おいしいプロポーズ・第7話 (感想後編)
~ 突然のキス ~ (感想の続き)
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飛行機がビュ~~ンと帰ってくる。
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その下では、相変わらず強面の男達に営業妨害されている
バンビーナ。すでに4日、営業できず・・・。警察に相談しても
これくらいでは、と取り合ってもらえないとマネージャー。
ため息をつくバンビーナの面々。
★
帰国した春樹は、バンビーナの状況を知り、慌てて道造に
会いにいく。来客中でも構わず社長室に入ってきた春樹に
驚く道造。
「どういうことなんです?私がいない間に何をしたんですか?」
春樹は道造に食ってかかる。
「なんのことだ?」
「しらばっくれないでください!
バンビーナについては、私が責任者です!」
「むこうは弁護士をたてて、訴えるとまで言ってきてるんだよ」
「たとえそうでも、姑息な手段は使わないでください」
「しょうがないだろ?なかなか話が前に進まないんだから。
お前の甘っちょろいやり方のせいでな。
はやいとこ、死んだ兄貴のためにも、この会社を任せられる
ような人間になれ」
春樹はじっと道造を見据え、自分の決意を伝える。
「もう兄さんのかわりは終わりにします。
これからは自分の考えでやっていきたいと思っています。
ですから、たとえ社長であり、父であるあなたでも、
間違ったことには従えません。
バンビーナからすぐに手をひいてください」
よく言ったっ!春樹!自分を理解して想ってくれる人が
いたら、強くなれるんでしょうね。 (*^-^*)
息子が思わず強い態度に出たので、道造はあっさり撤退。
「自信があるんだろうな?」 と尋ねる。
「私が思うやり方で決着をつけます」 しっかりと答える春樹。
深く一礼して出ていく。
兄のことを持ち出せば、春樹は口ごたえができなくなると思って
いた道造。そんな彼がいきなりの自立宣言。息子の成長を目の
当たりにして、驚きとともに、今回はお手並み拝見といったところ
かな。それとも次の策を練っている?
でも、もう棒新聞で追いかけるなんてことできない雰囲気。
○
バンビーナ前で嫌がらせをしている男達に、とうとう鈴子が
文句を言いに行く。
「ここにいられるとすごい迷惑なのっ!帰ってよ!
私達は何があっても出ていかないから!!」
それで怒った男達は、逃げる鈴子を追って店の中に入ってくる。
「でもさ、(鈴子の指が)折れたら、仕事にならないよな~。
この腕で料理をつくるんだから」
鈴子の指を掴んで捻りあげる。
「指折られるか、店を出ていくか?」
「絶対に出ていかないわよっ!」
さらに捻りあげられ、痛みに顔を歪め悲鳴をあげる鈴子。
そこへ、春樹がやってくる。
春樹は鈴子を見て、
「汚い手で触るなっっ!」と男から彼女を引き離す。
.
春樹も加わり、バンビーナで、大乱闘がはじまる・・・。
メニューや鍋、花瓶などで応戦するバンビーナの面々。
ケンカで春樹が劣勢になって、慌てて、モップを持って
援護する鈴子。
そして、「警察を呼んだから、すぐに来るわよっ!!」と叫ぶ。
その言葉に、慌てて退散する男達。
.
男達が立ち去って、全員がほっと安堵する。
春樹は生傷と打ち身でぐったりと椅子に崩れ落ちる。
.
控え室で、鈴子から手当てを受ける春樹。
指の傷に消毒液をつけられ、顔をしかめて痛がる。
この顔、梅干を食べたときのような表情で思わず笑ってしまう。
なんてかわいい。表情が豊かで、ほんとに楽しい春樹。
電話で話していた鈴子が目の前にいて、会話はちょっと
はしゃぎぎみ?
「あなたは大丈夫?手は?」
料理人である鈴子の手を心配する春樹。
「心配してくれるんだ?」 とおどけて尋ねる鈴子。
「大事な手だからね」
「・・・・・・」 久しぶりに、みつめあう二人。
なんて言っても、鈴子のために乱闘したようなものだから。
自分の指の怪我よりも鈴子の指を心配してくれてるし・・・。
おどけてる場合じゃないわ。
(ちょっと思った。今まで何回、みつめあってるんだろう・・・
この二人って・・・笑)
みつめ終わって、会話再開~♪
「・・・いつ、イタリアから帰ってきたの?」
「今朝。
言っておくけど、俺は今回はことは何も知らなかった」
「そう~♪」 春樹の手の手当てをしながら、相槌をうつ鈴子。
「それだけ?
イタリアまで電話かけてきて怒ってたじゃない?
俺が仕掛けたと思ってたんだあ~?」
「そうね~♪ 敵同士だし~」 また適当に流す鈴子。
「全然、信用ないんだなあ~?」
むくれる春樹に、
「わかってる。あなたがそんなことをするような人じゃないって」
楽しそうに笑って、続ける。
「けど、さすがにあのときは頭にきて、いきおいあまって、電話で
文句言ちゃったけどね~」
春樹の指の手当てが完了。
鈴子が当然のように自分のことを信じていてくれたので、
うれしくて感動してる春樹。・・・いいなあ~。
.
あら?「わかってる、そんなことをする人じゃないって」
どうして、2年前、藤森の時、そう思えなかったのかな。。。
そういえば、春樹が何度も心と裏腹のことを言っても、鈴子は
信じないで本心を聞きたがった。同じようにしていたら、誤解
しっぱなしってことはなかっただろうに。一体、藤森とはどんな風
につきあってたんだろう・・・。
.
鈴子は春樹の携帯に、自分が贈ったストラップがついている
のをみつける。
「そのストラップ、あのときの・・・?」
「・・・なんか気に入ってね。あれからずっとつけてる」
「そうなんだ?」
「そっちも買ったらよかったのに」
春樹の意外な言葉に驚いて、
「そんなことしたら、お揃いになっちゃうじゃない~」と鈴子。
「イヤかな?」
少し不安そうに聞く春樹。徐々に鈴子に近づく。
「大事なのは自分の気持ちだって、
あなたがそう教えてくれた。だから、俺は・・・」
そんな春樹を、息をつめたようにじっと見る鈴子。
またみつめあってる・・・。
「手当てはもう終わった?」
マキがやってきて、その緊張が途切れる。
.
放っておいたら、きっと春樹はここで、鈴子を抱き締めてた
かも。ただ、ちょっと鈴子の反応を見て、自信なさげ。
なんか恋してる・・・。もう自分が優位な立場にたてなくて、
鈴子の反応が気になって仕方ない、拒否されたらどうし
ようって感じが漂ってる。。。
.
春樹はバンビーナの面々の前で謝罪する。
「もう二度とこんなことはさせませんから。法律事務所から送ら
れてきた内容証明を読みました。そちらがそのつもりなら
わが社としても、法にのっとった形で白黒つけましょう」
それを聞いて、挙動不審ぎみに、ためらうマネージャー大河内。
裁判をするとなると、費用がかかるので正直それは困るのだ。
それを察した春樹がここぞとばかりに助け舟を出す。
「こちらとしては、内容によっては話し合いにのっても構いませ
んが・・・」
「そうですか?それじゃあ、その方がいいかもしれませんね!」
ほっとするマネージャー大河内。バンビーナの面々。
春樹含め、みんなの望みどおりの展開になった。 (^^)v
.
店を出ていく春樹を追いかける鈴子。
「待って、ほんとうに話し合いをしてくれるの?」
「こちらとしては計画を変えるつもりはない。だからその前提で
の話し合いになると思う」
「ありがとう・・・」
鈴子は怪我をした春樹の手に触れ、微笑む。
「運転、気をつけて」
その言葉にパア~っと花が咲いたように笑顔になる春樹。
○
春樹が去ったあと、バンビーナにミチルがやってくる。
「あたし、今まで春樹さんが誰とつきあおうが無視してた。
だって遊びだってわかってたから。
でも、今度はいつもとは違う。
春樹さん、あなたのこと気になってる。
あたし、あなたよりずっと前から春樹さんのことを見てきたのよ。
ずっとずっと春樹さんのことだけを見てきたの。
なのにいきなり現れたあなたがどうして?
私達の邪魔しないで。
「私・・・そんなこと」
「してるじゃないっっ!
だけど、勝つのは私よ。
私と春樹さん、婚約の話が進んでるんだから。
あなたなんかに渡さない」
だから、ちょっと怖いわ。ミチルのセリフ・・・。私達って・・・。
ずっと春樹のことを見てきたんだろうし、駄々をこねたくなる
気持ちもわかるけれど、言っても仕方のないこと。。。。
でも、婚約の話は、ミチルの強力な宣戦布告だ。
○
会社に戻った春樹。怪我に驚く大河内を放置して、藤森の
待つ、オフィスに入っていく。
席につくなり、春樹は藤森に言う。
「単刀直入にいいます。あなたのしたこと自体は間違ってない。
ですが、うちの担当はおりてもらいます」
「わかりました」 あっさりと承諾する藤森。
「ものわかりがいいですね」
「覚悟はしてましたから」
「それよりできたら、
裁判をせずにバンビーナと折り合いをつけてあげてください」
「そのつもりです」
「よかった」
藤森は以前、鈴子一家と仕事(銀行)の板ばさみになって、
結局は仕事をとった?という感じになってる。鈴子は「それが
あなたの仕事だったんだから仕方ない」って言ってたし。
だから、今度は仕事は犠牲にしても鈴子のいる店を守って
やりたいと行動した。はじめから担当を変えられてもいいと
覚悟してたのね。融資自体なしにならなくてまだ良かったかも。
今回はかなりの覚悟で鈴子とよりを戻そうとしてるみたい。
静かな闘志がメラメラ~という感じ。
.
「でも、どうしてそこまでして、あの店を?」
不思議に思って尋ねる春樹。
「以前つきあってたんです。あの店のシェフと。
だから、彼女の力になりたかったんです。
今でも彼女への想いは変わっていません。
いや、それどころか昔より想いが強くなってるかもしれない。
それに、彼女の方も、僕のことを忘れずにいてくれました。
最後のメールも消さずに。
常務も彼女のことよくご存知ですよね?
私は、できれば彼女ともう一度おつきあいしたいと思っております。
それでは、これで失礼します」
これは完全な藤森の宣戦布告。
でも、自分のことを忘れずにいてくれたとか、メールの件とかは
言う必要のないこと、それをわざわざ言うなんて。何を考えてる
んだろう?春樹へのあからさまな牽制?それと対決姿勢が出て
る感じ?ほんとに、あからさま、だなあ~。
それに以前、別れたことを後悔していて今度は仕事を犠牲にし
ても捨て身でかかると宣言されてる・・・。
藤森の本気をひしひしと感じる春樹。
それにかぶさるように、鈴子の言葉を思い出す。
.
『本気で人のこと好きになったこと、私はあるわ。
その人とずっと一緒にいたいと思って。
季節が何度変わっても、そばにいたい、いてほしいって。
わかれたけれど、私、今でも後悔なんかしてない』
.
鈴子が語っていた昔の切ない恋の話。
彼女が話していた「本気で好きになった」人は、藤森だった。
鈴子の想いを前もって聞いていた上、彼女がいまだに藤森を
忘れられないでいたと知って、激しく動揺する春樹。
.
(ここから今回のお気に入りシーン。すっごい素敵なラブシーン)
○
バンビーナで、一人残って明日の仕込みをする鈴子。
ミチルが話した春樹との婚約話を気にしている。
○
会社で一人、残業中の春樹。藤森の言葉が頭から離れない。
○
仕事を終えた春樹は、一度、自宅の駐車場まで帰るものの、
思いなおして車を走らせる。そして、バンビーナにやってくる。
.
店の扉を激しく叩く春樹。
「開けてくれっっ!」 驚いて開ける鈴子。
「どうしたの?こんな時間に?」
「聞きたいことがある!」
春樹はやってきた時から逆ギレ状態。怒鳴ってる。
「あの男とまたつきあうつもりなのか?」
「え?」 突然の質問にたじろぐ鈴子。
「藤森さんだよっっ!」
「なんで藤森さんのことを知ってるの?」
「真剣に好きだった男なんだろ?」
怒って聞いてくる春樹に、訳もわからずムッとなる鈴子。
「答える必要ないわっ!」
「どうなんだよっ?」
肩を掴んで聞いてくる春樹に、ますますムッとする鈴子。
「どうだろうと、あなたに関係ないでしょ!」
春樹は、それを聞いて、さらにヒートアップ。
「君のいうことはな、いちいち癪にさわるんだよっ!
相手が誰だろうと自分の思ったことは何でも話すしっ!
無神経だしっ!
それにな、大声で話すもの好きじゃないっ!」
春樹の剣幕に押されて、怒りながらも、柱にぶつかる鈴子。
ちょっとオロオロ。(笑)
「だったらほっといてよっ!それだけ気にいらないならっ!」
「ああ、そうしたいよっ!」
「じゃあ、そうしなさいよっ!」
春樹は急に苦しげな表情で叫ぶ。
「でもっ、できないんだっ!」
「なにいってるの?」 唖然とする鈴子。
「・・・できないって言ってるんだっ」
「・・・・・・」
真剣な表情でどんどん鈴子に迫りだす春樹。
鈴子は春樹の胸に手をあて、それ以上近づかないように
距離を保とうとするけれど、じりじりと体ごと、後ずさり・・・。
とうとう、追い詰められ・・・。逃げ場がなくなる。
あまりの緊張で、混乱してしゃべり出す鈴子・・・。
「あ、あなたと、私は、ただのオーナーと、シェフなんだからっ」
「ああ」
「あ、あなたは生意気なバンビで、
わ、私は無神経で、大声でしゃべる女・・・」
「そうだ」
「す、好きになれない女なんでしょっ!」
「・・・」
とうとう、キスで鈴子の口をふさいでしまう春樹。
.
驚いた鈴子が腕を延ばし、抵抗しようとするが、
逆にしっかり春樹に抱きすくめられてしまう。
.
鈴子は、春樹の腕の中で、ようやく自分の気持ちに素直に
なろうと、そっと瞳を、閉じる。春樹の肩にあった鈴子の
腕から力が抜けていく・・・。
.
☆
ラストのラブシーンは最高だった。
多分長いこと、忘れられなくなりそうな素敵なキス。
思い出す度、ふふふっ、と笑みがこぼれる・・・。
情熱的で、甘くて、嬉しくなっちゃうようなキス。
ずっと見てきて良かったなあ~。(*^-^*)
キレイなキスシーンは巷にいっぱいあるけれど、情熱的なキス
シーンはなかなかないもの♪
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相手の気持ちはわかっているのに、余計な意地の張り合いや
微妙な相手の表情が気になって、なかなか一歩踏み込めない。
でも突如、強力なライバルの存在を知り、まったく余裕がなく
なってしまう春樹。
鈴子を失いたくない一心で、彼女に体当たりのキスをする。
沙織にも日野原がいて、状況は同じなのに、春樹は彼女には
あくまでスマートに対応してた。なのに鈴子に対しては、もう感情
むき出し。絶対に誰にも渡したくない、そんな想いが如実にあら
われてた。、、、この違いなんでしょうね。沙織が春樹の愛する人
は私ではないと判断した理由。
そして、沙織への想いを超えて、鈴子を愛するようになる春樹
の心の動きにも納得できた。
☆
今回は携帯での二人のやりとりも新鮮で楽しかった。イタリア
出張のほのぼのシーンも良かった。 そして、春樹が帰国して、
バンビーナ関連のゴタゴタが、ビシッと収拾されるところもカッコ
良かったし。もちろん、ラブシーンは最高だった。大満足。
☆
さて、春樹が強引にリードして、やっと両想いの展開に突入した
「おいしいプロポーズ」。 来週からは、当然ラブラブ。
ラブラブの二人なんて、夢のシーン以外、まだ見たことがない
ので、こっちが照れるんじゃないかと・・・ちょっと心配。
.
けれど、ミチルとの婚約話が再浮上してきそうだし、宣戦布告し
た藤森のアプローチも始まりそう。道造も忘れてはいけないし・・・。
手強い相手に、より二人の絆が深まる、そんな感じでいってほし
いな。 (*^-^*) 徹とマキの恋の行方も気になるし・・・。
でもあと、3話で終わりなんて、ほんとに寂しい限り・・・。
1話、1話、大事に見ないと。
☆
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コメント
こんばんは!
すっごい丁寧にレビューされましたね。
全てのシーンが蘇ってきました。
もうアニキの代わりはやらないと道造に宣言するシーンもよかったですよね。
あの時の道造はお手並み拝見という顔でしたね。
そうそう棒新聞もやらなかった。
携帯も名乗らず「俺」「私」で始めていたのが印象深いです。
そしてラストのキスシーン。
最高でしたね。
このシーンで小出君に落ちた人、たくさんいると思うわ。
投稿: かりん | 2006年6月 7日 (水) 21時14分
わあ~、コメントありがとうございます。
今、一番のお気に入りドラマなので、力が入ってしまいました。(^^;
このレビューを書いたあと、思ったんですが、鈴子って藤森が
春樹サイドの融資担当者だってこと知らないんですよね。多分。
で、自分達の力になったことで、仕事をおりることになったという
ことは、これから知ることになるんでしょうね。
前回のことと重ねて、それを知った鈴子、揺れそう・・・。心配です。
ラストのキスシーン、すごく良かったです。
これで小出君に落ちた人、多そうですね~。
私は、前回の夜のバスケシーンでもうすでに落ちてます。
いや、もっと前からかな・・・。(笑)
山下君に落ちたのは、Mステでした。あの踊り、あんまりセクシ
ーだったんですもの。クラクラ~ってしました~。(^^)
投稿: 都羽子 | 2006年6月 7日 (水) 23時57分