拝啓、父上様・第1話
すごく、すごく良かった!!
このドラマ、好きです。。。
ちょっと「役者魂!」の雰囲気と似ていて、ほんわかした懐かしい感じがとても和める。
.
ドラマは東京・神楽坂の「坂下」という老舗料亭を舞台に、一平(二宮和也さん)という23歳(すでに7年間の修業済み)のまじめな板前を中心に繰り広げられる人情コメディーらしい。
でも、人情コメディーというけれど、想像していたような軽さはなく、結構深みがありました。
.
.
一平は「坂下」という料亭で板前として働いている。
その「坂下」のある一帯が高層マンション建設計画の予定地に入ってるという。
大女将(八千草薫さん)はもちろん、「坂下」を存続させたいが、後ろ盾になっていくれていた政界の怪物といわれた大物清次郎(小林桂樹さん)が倒れ、もう先が長くないという状況に。
大女将は清次郎の「二号」として料亭を与えられ切り盛りしてきたが、今は若女将(岸本加世子さん)にすべてを任せていた。
その後ろ盾をなくせば、ハゲタカの餌食に。「坂下」はつぶされてしまう。
若女将(岸本加世子さん)は先を見通し、「坂下」のノレンを守るため、今の「坂下」を処分し、マンション内に新しい「坂下」をつくろうと考え、大女将に内緒で動いていた。
大女将はそんな娘の行動に不信感をもち、長年、信頼している花板の竜次(梅宮辰夫さん)に相談する。
.
そんな折、いよいよ、清次郎の容態が危うくなり、竜次(梅宮辰夫さん)がこっそり彼の病室に呼ばれる。
清次郎は、自分が死ねば「坂下」はつぶされる。それを阻止することはもうできないと彼に告げる。
その上で、新しい「坂下」をつくりあげようとしている娘の若女将とその夫に好きなようにさせてやりたい。二人を一本立ちさせてやりたいから、ベテランの竜次に「坂下」から身をひいてくれと頼む。
大女将のことは心配ない・・・清次郎のその言葉を聞いて、竜次は「坂下」からひくことを承諾する。
.
.
数日後、清次郎、重体の速報がテレビで流れる。
清次郎のことがみんなの知れるところとなり、いよいよ「坂下」存亡の危機が本格化してくる。働くみんなの心が動揺する。
.
一平も動揺する。
職場がなくなるかもしれない・・・不安がよぎる。けれどそんな中でも、思い出すのは、さっき出会ったばかりの外国語を話す美しい女の子のことだった。
.
.
★ ~ ★
老舗料亭の板前さんたちの立ち居振る舞いがなんとも素敵。
それに、大女将、若女将、仲居さんたちが加わって戦場に。(笑)
気合が入っていて、見ていて気持ちいいです。
.
.
二宮くんはほんとに普通の板前の男の子としてドラマの中に存在してしまうんですね。
普通にまったく浮かずに存在してることがすごいなと驚きました。
高島礼子さんとの親子の会話も、鬱陶しそうなところが自然すぎてまたまた驚き。
.
また、八千草薫さんと、岸本加世子さんの貫禄はものすごいものがありました。
それに梅宮辰夫さん、小林桂樹さん、高橋克実さん、高島礼子さんと落ち着きと風格が漂っていて。。。
大人のお話は見応えがあります。じっくり、じっくり見てしまいます。
.
一平役の二宮くんの視点から物語が語られるわけですが、彼の世代の横山裕くん、黒木メイサちゃん、福田沙紀ちゃん達の繰り広げる若者のお話は、このドラマではちょっと和めるシーンになるんでしょうか。
一平と時夫が部屋で話すシーンでは、肩の力を抜いて気楽にヘラヘラと笑っていられました。ほのぼのしています。
.
特に、新米の板前、時夫を迎えにいくシーン。
一平の純朴で優しい性格がとてもよく出ていました。
携帯で話しながら、時夫のところにたどり着こうとする一平。でも時夫が歩き回るためになかなかつかまらず、動くなと説得しているのがおかしかった。
このシーンは何度も見たくなります。
.
しばらく一緒に暮らすことになった時夫との夜のシーンも良かった。
出さなくてもいいから心を落ち着かせるために毎日自分(父)に手紙を書けと言われ、せっせと机に向かう時夫。そんな時夫の父を「いかしてる」と興味をもつ一平。
ここから、彼の心の中で、「拝啓、父上様」と話しかけるようになるんですね。。。
.
大女将と竜次の「竜さん、もっと近くに寄って~」もおかしかった。
今後は若女将と夫の板さんとのコメディー部分も出てくるでしょうし。
私、大喜びできそうな予感がしてます。うん!
.
.
地味そうな作品で期待はあまりしてなかったのですが、すごく雰囲気があっていいドラマです。
.
.
来週から、楽しみです。
★
★
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 深い夜のおすすめ番組「映像散歩」(2010.10.06)
- テレビで放送!映画「レッドクリフ Part1」(2009.04.13)
- 映画相棒TV放送。冒頭に神戸登場&映画「米沢守の事件簿」(2009.03.30)
- おすすめ映画「ボーン・コレクター」(2009.03.28)
- 映画「チーム・バチスタの栄光」(2009.03.02)
コメント
>地味そうな作品で期待はあまりしてなかったのですが、すごく雰囲気があっていいドラマ
私も思いました。
でも地味な中にも、古き良き時代のホームドラマ風で、爽やかな感じでした。
投稿: かっぱ | 2007年1月12日 (金) 23時28分
なんともいい雰囲気ですよね。このドラマ。
二宮くんってほんとに自然にとけこんでましたね。
純朴であれば、純朴であるほど、魅力爆発って
感じでした。
冬ドラマで楽しみなドラマのひとつになりました。(^^)
投稿: 都羽子@きなこ庵 | 2007年1月13日 (土) 23時34分