下北サンデーズ・第8話
ちょっと感動しました。。。下北サンデーズ。
内容としては、前回と今回で連続モノでしたね。
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アクタガワは、スズナリでの公演の話に、「十数年で初めての
大きな波、もう来ないかもしれないチャンス」と、意気込んでは
みたものの、その思いが大きなプレッシャーになって、姿を消
してしまう。結局彼は自分では本を書くことができず、既存の
本を使おうとする。
柱であるアクタガワがそんな状態の上、劇団員もそれぞれ
自分達の仕事の比重を増やしていき、気持ちがバラバラに
なってしまう。
サンデーズが空中分解しそうな状況に心を痛めた八神は
自殺をはかってしまう。
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命に別状はないものの意識不明状態の八神。
激しく動揺する劇団員にアクタガワは言う。
「ちょっとばかりの金や名声に目がくらんでさ、あっという間に、
里中(ゆいか)のお爺さんの言うとおりになった」
前々回、ゆいかのお爺ちゃんは、自分の劇団の末路と同様に
サンデーズも自滅し、解散になるのでは?と心配していた・・・。
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劇団員はとても芝居なんかできないと、スズナリでの公演を
断念しようとする。が、アクタガワは公演を決行すると告げる。
「八神は誰より、サンデーズとサンデーズの芝居を愛してた。
ここで俺達がバラバラになることをあいつは望んじゃいない」
アクタガワはみんなで合宿することで、芝居に集中する環境
に身をおこうと提案する。
「自分の本と演出と、お前達全員が揃ってこそのサンデーズ
だからな。これから10日間は芝居以外の事を一切するな」
アクタガワの言葉に、劇団員は自分達の仕事をキャンセル
して合宿に参加する。
アクタガワが自分の本と演出で、逃げずに勝負すると覚悟を
決めると、サンデーズは一気に彼の元に結束した。
病床の八神にサンデーズとしての自分達の芝居を見せるた
めにも。
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10日後、アクタガワの作った本と演出で、スズナリで公演を
するサンデーズ。
上演された劇は、今回の自分達のゴタゴタを、進化しないサル
に置き換えて再現したもの。
劇の最後はこうしめくくる。
「天国っていうのは、東でも西でもない。北でも南でもない。
遠いどこかにあるものじゃないんだ。
僕達の天国も、僕達の幸せも、
僕達の地獄も、僕達の悲しみも、
すべて僕達の立つこの大地の上にあるんだ。
僕達の立つ場所が僕達の世界なんだよ」
それは八神へのメッセージ。そして浮き足立っていた自分達へ
の戒めの言葉。そして、サンデーズでやっていくという思い。
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驚異的な回復力を見せた八神は、客席でその芝居を見てい
た。彼はそっと涙を流し、劇場を抜け出す。
後を追ってきたゆいかは八神に劇団に戻るように言う。
「僕はサンデーズから逃げた卑怯者だよ」
「卑怯なのは八神さんだけじゃありません。
私達も、スズナリの公演を中止にしようとしました。
でもアクタガワさんが演劇人なら演劇で落とし前をつけろ
って。そして、アッコさんが私達を支えてくれました。
八神さんを追い詰めたのは私達です。
でも、私達、必死で戦いました。
八神さんが戻ってきてくれるようにがんばったんです。
なのに、八神さんはここからまた逃げだすんですか?」
二人のやりとりを聞いていた亜希子に促されるようにして
八神は劇場にもどる。
サンデーズのみんなはもどってきた彼を暖かく迎え入れる。
八神はサンデーズにもどる決意をする。
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数日後、ヌーベル演劇祭に招かれ本多劇場で上演できる
というニュースがサンデーズにもたらされる。大喜びのみんな。
その上、牛乳おじさんが純白の牛乳を届けてくれる。
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前回、アクタガワが十数年で初めてきたチャンスにガチガチに
なって逃げ出してしまいました。あの気持ち、よくわかる・・・。
でも、今回、八神のことで大きなショックを受けながらも、逃げ
ずに真正面から戦おうとする姿はとても素敵でした。
まさに大黒柱という感じ。
旅館の大広間で机に向かって本を書こうとするアクタガワの
背後から覗き込む劇団員。仕方ない。みんな本、待ちなのだ
から・・・。
アクタガワは「ガン見するなぁ~!」と怒って、のたうちまわっ
ていたけれど、公演の行方のすべて背負ってる姿を見て、
大変だなぁ~、とまたまた同情してしまいました。
すぐにおサルさんからヒントを得て、グツグツとアイデアが
あふれ出し、一晩で本を書き上げたけれど。
さすが、アクタガワでした~。
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【 今週の下馬さんとお爺ちゃん 】
下馬さんは彼女ができて、幸せそうなんで省略。(笑)
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