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2006年6月13日 (火)

おいしいプロポーズ・第8話(感想後編)

~ 恋に落ちるなんて ~ (感想後編)

.

バンビーナに秘書大河内がやってきて、話し合いの条件を提示

する。

高級レストランチェーン化の一号店として、バンビーナが改装さ

れることに変わりはないが、従業員の解雇についてはもう一度

考え直す。その条件として、ホールスタッフは一流店にふさわし

い接客のマナーを身につけること。キッチンスタッフはイタリア

から来るシェフにその腕を認められること。

バンビーナの面々はそれぞれ、ホールスタッフは、福利厚生の

充実、ボーナスがあることに、シェフ達は本場のイタリアのシェフ

の下で勉強できるチャンスに喜ぶ。

ただ、マネージャー大河内は最後まで抵抗する。

が、そんな彼も、翌日には気持ちを一変させる。

「・・・昨日の条件で折り合いをつけようか。

昨夜、家に帰ってカミさんに店をつぶされるくらいなら、辞めると

言ったら、それじゃあ離婚だって・・・。これから子供の進学など

お金がかかるのに、何を考えてるんだ、お前。雇ってもらえるな

ら雇ってもらえと言われて・・・」

ん?お前って・・・?

バンビーナは、全員一致で和解条件を受け入れることに。

春樹のオフィスに秘書大河内がやってきて、その旨を報告する。

喜ぶ春樹。

「これで常務も遠慮なく、白石シェフの料理が食べられますね」

と大河内。 秘書大河内はやはりお見通し♪

春樹といいコンビ。

「では、早速、内装工事にかからせてください」

春樹は秘書大河内に指示する。

バンビーナの店先。

『内装工事のためしばらく休みます』の張り紙。

店内では、食器類などの片付けに精をだすスタッフ達。

そんな鈴子のところに春樹から電話が入る。

もう春樹からの電話でもスタッフ達はしらん顔。鈴子を

冷やかす人はいない。慣れたみたい。(笑)

「どう?片付けは進んでる?」と春樹。

「まあね」

「元気ないね・・・」 

春樹はすぐに鈴子の声色の変化に気づく。

「そりゃ、この店好きだったし・・・」

「内装が終われば、またそこで働ける。高級レストランは好み

じゃないだろうけれど、来てくれる客に心のこもった料理で

もてなしたら同じだよ」

「そうね・・・」 

鈴子は、励まそうとしてくれる春樹の言葉に微笑む。

「それでさ、新しい店のオープンまで暇だよね?

よかったら、夕食を作りに来てくれないかな?

バンビーナのシェフを独り占めできるチャンスだし。」

ヤッタ~♪デートだ。私が喜んでどうする。。。

ラブラブがもっと見たいんだもん。

「いいわよ。高くつくかもしれないけれど」

鈴子は喜んで承諾する。そして、春樹とおそろいのストラップ

に目をやり、うれしそう・・・。

春樹も仕事の合間に鈴子とおそろいのストラップをみつめる。

ほのぼの、幸せなひととき。

幸せそうで、私もうれしい。。。 (>_<)

しかし、携帯ストラップって威力あるわあ~。いつもその人の

存在を感じていられるって感じね。

.

そんな気分を壊すかのように、オフィスの電話が鳴る。

社長の道造からだった。

春樹は社長室を訪れる。

「なんですか?話というのは」

「オープンのメドがたったみたいだな」

「はい、今月中にはなんとかなると思います」

道造がいよいよ本題に入る。

「その、オープニングセレモニーと、お前の婚約パーティーを

一緒にやる。もう浅倉家の方にも伝えてある」

春樹は婚約話が大きくなってることに怪訝な表情を浮かべる。

「婚約の話は直接、彼女に断りました」

「いや、彼女はそんなこと言ってなかったぞ。

ミチルさんはおまえとの婚約を楽しみにしてる」

「もう一度、彼女に話してきます」

春樹は部屋を出て行こうとする。

が、それを道造が呼び止める。

「春樹、前にも言ったよな。外資系がうちの株を買い漁ってると。

事が本格的になる前に浅倉さんと手を組む。そうすれば、

外資系はおさえられる。まあ、あれだ。日取りとか招待客は

こちらの方で決める。できるだけ華やかに~」

「待ってくださいっ!俺にはつきあってる人がいます。

父さんも知ってるでしょう?バンビーナの・・・」

ここ、鈴子のことをはっきり言ってくれて、うれしかったなあ。

「それがどうした?一時の感情ですべてを失くしていいのか?

たかが女のために」

「たかが女・・・」

春樹は声を荒げ、道造の顔を冷ややかに見据える。

「今、安心しましたよ。僕はあなたの息子だけれど、

あなたに似ていないとわかって」

道造は、その言葉にカッとなってコーヒーカップを投げつける。

カップは春樹の胸元をとおり、背後の壁にあたり大きな音を立て

て割れる。

春樹は、みじろぎもしないで道蔵をにらみつけている。

道造がカップを投げたのには驚いた。でもそれに動じないなん

て春樹、どんどんカッコ良くなってる。ちょっと感動。

.

ところで、バンビーナの再オープンのセレモニーで婚約のお披

露目て・・・無神経すぎるような・・・。そこでは継続して、鈴子

だって働くのに、何を考えてるんだか。神経逆撫でするなあ。

婚約も道造(葛城家)主導で浅倉家に伝えてたら、もう正式の

ことだし。

.

春樹に「自分はあなたとは違う」と言われて、道造はどう思った

んだろう?息子にカップを投げつけるくらいカッとなった。

春樹に間接的に春樹母のことを責められた気がしたのかな。

道造は春樹母を愛してたらしいから。それとも自分は愛する人

より悩んで会社をとったからとか?道造の思いも複雑そう。

.

バンビーナ関連を片付け、プロジェクトを軌道に乗せた春樹は

道造に宣言したとおり、自分の考えで動くつもり。

もう道造がコントロールなんてできそうにない。それはコップを

投げつけられても、まったくひるまなかったところによく出てた。

以前は棒新聞で逃げ回っていたのに。愛する人ができたら見違

えるほど強くなるのね。肝がすわってきてる。

.

会社の危機を息子の縁談で乗り切ろうとしても、今回はいいか

もしれないけれど、何度も使える手じゃないし、それに倒産する

わけじゃなくて、外資が入ってきても、道造は最悪社長交代って

言ってた気がする。

じゃあ、ここは縁談を撤回。春樹が奮闘してこの危機を回避する。

そして内外に後継者としての力量を認めさせ、誰を妻にしても

文句を言わせないうにする。これしかないんじゃないかな。

そんな頃、鈴子は楽しそうに春樹との夕食の食材を選んでいる。

買い物をすませ、歩いていると、ばったり藤森と出会う。

個人部門の担当になった藤森は、営業で家々をまわっていた。

「今週からこの地区の担当になった」

「私がお金を持ってたら、(藤森がすすめて歩いてる)この口座

を開くのに」

藤森は、鈴子の言葉に軽やかに笑う。

「お金を持ってたら頼みにいったんだけどね~」

そして、鈴子の食材の入った紙袋を見て、

「買い物?」と聞く。

「ああ、うん。彼が料理をつくってほしいって。

ほら、店が改装中で仕事がないから・・・」

鈴子は、藤森を思いやって、黙り込む。

「・・・そうか・・・」

藤森はそんな鈴子に突然、決心したように言う。

「ねえ、ひとつだけいい?

彼は、君とはうまくいかないと思う。

君は、彼の立場をまだよくわかってない。

傷つく前に彼から離れたほうがいい」

「なに言ってるの?」 

藤森の意外な言葉に鈴子はとまどう。

「僕は君のためを思って、言ってる」

「やめてよ。 私達のこと、何もしらないのに・・・」

「本気になる前に、彼から離れたほうが、君のためなんだ」

重ねて懸命に訴える藤森に、鈴子は、

「それならもう遅いわ。私、彼のこと本気で好きになってる」

と、彼を残し、春樹のマンションへと向かう。

この「彼は君とはうまくいかない」っていうのは相性のことを

言ってるようで、なんか引っかかってしまう。本当に藤森が

伝えたいことは春樹の立場のことだと思うのだけれど。。。

「君とは結婚できない」っていう意味なのかな。「彼は」と、はじ

まるのは、「僕とならうまくいく」ってことを暗に言ってるのか。

はじめのこの言葉でちょっと反発して藤森が悪者みたく見え

てしまうのは私だけ?(笑)

.

藤森は銀行マンだから、春樹の会社の経営状況のことや

それを浅倉家との縁談で乗り切ろうとしていることを、先に

知ってしまったんでしょうね。だから、鈴子に言わずにはお

られなかった。この段階で言ってしまうと鈴子から疎んじられ

るのに。愛する人が傷つくのを見ていられない。いい人だ。

でも恋って、引き返せるものでもないし・・・。

それは藤森も同じかも。

別れてから、アプローチした方がいいと思うけど・・・。

いや、私としては別れて欲しくはないけれど。(笑)

.

春樹のマンション。

鈴子は管理人に部屋にいれてもらう。

ふと、藤森の言葉が思い出されて、不安に襲われる。

『彼は君とはうまくいかないと思う。

君は彼の立場をまだよくわかってない・・・』

.

鈴子が料理を作っていると、玄関のドアが開く音が。

「おかえり。早かったのね」

出ていくと、玄関にはミチルが立っている。

管理人さん、二人とも入れたのね・・・。

「ここで何をしてるの?」とミチル。

「何って夕飯つくるの、頼まれて・・・」

ミチルは部屋にあがり、エプロンを身につけはじめる。

「それならもう帰っていいわよ。私が作るから。

言ったでしょ?私、春樹さんと婚約するかもって。

今日正式に発表になったの。

新しいお店のオープニングセレモニーをかねて、

婚約パーティーをするのよ」

「そんな・・・、婚約は断るって・・・」

ミチルは鈴子をにらみつける。

「あなた、何もわかってない。

春樹さんのことも。春樹さんの会社のことも。

今、春樹さんの会社、大変なの。

だから私のパパが今度、葛城コンツェルンの大株主になるの。

婚約、断ったりしたらどうなると思う?

春樹さんには私が必要なの。絶対に必要なの!

帰って!」

はじめて知る内容に衝撃を受けて、

鈴子は呆然としたまま、春樹のマンションを後にする。

ここで流れる「flower」のピアノバージョンが素敵。

.

春樹の置かれている深刻な状況が、ここにきて鈴子にも伝わ

る。藤森の言葉の意味も。

でも、ミチルは小さな子供が駄々をこねてるように見えて仕方

ない。その子供の後ろに財閥のパパが控えてるから、なんでも

できるようになってて、なんでもしてしまう。道造もミチルパパも

そこんところをわかれば別の対応もできるはずなのに。

春樹だけはその本質をわかってて相手にしないのかもしれない

けれど。

そんな鈴子と入れ違いに、春樹が帰ってくる。

鈴子が待っていてくれると思って、ご機嫌で帰ってきた春樹。

ほんとにニコニコして帰ってくる。で、ちょっとしたすれ違いで

会えないから、余計に切ない。

だが、彼女の姿はなく、ミチルが台所に立っている。

「ねえ、聞いた?婚約パーティのこと。おじさまから電話をいた

だいて、もう、うれしくって・・・」

春樹はテーブルの上にある鈴子が作ったらしい料理を見る。

「彼女はどうした? ここにきただろ? ミチル!!」

「知らない、知らないわよっ。勝手に帰っていったんだからっ」

マンションを飛び出す春樹。

必死で鈴子を追いかける。

この追いかけるシーンも素敵だった。春樹の必死さが出てた。

バスを追いかけてる時は、そのまま1駅分走るんだあ~!

なんて思ったけれど、というか追いつきそうだったのに、

へたってしまって残念。

それに、マンションから出て走りだす春樹の足の運びがキレ

イで。ほんとにキレイで、見惚れてしまった。その後も、バス

を追いかけるシーンは、軽やかで見ていて気持ちよかった。

.

バスが出てくると、2話のドレスアップした鈴子にジャケットを

かける、あのシーンが思い出されて、またロマンティックな展開

があるかな、なんて少し期待してしまった。

ああ、あの頃がちょっと懐かしい。ワクワクして見てきたドラマ

もあと2回、すごく寂しい・・・。

.

春樹は、大通りに出て、ようやく、バス停で、バスを待つ鈴子

をみつける。

彼女が乗り込んだバスを追いかけるも、追いつけず。

春樹は遠のいていくバスを見ながら、ポケットから携帯を取り

出して、鈴子に電話をかける。

でも、鈴子はその春樹の電話に出ようとはしない・・・。

.

切ない・・・。今回は最初から、らぶらぶの展開で、うれしいやら、

照れるやらで、うるうるしっぱなしだったのに、最後のシーンで

気づいたら、目からうるうるがサーッと消え去っていた。

両思いになった途端、もう引き裂かれる展開。はやいなあ~。

.

鈴子って、シェフ姿とか、ひっつめ髪が結構多くて、清潔感が

あっていいのだけれど、これからは恋人ができたんだから、

もっと女っぽい雰囲気の鈴子も見たいな。

今回でいうと、鈴子のアパートでのシーンみたいな。

来週が楽しみ。

.

後編終わり 

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