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2006年12月 5日 (火)

役者魂!・第8話

「楽しいんです。4人での生活が」この瞳美のセリフ、心に沁みました。

それと、今回は瞳美が「お姉ちゃん」に。

今まで「母」的立場にいたけれど、やっと見ていてしっくりするポジションになった気がします。

「芸術は金じゃな~~い」」 あと、社長が大活躍でした。

社長がリア王の演出をするようになってから、考え方が一変するところとか、誕生会で本能寺に本音でぶち当たるところとか、素晴らしかった。

妄想シーンでの白塗りも。あっという間に終わりましたが、よく見るとすごいんです。これが。壁走りあり、白塗りあり、裸あり、変なコスチュームありと、楽しそう・・・。(笑)

大好きな5話に続いて好きです。この回。

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社長が、本能寺の最後の舞台「リア王」を演出することになるが、その稽古では本能寺と社長が解釈の違いで対立し、ぎくしゃく・・・。

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そんな中、永年一人で生きてきた瞳美は、本能寺や子供達と一緒に暮らし、家族の食事を作ったり、世話をすることができて、うれしくて仕方ない。

でも、そんな日々は長くは続かない。

本能寺は舞台の稽古で遅くなり、子供達は瞳美に反抗し、夜遅くに帰宅する。

瞳美は遅くに帰宅した二人をしかりつけるが、激しく口ごたえし言うことをきかない桜子に思わず手をあげるが叩けない。

瞳美は、本当の母親じゃないから叩けないんだと落ち込む。

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瞳美から、「もうあなた達の面倒を見ない」と宣言された子供達は、翌日、今度はアントーニオに面倒を見てもらおうと頼みにいく。

家族ができて心底喜んでいる瞳美の気持ちを知っているアントーニオは、子供達から事情を聞きだし、逆に彼らを叱り付ける。

「親が子供を叱るのは当たり前。瞳美に謝るためにも誕生日のお祝いをしてあげましょう」と提案する。

アントーニオの計らいで、本能寺家には社長をはじめ事務所のスタッフ達が勢ぞろい。

瞳美の誕生日が祝われる。

けれど、その場におもしろくない表情の人間が一人。本能寺が混ざっていた。

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本能寺が不満気な態度をとるのは、自分の演出が気に入らないためだと思った社長は本音をぶちまける。

「僕の演出と先生とは方向性が違いますよ!

ごまかさないで、言いたいことを言ってくださいよ!

・・・僕はね。先生が最後の舞台をやるというから演出したかったんですよ。ほんとは舞台が好きなんだ!

でも事務所開いたら、社員達を全部食わしていかないといけない!儲からない演劇を否定しないと事務所を維持していくことはできなかったんですよ。

けど、先生は僕に舞台にもどるチャンスをくれたんだ。舞台の演出をすることは、僕が僕にもどることなんだ!」

「わしのいいたことは、そんなことじゃないんだ!」 社長の言葉に困惑する本能寺。

「なんだよ!言ってみろよ!」 闘志満々の社長。

「わしの誕生日なんだよ!昨日はわしの誕生日なんだよ!

でもみんなわしのこと・・・。

マネージャーの誕生日は祝ってわしの誕生日はなしか?

サビシ~!非常にサビシイ!」 本能寺は怒って自室に引っ込んでしまう。

「誕生日ぃぃぃぃ~~~~!?」

本能寺の言葉にその場にいた全員が驚愕する。

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「なんで先生の誕生日をチェックしてないんだ!」と叱る社長。

「そんなアイドルでもあるまいし・・・」と混乱する瞳美。

「あの年の人間は根にもつとしつこいぞ!

今からこの誕生日会を、先生の誕生日会に変更するっっ!!」

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みんなでその場を急遽本能寺の誕生会に模様替えする。

準備が整い、瞳美が本能寺の部屋を訪ねる。

瞳美は、昨日の誕生日を忘れていたことを本能寺に謝る。

そして、その後、「私は、昨日相談したい事があったんです」と本能寺に悩みを聞いてもらう。

「桜子を注意して反抗されたら腹がたってきてぶってやりたくなったんです。でも・・・」

「叩けなかったか?」

「はい・・・。楽しいんです。4人の生活が。家族みたいで。

もしかしたら本当の家族になれるんじゃないかって。でもそんなの甘い幻想ですね。

私は親の役をしてるだけで親じゃないんです・・・。

こんな関係は無理です」

「・・・そうだろうかな?

家族のつながりや血の濃さなんて関係ない。芝居の一座だってそうだよ。血なんかつながらなくたって深いつながりが生まれていくんだよ。

現に、社長だってそうじゃないか。じかに自分の気持ちをわしにぶつけてくれたじゃないか。

人と人とのつながりっていうのは、相手の人間をどれだけ信頼できるかだよ。

母親になれなくてもいいじゃないか。家族でいれれば。

つらいことがあったら、今夜一晩我慢すればいい。そうすれば楽になる。その次はもっともっと楽になる。

これはハムレットが母親にいったセリフだよ」

「はい・・・」

子供達が部屋に本能寺と瞳美を呼びにやってくる。

「今夜はお客様がいるからいい子にしてね。

それから、あなたたちを放り出したりはしないわ、約束する」

瞳美の言葉に心からホッとする子供達。

本能寺は子供達に言う。

「これからは瞳美を呼び捨てにするな。家族なんだから」

「じゃあ、なんて呼べばいいの?お母さん?」と忠太。

「いや、違う。瞳美には瞳美の人生がある。

これからいい人をみつけて結婚だってするんだから。

お姉ちゃん、と呼びなさい」と本能寺。

子供達に「お姉ちゃん」と呼ばれてうれしそうに微笑む瞳美。

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本能寺の誕生日会がはじまる。
にこやかで楽しい宴。

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ご馳走を食べている桜子の携帯にメールがくる。

友達からかと思って、桜子が携帯を見ると、アメリカにいった母親からメールだった。

母親は日本に戻っており、子供達に会いたがっていた。

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親の役は無理だとめげる瞳美に、優しく語りかける本能寺。
直前にあった社長の本音のやりとりから、血のつながりじゃない、相手を信頼すること、ぶつかりあうことが大事、という言葉が出てきて、とてもすんなり心に入ってきました。

このときの瞳美の表情、絶妙でした。

本能寺は「母」であろうと無理をしてる瞳美を「お姉ちゃん」のポジションにしてあげました。少し楽になる瞳美。

今回、随所にあった本能寺の笑顔も素敵でした。

でも、社長が本能寺にボ~ンとぶつかっていったのは、やはりかつて役者で、気持ちを体や言葉で表現する訓練ができているからなのかな~と思いました。

私なんてそんな訓練ができてないから、相手にぶつかっていくというのは苦手なんですよね。社長が、たくさん人がいる中でも率直に気持ちを出すのを見て、ちょっとうらやましかったです。

もしかすると、瞳美は本能寺たちとの家族の中で愛し愛されることを知って、ここから巣立っていくのかもしれないですね。そこまで描かれるのかな。

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社長とマモルの経費についてのやりとりで、バナナを頬張りながら文句を言い合うシーン、好きでした。

あと、アントーニオも良かった。

誕生会でさっそく自慢のシチューを出してきて、社長秘書に「今回はいりません」とキャンセルされたり、マモルに「このたこ焼き、アントーニオが焼いたの?」と聞かれたり、細かなところに登場してて、笑えたし。

子供達をビシッと叱ったのもよかった。

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ちょっとがっかりなのは、マモルとリナが元に戻ってしまったことかな。(笑)

マモルは瞳美を追いかけて欲しかったなと。

でも、マモルがリナと出会った時のことを思い出して、気持ちが戻っていくシーンは良かった。1話あたりのシーンが出来てきて、思わず懐かしい~と思って感動しました。

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今回のエンディングは社長とマモル編。

経費のことでもめて、叩きあい、殴り合い、最後はマモルになげられる社長。

なんなんでしょう・・・壊れてるぞ。マモルも社長も。(笑)

最後の映像でこんなに爆笑するなんて・・・最高!

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来週は、子供達のママが登場。

「お姉ちゃん」の瞳美はどうなっちゃうんでしょうか・・・。

リナとマモルの関係も芸能リポーターの知るところとなりそう。

このことで事務所が対応に追われる様子も楽しみ~♪

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