃いのハブラシを手にしてキレるよっちゃん。ロボがうらやましそう~。
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昭子がお料理するのを後ろで見ているロボ。
「ずっとこういうことが続けばいいのになって」
「私は時間がとまればいいのになあ~って。続かないのを知ってるから」
「俺達、続かないの?」
ここんところのロボ。切なくて寂しげ。目の表情がたまらないですね。
この表情は、もう抱き締めたくなります。。。。
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銃の練習から家に帰って、寝ているロボの額にやさしく触れる昭子。
その手をつかむロボ。
その速さに思わず、ドキッ!グラグラしました。。。ロボ。。。。
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昭子が携帯で連絡を受けていると、キッチンに立ってるロボ。
ロボがニコに携帯で連絡をとっていると、キッチンに立ってる昭子。
ロボのは大笑いしたけれど、昭子のはちょっとビビりました。(^^;
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昭子とニコたちの間で思い悩むロボを決断させたのは、ロボットオタクならではのアニメソングだった!「そう・・・正義が大事なんだ!」
駆け出すロボ。でも間に合わないので、叫び散らすロボ。耳のいいニコが聞いてくれるだろうと予想して・・・。そしてそれを聞き取るニコ。いいわあ~。名コンビ!復活!
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そして、今回、一番感動したセリフ。
プッチーニのひとりが中学校の窓から見えるビルを指差す。
「あれ、見える?
うちの病院よ。もうすぐ消灯の時間だわ。
見ていて。灯りが一斉に消えるから」
病院の灯りが一斉に消える。。。
「眠れない患者さんが暗い病室から明るい夜の街を見ているの。
自分もまたあの街に戻れるのかな?って思いながら。
もう戻れないって知ってる人たちもいる。
あんな小さな窓からそんな思いで見ている人たちがいるなんて、外の人たちは思ってもいないでしょうね。
私達、看護師だから、人が死ぬのは慣れてるんだろうって思われているのよね。
でも、全然慣れないの。いつもスイッチ切って悲しくないようにして・・・。
なんで私達が死に立ち会わないといけないの?
なんでみんな、死ぬなんて何もないように暮らせるの?
私達、あの窓を無視して暮らしてる人たちを許せない。
人の命がなくなっても、何一つ変わらないこの世の中がいやなの」
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このセリフの前半部分。ものすごく心に響きました。
私も小さな時、少しの期間、入院したことがあって、その時、病院の窓から同じような思いを抱いて、外の世界を見ていたことがありました。
入院を経験された方は、結構同じように感じたことあるんじゃないでしょうか。
突然のこのセリフに深く共感しました。
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ニコ:「何ひとつ変わらないなんてことないと思う」
昭子:「私のかわりだっていくらでもいるわよ。私が死んでも何も変わらない」
ニコ:「もしあなたが死んだら、ロボは悲しんで、もう誰ともしゃべらなくなるかもしれない。
そしたら私は学校の友達だけとしゃべるようになって。
それって何もかわってないように見えるかもしれないけれど、でも、それはもう私の知ってる世界じゃなくて。もとにもどそうとしても、もうもどらなくて。
死ぬっていうのは、自分だけがいなくなってそれで終わるわけじゃない。
池に石を投げたときのように、次から次へと波紋がひろがって、いつまでも静まってくれなくて。。。誰かがいなくなるってそういうことでしょう?」
マキナ:「そうね・・・私も一人で生きてるんじゃないのよね・・・。
この世界に私もかかわっているのよね。
どうしようもなく関わってる・・・」
ニコ、やさしいですね。
ロボへの思いがじんじん伝わってきました。
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そこへ飛び込んできたロボ、何を言うかと思ったら、、、。
その後、「なんであんなウソ、つくんだよ?」とあきれるよっちゃん。
「社長がかわいそうだろ・・・」
笑いそうになる会話なのに、よっちゃんの目は全然笑ってなくて、マキナへの愛情がすごく感じられました。
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そして、ここから私、号泣開始です。(笑)
サキヤマがプッチーニへ残した言葉「あんたら、しあわせになりや」と桜の花びらと。
残して逝ったのはあたたかい心なんですね。それが次のマキナのシーンにも続いて・・・。
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マキナと男性との会話。
「ごめんなさいね。あなたのこと忘れて、おいしいもの食べて、笑ったり、幸せだなって思ったこと、いっぱいあった。それからいい気になってお金儲けしたり、人の悪口いったり。
ほんとはね、そんなこと、まだまだ続けたいって心のどっかで思ってるの。
最低でしょ?許せないでしょ?」
「・・・ゆるす・・・。ともだちだから・・・」
「それだけ?
それだけ言いに来てくれたの?・・・次もまたともだちだといいわね」
恋人だったはずなのに、男性はともだちだからと言って許して逝ってしまう。
恋人ではなく、ともだちだったとハードルを下げてあげて、一層心の負担にならないようにしてあげたのかな。
なんだか深いです。。。
マキナの淡々とした素直なセリフにも泣けました。
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ニコは昭子に託されたメモをくずかごに捨ててしまう。
なのにばったり公園で会ってしまうロボとニコ。
お互いに
「どうして家に帰らないの?」
「浮気して帰るみたいで・・・気がひけるっていうか」
「誰に?」
「だから・・・ロボットたちに対して」
「ああ~」
ニコにって言われたかったんだな。ニコ(笑)ぞんざいな返事に笑えてくる。
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「あのさ、一番大変な時にいれなくてゴメンね」
「・・・別に」
「許してくれるの?そう簡単に許してくれるわけないよね?俺、ひどいことしちゃったもんなあ~」
「ロボ・・・」
ニコがメモを捨てたことをロボに伝えた時、ホッとしました。
きっと後悔するから。ニコが。
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カバンから二人が写った写真を取り出すロボ。
昭子の部分だけ破って捨ててしまう。
「なにも一緒に撮った写真まで捨てなくても・・・。
私のせいだ・・・。自分が自分で許せない・・・」
「俺は許してるから。だって俺達、ともだちだろ!」
ニコだから、ロボは許せたのかもしれないね。。。(^^)
しかし、なんで自分の写真だけカバンにもどすのか・・・。(笑)
てっきりふたつとも捨てるのかと思ったら・・・。切ない顔をした恋した自分だけは手元に置きたかったのかな。
でも、昭子のメモのおかげで、立場が逆転して、ロボを許すんじゃなくて、ロボに許してもらわないといけなくなったニコ。
冷静で賢いニコなのに、展開が変なところに転がってしまいました。(笑)
ロボはぐんと帰りやすくなりました。
これって、昭子の贈り物かもしれないですね。
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マキナに謝罪されて、うれしさでものの見事に破顔するよっちゃん。
パッと光が放たれたような笑顔。照れてしまいます。。。
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ロボが自宅に戻ると、机にはマックスロボがお待ちかね。
ニコはロボが出て行った時から、ずっとロボのことを許してたんですね。
ロボの恋も理解してあげてた。
最後の最後にちょっと魔がさしてしまったんですね。
そのニコの優しさ、かわいらしさにも泣かされます・・・。
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今回、小林聡美さんと松山ケンイチさんが恋人になる展開でしたが、すごくほんわかした味わいのあるカップルだったと思います。
小林聡美さんって以前から好きな女優さんでしたが、あらたな一面を見た感じでした。
叔母と甥っ子とか、近所の奥さんとかだったら普通にあるでしょうが、恋人関係にしたところが絶妙で、俳優さん同士の化学反応が起きたなあ~と思いました。
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そして、私、号泣のまま、予告シーンに突入。
またまた、予告が!なかった!!
感動の渦でティッシュ持って号泣してるのに、「予告なし」に急にオロオロ。
セクロボ、、、心配させるぅ~。。。
撮って出し状態かあ~。。。
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8話、9話の前後編、ほんとに良かったです。
何度見直しても号泣です。。。いい作品でした。
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この中盤の素敵な盛り上がり!でもまだ2話もあるこの幸せ!
うれしい限りです。
来週がまたまた楽しみです。
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