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2006年6月に作成された記事

2006年6月28日 (水)

おいしいプロポーズ・第10話(最終話)感想後編

~ あなただけを愛してる ~( 感想後編 )

.

.

ここからが、好きなシーン。

藤森とのツーショットを見ても、やはりあきらめきれないで、

もう一度、話し合おうとやってくる春樹。鈴子を追いかけて

くれてるのが、うれしい。

翌日、再度、鈴子と話し合うために、新生バンビーナに

やってきた春樹。でも、厨房には、鈴子の姿はない。

接客の特訓中だったマネージャー大河内やマキが、

そんな彼に声をかける。

「どうしたんですか?」

「シェフは?」 

「ああ・・・店をやめてしまって・・・」とマネージャー大河内。

「やめた?」 

春樹は驚いて目を丸くする。

「鈴子から何も聞いてないんですか?」

マキの問いに言葉も返せない・・・。

.

車に戻った春樹は、鈴子に連絡を取ろうとするが、逆に電話

がかかってくる。秘書大河内の困り果てた声・・・。

「常務、どちらにいらっしゃるんですか?

株主との懇談会がもうすぐ始まります」

「・・・わかった!」

仕事に追われ、鈴子を追えないことに、苛立ち、

春樹は携帯を助手席に放り出し、ハンドルを叩きつける。

ハンドルを叩きつけるところもいい!苛立ちが伝わってくる。

.

鈴子はイタリア行きのチケットを購入。

その帰りに、公園に立ち寄る。夜に春樹とバスケをした公園だ。

思い出されるのは春樹のこと。

二人でバスケをして遊んだ夜・・・。

情熱的なキスをした夜・・・。

春樹からストラップを贈られて最高に幸せだった夜・・・。

そして、そのときの彼の笑顔・・・。

鈴子は、携帯を取り出し、ストラップを手に取る。

愛しさと悲しさの入り混じった表情。。。

この泣き出しそうな鈴子の表情がとても美しくて・・・。

(ここ、回想シーンで、号泣・・・)

宝物みたいに素敵なシーンの数々だったから。切なくて、

切なくて・・・。幸せになってほしいのにね・・・。

.

株主との懇談会が終了した春樹は、再び、鈴子の携帯に

電話をかける。

.

鈴子の手にある携帯が鳴る。

鈴子は、春樹からと知り、とまどいながら電話に出る。

春樹は、ようやく鈴子の電話とつながったことで、

意気込んで話はじめる。

「もしもしっ! 会ってもう一度、話がしたいっ! 

もしもしっ?」

「・・・聞いてるわ」

「いまどこにいるっ?」 春樹は必死で尋ねる。

「わたしはもう会いたくないの。会ってもはなすことないし・・・」

「どこだよっ!」

電話の向こうで、バスケをする音がする。

春樹にはそこがどこかすぐにわかった。

「・・・あの公園?すぐ行くっっ!」

.

春樹は、車から降りると、急いで公園に駆け込んでいく。

でも、周りを見回しても、どこにも鈴子の姿は見当たらない。

春樹は携帯を取り出し、鈴子に電話をかける。

「・・・もしもし」

「もしもしっ!」

鈴子の姿を探しながら、春樹は必死に問いかける。

「どこにいるっっ?」

「もう会えないの。あなたとは。私達、わかれたのよ」

「俺はそんなつもりないっ!」

「困らせないで・・・」

「会って、ちゃんと、話そうっ!」

「だから、あなたとはもう会わないって決めたの。

あなたはミチルさんと婚約して、お父様の跡を継ぐのがいいの。

ミチルさん、ほんとにあなたのことが好きよ。

彼女とならうまくいくわ」

「俺が好きなのは、君なんだっ!

君を愛してるっ!!」

少し離れたところから、春樹の様子を見ながら話していた

鈴子は、彼の真剣な言葉に激しく心が揺れる。

「・・・私は、・・・あなたの人生を変えたくない!」

「たとえそうなったとしても、君のせいじゃないっ!」

「私のせいよ!! そうなったら、私、この先、

ずっとあなたに責任、感じ続けることになる。

そんなの耐えられない。

それだったら、今ここであなたと別れた方がよっぽど気が楽なの。

私が、あなたと別れたいのよっ!」

「愛してるっ!」

「もう二度と電話してこないで・・・」

「愛してるっ!」

「迷惑なのよ・・・」

「愛してるんだよっ!!」

「もう、切るわ・・・。さよなら・・・」

鈴子は電話を切る。

春樹はショックで、ベンチに座り込む。

鈴子は、声を押し殺すようにして泣いている。

振り返ると、そこには春樹の後姿・・・。

鈴子はその春樹の背中をしばらく名残り惜しそうに見ている。

その表情には、春樹の幸せを願うように、守るように、笑みが

浮かんでいる。

そして・・・やがて、思いを断ち切るように、その場を去る。

.

春樹が、とぼとぼとした足取りで、ようやく車に戻ると、

ワイパーに、春樹が鈴子に贈ったストラップが・・・。

ほんの少し前に、その場にいた彼女・・・。

それは、本当の訣別の意味・・・。

春樹は、鈴子の覚悟を実感し、ポロポロと涙を流し・・・

・・・泣き崩れてしまう。

ここまでが好きなシーン。

話し合おう、別れたくないと自分を追ってくれる春樹に、思わず

冷たい態度が崩れそうになりながら、必死で気持ちを立て直し

てる姿が切なかったな。

「愛してる」の連呼は、何を言ってもダメだから、一番伝えな

いといけないことを連呼してるって感じだったなあ。

このやりとりの時、春樹が鈴子をみつけて、後ろから抱き締

めるんじゃないか、とドキドキしてしまった。そうしたら、どうだ

っただろう・・・。

電話を切ったあと、ベンチに座る春樹を見ている鈴子に涙が

止まらなくなった。こんな苦しいことはない・・・。

愛しい、大事な人、その人への想いを断ち切って、将来の幸せ

を願うような笑みを浮かべて。どうしてそんなことができるんだろう。

手を離してしまったら、その人は他の人と結婚してしまうのに。

捨てるものが多すぎるから・・・。大きすぎるから・・・。

幸せでいてほしいから・・・。ぐっ。。。(T_T)

(もう盛大に号泣中。。。)

(この後、春樹の涙で、余計に拍車がかかって、大号泣・・・)

仕事に復帰した道造。代理を務めた春樹を誉めている。

「秘書から聞いたんだが、私の入院中、お前も随分がんば

っていたらしいな」

「社長が退院して、僕もほっとしています」 と春樹。

「まあ、これでミチルさんとの婚約パーティーが進めば、

万々歳だ、わが社としても。私も何も心配することはなくなるし。

いつ引退してもいいってことだな。

お前もずいぶんと成長したみたいだな、いろんな意味で・・・」

引退する気なんかさらさらないと思うわ。

頬を叩く真似をする道造。

春樹は、力なく深々と頭をさげる。

象徴的なシーン・・・。

棒新聞で叩かれていた春樹が、鈴子と恋に落ちてからはカップを

投げつけれても平気にまでなっていた。なのに鈴子と別れた後

はまた、道造に頬を殴られる真似をされてる。

それまでの父の言いなりに戻ったということ。

道造からすると、恋人ができて自立し、自分の思い通りには

動かせなくなっていた息子がまた手駒になったという感じかな。

息子の幸せなんてなんにも考えてないんでしょう。弱ってる

隙にさっさと婚約させてしまうつもりなんでしょうね。

鈴子が去った途端、元にもどる春樹。鈴子の存在がどれだけ

大きかったか物語ってるけれど。腑甲斐ない・・・。

失恋直後で、つらそうだけどね・・・。

婚約披露パーティーの日。

鈴子は、イタリアに旅立つ。

藤森は、空港にいる彼女の見送りにやってくる。

「やっぱりいくのか?イタリア」 

「ええ。

2年前、修行の途中で帰ってきちゃったから、もう一度ね」

「ほんとに、このまま行っていいのか?彼、知らないんだろ?」

「・・・いいの。このほうが・・・。

私ね、・・・一生怨まれてもいいの。

彼が、私のために苦しむ姿なんて見るくらいなら、

・・・私と出会ったことなんか、後悔してほしいの・・・」

イタリアへ旅立っていく鈴子。

新生バンビーナ。婚約披露パーティー会場。

道造と継母が、浅倉一家を迎える。

「いやあ、これはこれは。これで我が社も浅倉財閥との関係が

より強固なものになると喜んでおります。宣伝にもなりますし・・・」

おしゃれしたミチルは、会場に春樹の姿を探すがいない。

「あのう・・・春樹さんはまだですか?」

.

春樹は、まだオフィスで仕事をしていた。

そこへ、鈴子を見送ったばかりの藤森がやってくる。

春樹は、藤森を見て、少し動揺する。

「なにか・・・?」

「・・・今、彼女を見送ってきた。イタリアに行ったよ。

もう一度、修行をやりなおすって」

「そうですか・・・」

「それだけか?」

「それ以上、何を言えと」

春樹はパーティーに出席するために、オフィスを出ていこうと

するが、そんな彼の前に藤森は立ちはだかる。

「彼女、ひとり悪者にするつもりか?

彼女は、君と別れる条件として、

小切手なんか最初から受け取るつもりはなかった。

自分が日本をはなれたら、君の父親に返してほしいって、

俺は言われてる。

君の苦しむ姿は見たくない、そう言ってたよ・・・。

そのために一生、怨まれてもいいってな・・・」

藤森が去った後、春樹はじっと小切手を見ている。

.

藤森にどれだけ感謝したことか・・・。

この人はやはり、鈴子を愛していて、いい人なんだなあ。。。

フェアな人。傷つく前に別れろって、鈴子に忠告してたのに、

その鈴子は自分が悪者になっても春樹の幸せだけを願った。

鈴子がどれだけ春樹を深く愛してるか、理解したからこそ、

動いてくれたんだろうなあ・・・。鈴子の幸せを願って。

しつこいけれど、藤森&鈴子のときは徹はこの役割してくれ

なかった。藤森はそれをしてくれたってことなんだな。・・・。

.

上の藤森のシーンを入れてラストまでが好きなシーン。

回想シーンがずっと連なっていく。そのすべてを春樹と

一緒に思い出してる気分になる。 (かなり泣いてます・・・)

婚約パーティーに行くため、車を走らせている春樹。

鈴子との思い出が次々と蘇ってくる。

それぞれの携帯にストラップをつけて、二人で喜びあった夜。

一緒に料理した夜、

一緒にワインを飲んで、・・・抱き締めあった夜。

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思い出すのは、彼女が自分に言ってくれた言葉・・・。

『 おいしい料理はお金では作れません。

料理人の心でつくるものです 』

『 でも、あなたお兄さんじゃない。あなた自身でしょ 』

『 信じてたいの。あなたのこと・・・ 』

あふれ出す思いに心が乱れ、春樹は車を運転できなくなり、

停止させる。

.

思い出すのは、自分が彼女に言った言葉・・・。

『 大事なのは自分の気持ちだって、

あなたがそう教えてくれた 』

『 きみといると俺はほんとうの自分になれるんだ 』

『 彼女と出会って、自分らしく生きようとそう決めました 』

.

見失っていた交わした言葉の数々、 

見失っていた思い。

二人で築いた大切な思い・・・。

.

春樹は、瞳にはっきりとした決意を秘め、車を発進させる。

.

葛城家、浅倉家の婚約披露パーティーの会場。

春樹が到着すると、入り口で道造が待ち構えている。

「なにしてたんだ?遅いじゃないかっ!」

「社長。これ、お返しします。」

春樹は、スーツのポケットから小切手を取り出し、道造に渡す。

「これは、おまえ・・・」 

道造は、鈴子に渡したはずの小切手を見て絶句する。

「それと、

俺を首にしてください。

親として、息子の勘当も、お願いします」

「・・・・・・」

『 では、ここで、本日の主役である、葛城フードコーポレーション

の常務取締役、葛城春樹氏より一言、

ご挨拶をちょうだいしたいと思います 』

道造の不安な視線を無視し、カメラのフラッシュの中を歩き

出す春樹。

「春樹!!」 

道造の声はもう届かない・・・・。

.

ミチルは、そばにきた春樹の表情から、彼の決意を悟る。

春樹はマイクの前に立って、静かに語り始める・・・。

「今日は、みなさんにお話しなければならなことがあります・・・」

カメラのフラッシュを浴びながら、歩いていく後姿。ものすごく

かっこいい。ほんとにすごく素敵。そしてマイク前の、肝の座った

表情も、素敵。こういう演出ってかっこいいな。。。

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鈴子の本心を聞いた春樹には、もう迷いがない。

愛した女性がまた心に戻ってきた。

道造はあっさり負けた。

~~~ 一年後 ~~~

小さなビルの一室。

春樹は、秘書大河内と二人で、事業をはじめていた。

「日高物産の海産物は安くて、品がいいらしいですよ。常務」

「やめてくださいよ。常務は。

今は社員二人だけのこの会社が仕事場なんですから」

少し大人っぽくなった春樹。

明るい屈託のない笑顔。

「つい、また・・・」苦笑いする大河内。

「でも、よかったんですか?大河内さんまでやめてしまって」

「この大河内、秘書として、どこまでもついていくことに決めま

したから」

「後悔しても知りませんよ」 

「大丈夫です。

高級レストランのチェーン化も大成功したし、先見の明が

おありなんですよ。常務は。あっ。また・・・」

大河内の手には新聞が。

『成功者』というタイトルで、インタビューを受けている道造の

写真。記事は高級レストランチェーン化の成功を紹介している。

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「こんにちは~」

オフィスにミチルがお土産を持ってやってくる。

「また来たのか?」 

と、あきれながら笑ってる春樹。

「だって会いたいんだもんっ」 と笑顔のミチル。

「懲りませんね~。婚約をことわれたのに」 

ミチルを歓迎する大河内。

「いいの。私は延期しただけって思ってるから~」

「そんなこと、言ってるのか」 笑う春樹。 

「私はあきらめることがきらいなの」と相変わらず強気のミチル。

「じゃあ、行ってきます!」

春樹は、元気に営業に出て行く。

「いってらっしゃい!!」

春樹を見送った後、

大河内とミチルはお土産のケーキを食べる。

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初めて見た時は、突然1年後になった上、春樹の状況が激変

していたんで把握するのに必死になってしまった。その上、

振り向いた春樹のヘアスタイルも激変。びっくりしてしまって、

それまで泣いてたのに、むりやり気分転換させられてしまっ

た。(笑)(2回目からはカッコ良く見えた~。おでこを見せて

る春樹もいいね・・・)

で、この短いシーンに情報が盛りだくさん。

大河内は一緒にやめてそばにいるし、ミチルは変わらず、

春樹を追っかけてる。ということは浅倉家との間も良好という

ことで。それから春樹の常務時代の仕事は大成功。それの

おかげか?、道造はまだ社長で大活躍してるらしい。

ということは、春樹が政略結婚しなくても大丈夫だったという

ことみたい。春樹の決断は正しかったということね。

営業に出ていく春樹の表情がとても明るい。自分らしく生き

てるって感じが良く出てた。

その午後、

春樹は営業先を訪問し終え、オフィスに電話をかけている。

「僕は、このまま日高物産の方へまわりますんで、

戻りは夕方くらいになると思います。じゃあ~」

独立して、今の仕事に手ごたえがあるのか、充実した表情。

手にした携帯には、二つのストラップが揺れている。

かつて鈴子のものだったものと、春樹のもの。

鈴子を思い続けていて、離れていても共にいると感じてる。

.

春樹が、次の営業先へ向かうために歩いてると、

視線の先に看板が。その看板にはバンビーナの文字。

「?? バンビーナ?」

驚いた春樹は、看板の矢印のさす方へと歩いていく。

視線の先には、移動レストランが。

その中で料理をしている女性がいる。

お客に声をかけるため、かがんだ瞬間、ヒョイと顔が見える。

鈴子だった。

春樹は、1年ぶりの彼女に目が釘付けになる。

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鈴子は、イタリアンのお弁当を作った後、外に出てくる。

外にあるテーブルを拭いてると、声がかかる。

「小さいけど、いい店だ」

「グラッチェ! おいしいわよ。味には自信があるの」

ふと、その声をした方に目をむけると、

そこには、自分に微笑みかけている春樹の姿・・・。

鈴子は吸い込まれるように春樹をみつめる。

.

春樹は、鈴子に言う。

.

「 注文していいかな?

      片思いのスープを、ひとつ 」

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鈴子は、一瞬、とまどいの表情を浮かべるが、

やがて、輝くような美しい笑顔を見せて、頷く。

.

「ベーネ!」

.

春樹の、あふれるような愛情いっぱいの眼差しを受け、

照れくさそうに、いつまでも彼に笑みを返す鈴子だった。

.

テーブルには、

片思いのスープ。

そして、

ストラップがついた2つの携帯。。。

春樹の携帯についていた鈴子のストラップは、

再び、鈴子の携帯に。

.

2つ、寄り添うように並んでいる。。。

.

.

.

終わり

ヒョイと鈴子の顔が見えたところで、春樹が鈴子と再会でき

たことに、うれし泣き。

最後、鈴子の満面の笑みに、鈴子が春樹を愛し続けていた

ことと、これからは春樹と一緒に生きていけるんだということ

に、大号泣。

そして、2つの携帯とストラップでまた号泣。

(まさか携帯の映像で泣くとは思わなかった・・・悔しい・・・)

でも、最後、二人がみつめあって微笑むところ、やっぱり、

春樹と鈴子で、キレイに視線が溶け合っていて、すごく素敵。

1年後の偶然に、こっちがホッとしたよ。。。

というか必然でも良かったかもね。

はあ~、良かった。ハッピーエンド!

「片思いのスープをひとつ」=「おいしいプロポーズ」だったのね。

正直、私は鈍くて、それに気づいたのは2回目見た時だった。

すごくおしゃれな終わり方。でも、ひとつの山場を越えて春樹が

少し成長して、再び出会ったんですもの、今度はもう絶対に離れ

ない、離さない、また起こるいろんな出来事をケンカしながら、

仲直りしながら、乗り越えて最後にはハッピーウェディングに

なるっていう続編が見たいな。(2話で赤いドレスを着た長谷川

京子さんは最高にきれいだった。次はウェディングドレス姿が

ぜひ!見たい) ミチルは変わらないし、道造もおそらく継母も

心情の変化はなし。二人の交際が再びはじまっても、

前途多難(笑)は予想できるし、再び、鈴子と春樹に会いたいな。

.

ドラマは、とても丁寧に描かれていて、1話1話にほんとに素敵

なシーンがいくつもあって、こんなシーンが見たかったの!と

感激したことがいっぱいあった。そのシーンに重ねて流れる

曲も素晴らしかった。

.

私は、婚約撤回後、春樹は会社で奮闘し、問題を回避できた

時点で、イタリアの鈴子のところに飛んでいって即プロポーズす

ると思ってた。それまでは鈴子の動向はマキから聞いて把握

しておいて。春樹って握力の強い人だと思うから。

でも、会社をはなれ、独立している方がもっと成長したってこと

だし、特に道造がああいう人なら、距離をおいた方がいいよね。

それなら直後にイタリアに行ってもいいようなものだけれど、

それでは鈴子は納得しないかな。自分のためにって苦しむで

しょうしね。いつか絶対に一緒になると信じて仕事をがんばって

きた春樹。ほんとにいい男だった。

.

とにかく音楽がとてもよかったので、サウンドトラックを購入する

予定。ドラマのサントラを買うのはこれが初めて。(笑)

あと、DVDも。小説もいつか欲しいな。

おいしいプロポーズ・第9話

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2006年6月27日 (火)

おいしいプロポーズ・第10話(最終話)感想前編

終わってしまった・・・。 (T_T) 寂しい。。。

良い最終回でした。ほんとに。1回目見た時より、2回、3回と

見直した方が良さがにじみ出てくる。泣いたよ~~。。。

ただ、本音を言えば、鈴子のウェディング姿が見たかった。

春樹と鈴子の結婚生活も見たかった。それは、ファンだから、

やはり望んでしまう。。。 (>_<)

続編をぜひ!作ってください!!

この最終回だと、続編、ありそうですよね。だから余計に期待で

胸がふくらんでます。お願いです! ドラマの神様! 

続編決定の情報が流れるのを、ずっと、ずっ~と待ってます。

「おいしいプロポーズ」は、私の最愛のドラマの1つになりました。

.

~ あなただけを愛してる ~( 感想前編 )

...

道造が入院したため、春樹は社長の代理をすることに。

秘書大河内は、鈴子に社長の容体は落ち着いているので

心配しないようにと告げにやってくる。そして、春樹が多忙を

極めるため、彼のためにオフィスまで昼食を運んで欲しいと頼む。

.

鈴子は春樹のオフィスに昼食を持っていく。

彼女がそれを少し離れたテーブルにおいて出ていこうとすると、

電話中の春樹が呼び止める。

電話を終えた彼は、テーブルへとやってくる。

「大変そうね・・・」 鈴子は春樹に声をかける。

「何をつくってくれたの?」 

春樹は、うれしそうに昼食のお皿をのぞきこむ。

「カルツォーネ。これだったら仕事しながらでも食べられるでしょ」

「じゃあ、いただきます!」

おいしそうに頬張る春樹。「うん!いけるっ!」

鈴子はそんな彼を見て微笑む。

「あと何か用ある?」

「じゃあ、座って」 

鈴子は春樹の言葉に首をかしげる。

「座る?」

「そこに」

鈴子は言われるがまま、椅子に腰掛ける。

春樹はそばにいる鈴子をうれしそうに見る。

「5分でいいからそばにいてよ」 

鈴子は、春樹の言葉に照れたように微笑む。

・・・けれど、その笑顔は時折、憂いを帯びる。。。

でた~~! 「5分でいいから~」 これぞ、春樹の真髄!

春樹はこうなのよね。これだから、春樹なの~。(笑)

言った後、うれしそうに笑ってて、鈴子がそばにいるのが、

何よりの幸せって表情をしてる。

何も心配することがない時に、これを言われたら鈴子も

どんなに素直に、うれしいだろうにって思ってしまった。。。。

昼の時間が終わって、後片付けをしていると、社員食堂に

ミチルが来て、鈴子に声をかける。

「ちょっといい? 話があるの」

マキは鈴子を思って、ミチルに文句を言うが、鈴子はそんな

彼女を止める。

「私も、あなたに話があったの」

.

誰もいなくなった食堂で、鈴子とミチルは話す。

「おじ様が倒れたのはあなたのせいよ。なんとか言いなさいよ」

「ほんとに申し訳ないと思ってる・・・」

「本気で、そう思ってるなら、じゃあ、春樹さんと別れて。 

どうなの?」

もう勘弁して・・・。ミチル・・・わがまますぎる・・・。

「そんなに好きなの? 彼のこと?」

「そうよ。あなたが春樹さんと出会う前から、わたしは、ずっと

ずっと春樹さんのことが好きっだったの。いつか春樹さんの

お嫁さんになりたいって、小さいときから思ってた。

春樹さんだって大人になったら、あたしのこと、お嫁さんにして

くれるって言ってくれたことだってあったの。

なのにもう全然わすれちゃって。

あたし、絶対にあきらめない。

春樹さんがあなたのことを好きだってわかっても、

絶対にあきらめない。

だってそんなことをしたら、ずっと春樹さんのことが好きだった

あたしがかわいそうじゃない」

「よくわかったわ。あなたの気持ち」

鈴子はミチルに優しく微笑む。

「なに言ってるの? 

とにかく、今日はこれをもってきたの。

よかったらあなたも出席して。

歓迎するから」

ミチルは、春樹との婚約披露パーティーの招待状をおいて帰る。

結局、憎めないんだけれど、疲れる・・・。

鈴子がアパートに帰ると、マキやちはるが徹を交えて楽しく

団欒している。

徹は小さな輸入会社に就職が決まったのを機に、マキの

すすめで引越ししてきたという。

ちはるも父親と暮らせる事を喜んでいる。

鈴子は徹の就職を心から喜び、同居を歓迎する。

「今度こそ、まじめに働く。ちはるのためにも。お前(鈴子)や

マキちゃんのためにも・・・」 と、徹の決意表明。

癒し系カップルだ・・・。徹って結局は本筋には何もからんで

こなかったな。兄としての役割はナシなのね・・・。

.

その夜、みんなで引越しそばを食べていると、ちはるが、

なぜ、急にマキが徹との同居を許してくれるようになったのか

と尋ねる。

マキと徹は、ちはるに自分達が交際してることを言えずにいた。

うろたえる二人。鈴子は、恥ずかしがらずに、ちはるにちゃんと

説明した方がいいと促す。

そんなところに、自室に置いてある鈴子の携帯が鳴る。

鈴子は3人をおいて、自室へと向かう。

電話は春樹からだった。

「・・・ああ、おれ。今、ひと段楽したところ」

まだオフィスにいる春樹が仕事の合間に電話をしてきたのだった。

「そう、お疲れさま」 

鈴子は労いの言葉をかける。

「なにしてたの?」

「お兄ちゃんが、うちで暮らすことになったの。それでみんなで

引越しそばを食べてたとこ」

「へえ、楽しそうだね」

鈴子は、リビングにいる3人を見る。

自分達のことを説明するマキ&徹。

「パパの好きな人ってマキちゃん・・・」

「えっ~~~~!」

驚いて声をあげるちはる。

鈴子はその3人のやりとりに微笑む。

「もしもし、どうかした?」 

「ああ、ううん」 

鈴子は自室の扉を閉め、春樹との会話に集中する。

「ねえ?」

「うん?」

「会いたいな」 春樹の言葉にうれしさがこみあげる。

「今日はもう会ったじゃない?」

「ふたりっきりで、もっとゆっくりとだよ。

不思議だな~。

心の中で思ってることがちゃんと言えてる。

君といるとさ、自分のことが好きになれそうな気がするよ。

・・・じゃあ、また、かけるね」

「うん・・・」

春樹とだけなら、幸せを感じていられるのに・・・、

ミチルからの招待状のことを思い出しているのか、

電話を切ったあとの鈴子の表情は暗い。

「会いたいな。ゆっくりと」 いいなあ~。

このシーンみたいに、徹とマキの姿を鈴子が見ていて、

携帯で春樹とも話してるみたいな、そんな、なんてことない

普通のシーンももっと見たかったな・・・。

春樹は、困惑した様子の秘書大河内から、婚約披露パーティ

ーの招待状が知らないうちに発送されていて、出席の返事も

すでに続々と届いていると聞かされる。

驚いた彼は道造に会って、もう一度取り消しを訴えようとする

が、役員の定例会が入っていて、身動きが取れない。

.

その定例会の場に昼食を運ぶ鈴子。

秘書大河内が会議室から出てきて、その昼食を受け取る。

その際、鈴子は、春樹の社長代理としての仕事ぶりを垣間見る。

役員達の疑問に答え、自分の方針を貫こうと説得を繰り返す春樹。

役員達の非難にもまったく怯まない。

自信に満ちた実業家としての姿・・・。

鈴子は、まぶしそうにその姿を見て、・・・ひとつの決心をする。

ここは、かっこいい春樹。代理でも十分仕事をこなしてる。

こういうのを見ると、春樹にこのまま大きな仕事をしていてほしい

って思ってしまうよね。鈴子の悲しそうな表情がつらい。。。

.

道造の病室。

ベッドから抜け出し、お菓子をつまみながら、新聞に目を通して

いる道造。体調はすでに回復し、とても退屈そう。

社長秘書から、社長の代理を務めている春樹が、順調に仕事を

こなしていると報告され、「あいつが?そう~それはなによりだ」

と、ちょっとおもしろくなさそうな反応。

「それで・・・どうされます?そろそろ退院なさいますか?」

秘書は尋ねる。

道造は、苦々しく言う。

「今、元気だとわかったら、まぁ~た、あいつが何を言い出すか

わからない。

何が会社を捨てて、彼女を選ぶだっ!ばぁ~かっやろう~!」

春樹の言葉を思い出したのか、怒り出す道造。

「また血圧があがりますよ」 と秘書にたしなめられる。

「そんなことより、婚約パーティーの準備は進んでいるんだろ

うな?」

「はい、招待状はすでに出しました」

影で婚約パーティーの推し進めていたのは道造だった。

そんな時、病室の扉をノックする音が。

道造は突然の来客に慌てて、ベッドに滑り込む。

その様子を確認して、秘書は、病室の扉をあける。

と、そこには花束を抱えた鈴子が立っていた。

強い覚悟をもって、道造に頭を下げる鈴子。

.

道造って・・・。最後は息子の恋を応援する立場になるかなって

期待してたけれど、これが、病室からも着々と婚約を推進して

る始末。それも「ばかやろう」だって。。。息子の活躍はあまり

おもしろくなさそうだし。まだまだ現役でいたい、脂ぎったワン

マン実業家ってところなのかな。 もう少し良いイメージを

もっていたけれど、意外に辛口だったな。

それに、9話で凝りもせず、しつこく鈴子の肩を触ってたことを

思うと、かなりの女好きだし、息子が「いい女」の鈴子と交際し

てるのに嫉妬してる部分もあるのかも。それが、交際反対、

婚約推進に拍車がかかってるのかも・・・。

要するにおもしろくないのね。

秘書大河内は、バンビーナの面々を、改装したレストランへと

案内する。その店の名は、バンビーナ。

春樹が気を利かせて、そのままの名前にしてくれたのだった。

これは春樹の鈴子への愛ね。 思い出のレストランだもの。

大喜びするスタッフ達。

さらに、秘書大河内は、新生バンビーナのメインシェフになる

イタリア人、アンソニーを紹介する。

なんか懐かしい・・・アンソニー。(笑)あの頃は最高に楽しか

ったな。イタリア出張に情熱的なキスの回。

マネージャー大河内が早速、挨拶をして、そのあと、鈴子を

紹介しようとすると、

「あなたのことは春樹から聞いてます。

優秀なシェフだということを。おいしい料理は料理人の心でつく

るものだと、私もそう信じ、料理をつくっています」 とアンソニー。

「白石です」 

鈴子はうれしそうに微笑む。

その後、バンビーナの男性シェフ二人は、アンソニーに腕前を

試され、合格。新生バンビーナで働けるようになる。

.

ここのやりとりがジーンとくる・・・。特にマネージャー。。。

その夜、バンビーナの面々は、新生バンビーナで新しい門出

を祝う会を開く。スタッフ達はみんな一緒に働けることを喜ぶが、

そんな中、鈴子は自分の決心を告げる。

「私・・・みんなに話したいことがあるの。

私は、この店をやめようって思ってる」

「何をいってるんだ」 と驚くマネージャー大河内。

ざわめくスタッフ達。。。

「勝手なことを言ってごめんなさい。

でも、もう決めたの」

マネージャー大河内は、ためらいがちに尋ねる。

「オーナーが・・・婚約することと、何か関係あるのか?

・・・いろいろ噂もはいってくるし、・・・気になってったんだ・・・」

「どうなの?鈴子」 隣にいたマキが心配気に尋ねる。

「みんなにも心配かけちゃってたんだね。

でも、その事と、私が店をやめることとは関係ない」

「じゃあ、なんだ?」 とマネージャー大河内。

「私は、私の味で勝負したいの。

私のつくった料理をおいしいって思ってくれるお客様のために

自分の料理をつくりたいの。

ちっぽけなプライドだって、わかってる。

でも、その誇りだけは、守りたい・・・」

「わかるよ。鈴子の言ってること。だけどさ・・・」 とマキ。

「シェフの好きなようにさせてやろうじゃないか」

マネージャー大河内は鈴子の気持ちを受け入れる。

「俺はシェフの料理が好きだ。

その味に惚れ込んだ。

そのシェフが自分の味で勝負したいっていってるんだ。

おおいに結構!

さすが、おれが選んだシェフだ!

今日まで、ありがとう。シェフ!

そして、いつかまた一緒に店に立とう。 

必ずもどってこい!」

「はい・・・」 瞳に涙をためて、大きく頷く鈴子。

「よし、シェフの旅立ちを祝って、今夜は大いに飲もう!

乾杯!」

鈴子がバンビーナにいられるわけがない。。。

それともみんなは春樹と別れてシェフに専念すると思ってた

のかな。鈴子が説明したこと、ある程度は本心だろうけれど。

鈴子の気持ちを察して大河内は反対せずに早々に受け入れ

た気がする。いられるわけがないよね・・・。

.

スタッフとの晩餐が終わり、やがて、店内から人気が消える。

鈴子は、厨房で一人、心をこめて料理をつくっている。

.

その新生バンビーナの扉を、春樹が開ける。

店に入ると、すぐ目の前に鈴子がいて、彼を笑顔でむかえる。

「いらっしゃいませ」

少し、たじろぐ春樹。

「・・・なんだよ。急に電話をかけてきて・・・」

ここら辺、恋人同士って感じ。(^^)

「ごめんね。仕事がいそがしいと思ったんだけれど。

さあ、座って。もう用意はできてるの」

春樹は鈴子に案内されてテーブルにつく。

テーブルには「片思いのスープ」が。

「・・・これって・・・」

「どうぞ」

「じゃあ、いただきます」

一口、口に運ぶ春樹。

「たしか、このスープのいわれはさ。

その昔、ナポリの貧しい船乗りがひとりの美しい女性に

恋をしたのが始まりじゃない?

ああ、違った・・・、美しいシェフだ!」

春樹はゴキゲンでスープを口に運ぶ。

鈴子はそれを受けて、先を続ける。

「けれど、その女性は別の男性を選んで、結婚してしまった

んです。その船乗りの悲しみの涙が、ナポリの塩となり、

この片思いのスープが生まれた・・・」

「よく、作ったよな。そんな話」

楽しそうな春樹。

そんな春樹に、鈴子は・・・それまでとは打って変わった冷たい

表情で話しはじめる。

「・・・ロマンチックでしょう?

でもね、ほんとの結末はそうじゃないの。

その女性は別の男性を選んだんじゃない。

現実を選んだのよ。

このスープが、私があなたに作る最後の料理・・・」

鈴子は、バッグから紙切れを取り出し、春樹の前に置く。

紙切れは、3000万円の小切手だった。

「この小切手、あなたのお父様からいただいたの。

前に話したでしょ?

私の夢は自分の店をもつこと。

これだけあれば十分、その夢がかなうわ」

「どういうこと?」 

春樹は、鈴子の言ってることがまったく理解できない。

「わかんないの?

この小切手と引き換えに、あなたと別れることにしたのよ」

春樹は食い入るように鈴子をみつめる。

「うそだっ!まさか本気で?」

「本気よ」

「うそだっっ! 俺は信じないっ!」

「もうおしまいなの。私達。

あなただって、その方がいいでしょう?

来週ここで婚約パーティーがあるんだから。

いつまでも、私と別れずにいたって仕方ないじゃない!」

「それはなんとかするってっ!!」

「できるの?!あなたに?」

口ごもる春樹。

「私、もう信じられないの。

だから現実を選んだの。

・・・話はそれだけ」

突然、鈴子の背後から藤森が現れる。

彼に気づいて、唖然とする春樹。

「・・・どうして?」

「彼女に呼ばれてね」

「これからのことをいろいろ相談にのってもらおうと思って。

その小切手は、まずは現金化しないといけないし、

藤森さんだったら、すべて安心して任せられるでしょう」

鈴子は藤森のそばに行くと、その隣に寄り添うようにして立つ。

「もう話はすんだ?」 と藤森。

「ええ。」 鈴子は突き放したような視線を春樹に向ける。

「じゃあ、お引取り、願おうか・・・」

混乱したまま、立ち尽くす春樹。

.

やがて、春樹は、一人、車を走らせる。

車を運転している春樹を見て、

鈴子~、こんな気分で春樹を帰すなんてひどいよ~事故ったら

どうするのよおって思ってしまった。。。

.

しかし、キツイ別れ方・・・。小切手だけじゃなくて、藤森まで

ついてて、ダブルパンチだよ・・・。

言いたいことだけ言って、話しあう余地がないタイミングで、

藤森登場。彼を頼るって言われたら、ただでさえ藤森には

妬いてるのに。。。こっちの動揺の方が激しそう・・・。

鈴子、考えてる・・・。

後編へ。

.

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2006年6月22日 (木)

おいしいプロポーズ・第9話 (感想後編)

~ 別れの予感 ~ (感想後編)

.

翌日、社員食堂で働く鈴子のところへ、春樹が昼食を食べ

にやってくる。

甘く幸せそうに、視線を絡ませ微笑む二人。

こっちまで、照れちゃうんですけどっっ・・・。 (>_<)

「海の幸のリゾットをください」

春樹は、昨夜、リクエストしておいたメニューを注文する。

鈴子にリゾットのお皿をトレイに置いてもらって、

「いい香りだね♪」 とゴキゲン。

春樹の笑顔もいいけれど、鈴子の笑顔が最高に美しい!!

.

一方、葛城コンツェルンにミチルがやってくる。

社員達が頭を下げる中、彼女は社長室に入っていく。

道造は突然のミチルの来訪に驚く。

「今日はおじさまにお礼を言いにきました」

「お礼?」

「昨日、私達の婚約のことを、大々的に発表してくださって

ありがとうございます」

「ははは、善は急げっていうでしょ・・・」

「正直言ってほっとしました。ずっと不安でしたから。

でもまだ春樹さんが・・・」

「いやいや、春樹のことだったら心配しなくていいです。

あいつも馬鹿じゃないですから。ミチルさん、春樹にとっては

あなたが一番必要な人なんですから」

「ありがとうございます。お父様」 

一番必要な人・・・自分が思っていることと同じ言葉を、道造が

言ってくれてほんとにうれしそうにしてたミチル。継母に続いて、

道造まで味方につけた模様。

.

ミチルは道造に挨拶した後、春樹のオフィスを訪ねるが不在。

彼がいるという社員食堂へやってくる。

マネージャー大河内の麺のゆで加減に注文をつけていた

秘書大河内が、彼女の姿をいち早く発見して狼狽する。

ミチルは春樹と鈴子をみつけて立ち尽くす。

マネージャー大河内の「湯を切る」作業が大仰でおもしろい!

でも、秘書大河内の注文の、揚げを三角にっていうのはわかる

けれど、麺が延びていたので、あと2、3秒短く茹でるようにって

いうのは・・・。まるで嫌がらせ?いや、じゃれてるみたい。(笑)

.

「どう、リゾットの味は?」

鈴子は、食事を終えた春樹に声をかける。

「最高だった。米もアルデンテでよかったよ」 

大満足の笑顔が返ってくる。

「じゃあ、会議があるから」 

春樹はその場を立ち去る。

「うん、がんばって!」

鈴子は春樹を見送ったあと、少し離れたところで自分達の

様子を見ていたミチルに気付く。

.

ミチルは、黙って食堂を去り、再び社長室に直行、

道造を前にして、泣き崩れる。

「こんな侮辱をうけたの、生まれてはじめてです。父がこのことを

知ったらなんて言うか!春樹さんに年上の女の人がいるなんて」

上手だな。このセリフなんてきっちり道造の弱みをおさえた言葉

だし。まあ、ミチルから見ると、あんなに仲良く話してるところを

見せられて、神経を逆なでされるだろうけど。

ミチルって、春樹をめぐって鈴子と戦ってる気でいるしなあ。

以前、「春樹さんの相手が沙織さんなら仕方ない」って言って

沙織を例外に出来ていたんだから、鈴子もその例外に入る

ようになればいいのだけれど。

.

すぐに社員食堂に、社長秘書がやってきて、鈴子を連れていく。

秘書大河内は慌てて、春樹にそれを報告する。

「常務っ!常務っ!大変ですっ!

シェフが社長に呼ばれて!!」

.

秘書に促されて、鈴子が社長室に入ると、道造が待っている。

「うちの社員食堂で働いてるんだって?」

「はい・・・」

「私は反対したんですよ。バンビーナのスタッフをそのまま

新しい店で使うのはどうかってね。だけど春樹がみんな優秀だ

からそのまま残したいって。特にシェフのあなたの腕には

感心してるらしくて、それは私も同様ですよ。」

「ありがとうございます」

「ただ、少し困ったことが起きちゃってね。どうかな。

うちの息子から手をひいてくれませんかね。

いや、あいつにもね、何度も言ってるんだけどね、

相当、あなたに惚れてるらしくて。なかなかうんと言わない。

まあ、気持ちはわかりますけどね。いい女だし」

鈴子の背後にまわった道造に肩を触れられ、身がまえる鈴子。

なんでここで肩を叩くかな・・・道造。。。

「これは、失礼!

だけど、お遊びもこれくらいです。

いくら欲しい?」 

道造はスーツのポケットから小切手を取り出し、テーブルに

置く。

「えっ?」 

「この場で、小切手を切りましょう。いくら欲しい?

好きなだけ金額を言ってください」

「私、お金なんていりません」

「遠慮なんていりませんから。いくら?」 

鈴子を追って、春樹が社長室に入ってくる。

「彼女になんの用です?」 道造に抗議するように言う春樹。

「見てのとおりだ。いま、手切れ金を渡そうとしてる。

お前もまだまだ若いな。女と手を切るのがうまくいかないなんて

・・・だから親の私がかわりに話をつけて・・・」

カッとなった春樹は道造の言葉をさえぎって叫ぶ。

「言ったはずですっ!婚約はしないとっ!浅倉会長にもそう

お話しますっ!」

「婚約は、もう決まったことだっ!」 

道造も負けじと言い返す。

道造の断定的な言葉に驚く鈴子。

「・・・わかりました。でも、俺は婚約パーティには出席しません

から、そのおつもりで!」

「いい加減にしろ。どれだけ困らせたら気がすむんだ。

好きな女がいるから、婚約は断るだと?

寝ぼけたことを言ってんじゃない!」

道造は怒鳴りつける。

「それが自然なことですっ!どこもおかしくないっ!」

春樹は道造に訴える。

この春樹の言葉と、表情がすごくいい!でもほんとに当たり前

のことなんだけれど・・・。

「じゃあ、お前はこの会社がどうなってもいいのか?

今、浅倉財閥に見放されたらどうなると思ってるんだ。

この会社と、彼女と、どっちをとるんだ?」

道造の言葉に、押し黙ったままだった春樹はやがて答える。

「俺は・・・彼女を、選びます」

愕然とする道造。

ここの道造の驚き方がツボというか。春樹の出した答えが

彼にとってどれだけ意外だったかが表情にあらわれてる。

春樹の苦しそうな表情もとってもいい!

「今、なんて言った?

お前は私のあとを継いで、この会社の経営者になるんだぞ!」

「それは俺が望んだことじゃない!

兄さんが死んだあと、

兄さんのかわりに一生懸命がんばってきただけです!

でも、彼女と出会って自分らしく生きようと、そう決めました」

「お前、・・・葛城コンツェルンを継がないというのかっ?

死んだ修一や、親の私達の期待を、裏切るのかっ?」

道造は激昂し、春樹の胸倉をつかむ。

「きさまっ!今まで、一体、誰のおかげで・・・」

が、突然、胸を押さえ、苦しんで床にしゃがみこんでしまう。

「父さんっ??父さん!!・・・」

ああ、倒れてしまった・・・。こうなるとなあ~・・・。

.

道造は病院に運ばれる。

医者の診断は、一時的な血圧の上昇による心臓発作。

「一時的なので心配はいらないが、何度も起きると命に関わる

ので、ご家族の方も気をつけるように」と言われる春樹と鈴子。

継母が病室に駆けつける。

「春樹っ!お父様は?」 動揺してうろたえる継母。

「今、眠っています・・・」と春樹。

「あなた・・・どうしてこんなことに?」 

継母は倒れた理由を春樹に尋ねる。

「すいません・・・」 

春樹は継母に頭を下げる。

継母はその春樹の隣にいる鈴子を見る。

鈴子は遠慮して、病室の外へ出る。

「誰なの?」と鈴子のことを春樹に問う継母。

「僕が、おつきあいしてる女性です」 

「おつきあいって・・・あなた、ミチルさんと婚約したのよ!」

勝手に道造とかミチルが仕組んだのに。。。春樹の知らない

間に・・・。思わず突っ込む私・・・。

継母は、怒り心頭、涙声で叫びはじめる。

「まさか、お父様のお倒れになったのもそのことが原因で?」

「ほんとにすいません」

再び、頭を下げる春樹。

「だから、私は20年前、あなたを引き取ることに反対したのよ!

どこの女だかわからない浮気相手の子供を引き取るなんて!

きっと禄でもないことが起こるって!

修一があんな死に方をして、

今度は父親までこんな目にあわせて!

何かあったらどうするつもり!ねえ!」

取り乱して叫び散らす継母。

ひしひしと春樹の辛さがこっちまで伝わってくるよ。。。はあ~。

でもなあ、20年前のことを持ち出されても・・・。

責められ、うなだれる春樹。

「おい、よさないか・・・」

倒れた道造が目を覚まして仲裁に入らないといけないこの状況・・・。

春樹と継母は、道造の声に気づいて、ベッドのそばに駆けつける。

「あなた、目がさめたのね・・・」

「父さん・・・」

病室から出たものの、廊下にいた鈴子は、継母が春樹をひどく

なじっているのをすべて聞いてしまう。

鈴子の悲しげな眼差しがとっても美しくて見惚れてしまう・・・。

.

感想を書くのに何度か見なおしていると、この道造との社長室

のシーンと、病室の継母とのシーンは、とってもいいなあ~と

思うようになってしまった。迫力満点なんだもの。

はじめ見た時は、胸苦しくて、春樹がかわいそうなだけだった

けれど。

.

これで、鈴子は春樹の父、母から、春樹の会社での立場、

家庭内での立場をはっきり知らされることになった。特に継母

言葉は、鈴子の心にも針のように刺さったんじゃないかな。

あんな言葉で責められたら、春樹を想う気持ちは一層、

深くなっていきそう。

.

病室から少しはなれた休憩所で、椅子に腰掛けている鈴子。

この鈴子の表情が悲しくて・・・。

しばらくして、春樹が病室から出てくる。

「今夜は付き添うことにするよ。まだ心配だから」

「そうね、そうした方が、お父様もきっと安心されるわ。

じゃあ、私、帰るね」

「送れなくて、ごめん・・・」

「大丈夫、私ならひとりでも平気だから。」

春樹に心配させまいと、キレイな笑顔で微笑む鈴子。

しかし、それとは裏腹にひとりになった鈴子の足取りは重く、

顔はうつむいたまま・・・。

.

病室で、父に付き添っている春樹。

「父さん・・・」 

気持ちが引き裂かれてるような、辛そうな表情に

見ているこっちまで泣きたくなってしまう・・・。

.

歩道橋にひとりたたずむ鈴子。

春樹からもらった携帯のストラップを大事そうにみつめている。

やがて、しっかりと前を見据えて歩き出す。

.

第9話 終わり

.

「大丈夫、私ならひとりでも平気」

先を暗示させる言葉・・・。

鈴子は身を引いてしまうのかな。引いてしまいそう・・・。

今回は、ミチルからはじまり、藤森、そして、道造、継母の

会話から、春樹サイドの事情の深刻さが、鈴子に畳み掛ける

ように、これでもかってぐらいに伝わって、見ているこちらも

辛かった・・・。

春樹が、婚約撤回を求めて懸命に奔走してたのが救いだった。

愛し合っていて、その想いを貫こうとするのは自然なことなの

に、自分達以外には「わがまま」で「困らせる」行動になるなん

て・・・。この上、鈴子が身を引いたら春樹ひとりで孤立すること

なるなあ・・・。

どうなるんだろう。最終回。。。。

.

ただ、春樹は今まではお兄さんのかわりにって、がんばってきた。

自分の気持ちなんて、そこには存在しなかった。

夜のバスケのシーンでは、こんなことを言ってた。

「俺がどう思おうが、

何を感じようが、

何ひとつ思うとおりにはいかない」

今もまだ、春樹は変わらず、その状況の中にいる。

鈴子を失くしてしまっては、ミチルと婚約してしまっては、

ほんとに何ひとつ思うとおりにはいかないまま、今の暮らしを

続けていくことになる。そういう生き方がイヤだと決めたなら、

道造の体とか、会社とかあるけれど、

誰かのために、何かのためにじゃなく、

自分が幸せになるために、がんばれ~。春樹!

ハッピーエンドになってね。

.

大好き!!「おいしいプロポーズ」!

続編希望!

おいしいプロポーズ・第8話

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2006年6月20日 (火)

おいしいプロポーズ・第9話 (感想前編)

~ 別れの予感 ~ (前編)

.

今回は、なんだか鈴子がかわいそうで、見てられなかったな。

そんな中、徹&マキカップルが唯一の癒し系・・・。

予想外だった~♪(笑)

.

第8話からの続き。

春樹は、鈴子を車で追いかけようとするが、それを止めようと

するミチルを突き飛ばしてしまう。怪我をしてうずくまるミチルを

前に、春樹はそれ以上、鈴子を追うことはできず、彼女の介抱

をすることに。

春樹の足にすがりつくなんて、とっても執念を感じる・・・。

.

バスから降りた鈴子は、街を歩いている。

その足は、夜、二人でバスケをして遊んだ公園で止まる。

『 言われたんだ、アメリカに行く前に。

あなた、きっと彼女のことが好きになるって 』

『 君のこと好きになってる 』

『 君といると俺は本当の自分になれるんだ 』

鈴子は春樹が言った言葉を思い出している。

電源を切った携帯を大事そうに手にもったまま・・・。

電源を切ってる携帯をずっと手に持って歩いてるなんて、

女心が出てる。案の定、その携帯には連絡を取ろうと、

春樹が何度も電話してるし。

.

ところで、いきなり冒頭から大好きだった「夜のバスケのシーン」

が出てきて思わず泣きそうになった。このシーンは大好きで、

最初に見た時も号泣したんだった・・・。鈴子と春樹の気持ちが

つながったように感じたシーンだったので。。。今、思うと、

春樹は鈴子に会いたくて、あそこでバスケしていたんじゃない

かな。夜も遅いから会えるわけがないと思いつつも。

.

春樹は、自宅から鈴子の携帯に電話をするが、やはり電源が

切られていてつながらない。

「春樹さん、この足では私ひとりでは家に帰れない。送っていっ

てくれるよね?」 

「ああ。

・・・ミチル・・・」

「春樹さん、婚約は私ひとりで決めたことではないの。春樹さん

のご両親だって大賛成してくれてるでしょう?」

春樹は黙って、ミチルから目をそらす。

視線の先には、テーブル上の鈴子が買ってきた食材が・・・。

バンビーナで、片づけをしているスタッフ達。

内装が変わるだけで、またそこで働けるので、スタッフ達は

前向き。だが、ひとり、大河内マネージャーは感慨深げ。

「バンビーナという名前のこの店とは、これで最後なんだ・・・

ああ、いとしのバンビーナ・・・」

.

奥の部屋では、作業をしながらも、ぼんやりとしてる鈴子。

「どうかした~?最近、お疲れなんじゃないの?

オーナーとのデートで、忙しそうだし~。

先週だって週5日も会ってたじゃない~」 

一緒に作業していたマキが、つい冷やかす。

「そんなことないわよ。マキだって、つきあってる人いるんで

しょ?今度、紹介してよね。その彼・・・」

マキは、鈴子にそう切り返されて、思わず口ごもる。

「ああ、うん・・・」

え?週5日?思わず指折り数えてしまった。5回も会ってた

かな?なんて。(笑)つきあいはじめてからはずっと続きの

話で展開してると思っていたのだけれど、日付がとんだこと

なんてあったかな?なんて。

う~ん、わかんないなあ。まあ、どうでもいいことなんだけれ

ど・・・。どうなのよって感じ。(笑)

.

そんなバンビーナに、秘書大河内がやってくる。

彼は、バンビーナの面々に社員食堂で働くようにと命じる。

これで、オーナーと毎日会えるね、と再び冷やかすマキ。

だけど、鈴子は昨日のことを思い出して、浮かない表情・・・。

.

バンビーナの面々は秘書大河内に連れられて、本社ビルへ

やってくる。目の前にそびえる大きなビルを見上げ、

「私達、こんな会社相手に裁判をおこそうとしてたなんて・・・」

と絶句する。

「ちょっと無謀だったかな・・・」 マネージャー大河内の言葉に、

全員が、コクリ、とうなづく。

仕事の合間に、テーブルに置かれた経済新聞に目を通す春樹。

そして、その中の記事のひとつに驚いて、急いで社長室に向かう。

が、社長室の扉は閉まったまま。

秘書からは、社長はまだ来社していないと言われ、追い返される。

春樹が去ったあと、秘書は社長室の鍵を開ける。

中には経済新聞を読む道造の姿。

新聞を見た春樹が抗議にやってくるのを察知して、秘書に命じて

居留守を使ったのだった。

「ちゃんと追い返したか?まったく困ったもんだ。

すぐにカッカする」

「社長によく似ていらっしゃいます」

「私に、似ないでよかったと、あいつに言われたよ」

「それは女関係のことでしょ」 冷ややかに言い放つ秘書。

「・・・・・・」

道造が放り出した経済新聞には、

[ 葛城グループを全面援助、

常務・春樹氏、浅倉家令嬢と婚約 ] という記事が。

バンビーナの面々は社員食堂で働き始める。

厨房には鈴子、男性シェフ達はカウンターに、ホールスタッフは

食器の片付けとレジ。マネージャー大河内は特に麺類を担当。

バンビーナとは違って使える食材が限られている社員食堂でも

出来るだけおいしいものを作ろうと努力する鈴子。そんな彼女

の姿勢に応えるように、社員からの評判は良く、鈴子もうれしく

思う。

.

秘書大河内は、早速、春樹に「本日のランチはぜひとも社員

食堂をご利用ください。スペシャルなランチメニューをご用意

しております」 とうれしそうにすすめる。

春樹に社員食堂へ行くようにと、にこやかに言う大河内。

社員食堂での仕事は、彼の粋な計らいだったのね。かなり

裏目に出てるけれど・・・。でも、大河内、いい人だわ。

ほんとは連絡のとれなくなった鈴子をなんとかそばにおいて

おきたくて、春樹が企てたのかと思った。(笑)それはそれで

ロマンティックなんだけれど、春樹は婚約話本格化でそれどころ

じゃないものね。

.

その頃、鈴子は食事中の社員の話から、ミチルと春樹の婚約が

正式に発表になったことを知る。

「しかし、常務もよく婚約を決めたよな。これで会社も安泰だよな。

今まで以上に事業を展開していくんじゃないか・・・」

.

その社員食堂で、バンビーナのホールスタッフが社員とぶつ

かってしまう。

彼女は謝るが、社員は怒って弁償しろと騒ぐ。

それを見かねた鈴子が、お互い様、あなたも悪いでしょう、と

間に入るが、社員はそういわれると余計に怒りがおさまらない。

彼は鈴子に対して、「人事に言って首にしてやる!」と言う。

そこへ偶然、昼食を食べに春樹がやってくる。

彼はそこで鈴子が働いていることに驚きながらも、

怒る社員に声をかける。

「誰を首にするんですか?彼女は僕の知り合いなんです」

社員は鈴子が常務(春樹)の知り合いと聞いて、手の平をかえ

したように態度をあらため、去ってしまう。

その後、春樹は、社員食堂で人目もはばからず、鈴子に話し

かける。

「・・・少しいいかな」

「でも・・・」 

周りを気にしてためらう鈴子に構わず、春樹は話し始める。

「昨夜は悪かった、すぐに追いかけたけど・・・」

「いいの、ちょっと驚いただけだから。

その・・・(あなたが)婚約したって聞いて」

「断ったつもりだった。なのに・・・」

「ほんとっ! いいから、私のことは・・・」 

「いいわけないだろっっ!」

カッとなった春樹の大声に、一瞬、食堂がシンとなる。

「この件はなんとかする。俺のことを信じてほしい」

「・・・うん・・・」 頷く鈴子。

人前で大声でしゃべる女性は嫌だと言っていた春樹。

なのに、本人が堂々と食堂で大声で話してて、なんかとっても

変わったなあ~と。しかもあんなプライベートな話を。

こちらがハラハラしてしまった。

バンビーナの男性シェフ達が春樹の後ろに映っていて、彼ら

は二人の様子がおかしいのに気づいてるみたいだった。

でも、犬も喰わないってヤツ?で、まわりの人達は冷静みたい。

しかし、不安になった時に、こんな風にはっきり言ってくれるの

っていいな。それもあんなに堂々と。春樹、いいぞ!

その日の午後、春樹は、急いでオフィスを飛び出していく。

行き先は、ホテルのパーティー会場。

春樹は、財界人と歓談してる道造をようやくみつけ、記事のこと

に激しく抗議する。

「社長!」

自分に会うために、パーティー会場まで押しかけてきた春樹に、

驚く道造。

「婚約を取りやめてください!今すぐ、昨日の発表を撤回して

ください!僕は彼女と婚約するつもりはないんですよ!」

「昨日、今日と株価があがってる。それもこれもお前とミチル

さんの婚約の記事のおかげだ」

「お願いです!僕は彼女と婚約するつもりはないんですよ!」

「何をいってるんだ。もう婚約したんだ。それが事実だ!」

二人が言い争っているところに、浅倉財閥の会長、ミチルの

父親がやってくる。

「やあ、春樹くんも来てたんだね。

ゆうべはミチルがお邪魔したそうだね」

それを聞いて、すかさず道造が

「なんだ、仲良くしてるんじゃないか」と春樹の肩を叩くが・・・。

春樹は、浅倉に直接話そうと向き直る。

「会長にもお話にうかがうつもりだったんです。婚約のことです。

申し訳ないんですが・・・」

道造は春樹の言葉を慌ててさえぎり、自分の方へ引っ張る。

「何を言おうとしてるんだ?」

「浅倉会長に婚約のことはなかったことにしてほしいと・・・」

「ばかな!そんなことをしたらどうなるかわかっているのか!」

道造は春樹をしかりつける。

その気配を察知した浅倉は、二人の背後にきて声をかける。

「どうしたのかね?」

「いや、たいしたことじゃ、ないんですが・・・」 苦笑する道造。

「今、銀行からの融資額について話し合ってるところなんだよ。

春樹くん。その決定次第で、そちらの株を公開買い付けしようと

思ってる。葛城コンツェルンの筆頭株主になるためにね。

だが、婚約解消になんてことになると、どうなるか・・・」

道造に続いて、浅倉までも春樹に圧力をかけてくる。

絶句する春樹。ギリギリと追い込まれてしまう。

出先の道造のもとにまで行って、ガンガン訴える春樹、

とってもカッコよかった。

浅倉会長にまで直接言おうとするあたり、ほんと素敵。

でも、この浅倉会長も圧力をかけてくるタイプの人みたいで、

はあ~、大変だなあ。。。もうちょっと話のわかるタイプだった

ら良かったのに。

社員食堂では、混雑した昼食の時間が終了し、バンビーナの

面々はリラックスムード。

藤森が鈴子に会うためにやってくる。

「どうしたの?今日は・・・」と鈴子。

「・・・この前、俺が言ったことおぼえてる?

あんなことを言うつもりはなかった。

けど、そのとおりになりそうなんだ」

藤森は鈴子に春樹の婚約の記事が載った経済新聞を見せる。

「・・・彼がどんなに自分の思い通りにしたいと、がんばったと

しても、葛城コンツェルンを背負ってる限り、限界がある。

彼はこの・・・婚約をうけるだろう。

君のことがどれだけ好きでも、

彼の選ぶべき道はもう決められてる・・・」

辛そうに話す藤森。

鈴子は食堂での春樹の言葉を胸に、藤森に心境を伝える。

「・・・そうかもしれない。

でも、今の私にできることは、

彼を信じてあげることだけだから・・・」

「自分が傷ついても、か?」

「・・・。・・・大丈夫よ。私は。

心配してくれてありがと」

鈴子は、自分を深く思いやってくれる藤森に笑顔でお礼を言う。

藤森って・・・鈴子のことを思って言ってるのはわかるけれど、

結構、残酷なことを言ってる。聞いてるとほんとに鈴子には

未来がまったくないような、悲しい気分になる。

大丈夫よ。私は。っていう彼女が切ない・・・。

自分が傷つくことになっても春樹を信じるって覚悟、

愛する気持ちは止められないものね・・・。

.

葛城コンツェルンのエントランスで、ばったり会う藤森と春樹。

「彼女に対して、いい加減なことをしたら、俺は許さない」

藤森は春樹にそう言い放つ。

.

パーティー会場から戻った春樹に、深々と頭を下げる秘書大河内。

「申し訳ありませんでしたっ!こんなことならバンビーナのスタッフ

を(社員食堂に)呼ぶんじゃありませんでした・・・。白石シェフも

居づらいですよね~。

でも、私は常務と白石シェフのことを応援していますから!」

秘書大河内の応援に、お礼を言う春樹。

「ありがとう」

大河内と鈴子ってほとんど会話することもなかったけれど、

春樹の好きな人ってことで応援してるのかな。春樹をそばで

見ていて、鈴子と出会ってから、彼がとても成長したことを知

ってるせいかな。会社側に春樹の味方がいて、ホッとする。

最終話でも、二人のために粋な計らいをしてほしいな。

ここから一気に癒し系~。徹とマキカップル。

仕事を終えた鈴子が、自転車で帰宅しようと信号待ちをして

いると、反対側の通りをマキが歩いてる。

鈴子は、そのマキを追いかけて公園へと入っていく。

「ちょっとは片付けなさいよ~。

なによっ!この散らかりようはっ!たまには干しなさいって~」 

マキの声が響く。

鈴子が、その声のする方へ行くと、彼女は汚れたタオルケット

をパタパタと振り回している。

「・・・マキ・・・」

マキは、突然、目の前に現れた鈴子を見て、思わず、ギャア!

と悲鳴をあげる。

彼女の横にひょっこり現れた徹も、鈴子を見て、ヒャア~!と

悲鳴をあげる。

「お兄ちゃん・・・?

・・・何してるの?こんなとこで・・・」 

二人は鈴子に目撃されたショックで、一瞬にして固まってしまう。

二人とも悲鳴をあげるところ、爆笑してしまった。おもしろい!

.

公園のテントの前、ダンボールを敷いた上に、膝と膝を付き合わ

せるように座る3人、鈴子とマキと徹。

鈴子は腕組みして憤然としている。

マキは、鈴子に簡易のコンロでお湯を沸かしてお茶をいれる。

「こんなのしかないけど・・・」と湯飲みを差し出す。

ここの光景が、そこはかとなくおかしい!

徹は、バツが悪いのを隠すように、おどけて言う。

「金がなくて結果、こんなところに住んでおりまぁ~す」

「いつからよっ!」 怒鳴る鈴子。  

「おまえんち追い出されて、かれこれ、一ヶ月近くぅ~みたいな」

兄が一ヶ月もホームレス状態だったことに、鈴子はあきれる。

この兄ちゃん・・・おもしろすぎるっ!

そして、鈴子の関心はマキの方へ。

「で、マキはなんでここにいるの?」

「それは・・・」

居住まいを正す徹。その横でひたすら照れるマキ。

鈴子は、二人の様子を見て、まさか?!という表情になる。

「もっ、もしかして、マキがつきあってる人って・・・

お兄ちゃん?・・・じゃないわよね???」

「いや、つきあってるっていうか、ほっとけないっていうかさ・・・」

とうとうマキが、白状する。

「マキちゃん、ほんとによく面倒みてくれてさ。食事を差し入れ

してくれたり」 徹はすかさずマキへの感謝を鈴子に伝える。

「私くらいしか、この人のこと励ましてやれないから・・・」

マキは、苦笑しつつも、幸せそう。

「俺、マキちゃんがいてくれたら、ほんとがんばれる気がする

んだよね」 徹は、マキにラブラブの視線を送る。

「がんばってるわよ。今でも十分」 マキも、すかさず徹を誉める。

「わかってくれて、ありがとう」 うれしそうな徹。

「そんな水くさいこと言わないでよ~」 うっとり徹をみつめるマキ。 

マキと徹、手を取り合って、二人の世界に突入~♪ 

「・・・・・・」 まったく放置状態の鈴子・・・。

鈴子にみつかって悲鳴をあげてた二人なのに、話すことを

話したら、もう鈴子を無視して、二人のラブラブ状態に。

なんでこんな状況で、こんな場所で、こんなに、盛り上がって

るんだあ~!この二人~~!(笑)

.

しばらくして、鈴子の存在を思い出して、

マキは照れながら提案する。

「鈴子にもちゃんと話そうと思ったんだけれど、なんか

言いづらくて・・・。

それでねっ、

徹さん、うちに来てもらったらどうかな?」

「でも、どこで寝るのよ。まさかマキの部屋ぁ~?」 驚く鈴子。

「違うわよ~。リビングのソファーとかどこでもそこらへんで、

ちはるちゃんだって、その方が喜ぶと思うし・・・、ね?」

マキの隣で、うれしそうにうなづいている徹。

「まあ、そうだけど・・・」

鈴子は、しぶしぶの思案顔・・・。 

「ねっ。(そうさせて)」 と徹。

「ねっ。(そうしようよ)」 とマキ。

すでに一緒に暮らすことを夢みているような二人。

思いっきり、ラブラブ状態。

ということは、あのアパートに4人で暮らすのか・・・。

鈴子が目の前の光景にあきれて果てていると携帯が鳴る。

春樹からだった。

鈴子、食堂の一件のあと、携帯の電源を入れたのね。

「今からうちに来れる?」

「今からって会社は?」

「今日はもう帰るつもりなんだ」

「じゃあ、わかった。あとで。」

春樹と会話する鈴子を、ニコニコ見ている徹とマキ。

自分達がとっても幸せだから、鈴子の交際にもエールを送っ

てる、そんな二人がとってもいい。

.

徹&マキは最終話で、なんらかの役割があるのかもしれないけ

れど、私の勝手な解釈では、恋に落ちたら、相手が御曹司で

あろうと、ホームレス予備軍であろうと、関係ない。その人の

そばにいるのが幸せで、ずっとその人とみつめあっていたい、

そういうもの。このカップルで、そんなことを伝えたかったのか

な、なんて思った。だって鈴子とマキの恋する思いに大差は

ないんだもの。恋をしてから二人は格段にキレイになったし。

女性がキレイになる恋は、本物なのだ。

しかし、マキがすっかり徹の生活に慣れてるのがおかしかった。

簡易コンロでお茶をいれて、人をもてなしてるし。。。(笑)

恋に落ちたら、相手の状況にあわせてしまうよね。(笑)

そして、ここから、二人が抱き締めあうシーンまでが

お気に入りのシーン。(*^-^*) 当然といえば当然・・・。

ラブラブシーンはここだけだし・・・。

でもこのデートって、春樹爆走の翌日の出来事?

やると決めたことはやり通すっていうちょっと強引な春樹

らしさがよく出てる。仕切りなおしがはやい。

鈴子は、春樹のマンションへ向かう。

藤森の言葉がよみがえってきて、鈴子の心を締め付ける。

『 彼の選ぶ道はもう決められている 』

『 彼はこの婚約を受けるだろう 』

鈴子が不安な気持ちで、春樹の部屋のインターホンを押すと、

出てきた春樹は、エプロン姿の上、粉まみれ。

「やあ、早かったね」 と、人懐っこい明るい笑顔。 

「何してるの?」 

「なにって、ごちそう作ってるんだよ~」

鈴子はその姿に驚いて、声も出ない。

そして、春樹に続いてキッチンに入っていくと、まさに料理の

まっ最中。

「ちょうど今、パスタをのばしていたところでさ、まだ、準備が

できてないんだよ。もうちょっと待ってて」

楽しそうにパスタの生地をのばす春樹。

「本日のメニューはですね。まずは、カプレーゼ、

これさあ、トマトの輪切りって案外切れないんだよね~。

それにアランチーニ。これから丸めて揚げようと思ってんだ~」

得意気に今夜のメニューを鈴子に紹介する。

鈴子は料理人のサガからか、思わず、鍋にあるアランチーニ

の具をスプーンですくってチェック。

「これ、どう丸めるの?べちゃべちゃじゃない!

ブロードが多すぎるんじゃないの?

あっ!玉ねぎもこんなに大きく切ちゃって!ほん~と!

食べることに関しては一流なのに、作ることは三流以下ね!」

鈴子は、春樹の料理にポンポンとダメ出しする。

とてもご機嫌で作っていたのに、ボロクソに評価されて、傷つい

て言葉をなくす春樹・・・。春樹、気の毒・・・。

鈴子はその春樹の落ち込んだ表情を見て、ニッコリ。

彼女のいつもの調子がもどってくる。

なんだか鈴子のこの調子、懐かしい。(笑)ちょっと前までこ

んなんだったのに。ここんところ、沈んだ顔ばかりだもの。。。

「私も手伝うわ~♪」

「あっ!いいよ、いいよ。今日は客として来てもらったんだから」

鈴子は、止める春樹を押しのけて流しで手を洗う。

「いいの!私もおいしいもの食べたいし。

ああ、衣を用意して」

「えっ??」

「小麦粉、溶き卵、パン粉」

鈴子の要望を理解して、「ああ、はい、はい」

と、春樹はいそいそと材料を探しはじめる。

.

ここから、二人のお料理タイムがはじまる~♪

玉ねぎを手際よく、みじん切りにする鈴子の手元に見惚れる

春樹。つい自分の作業がおろそかになる。そんな彼に鈴子

からすかさず声がかかる。

「手、とまってるよ!」

慌てる春樹。

鈴子のみじん切り、素晴らしい!春樹と一緒に私も見入って

しまった。「手、とまってるよ!」これ、お姉さんっぽくていい!

一緒に料理してる時は、完全にお姉さんポジションの鈴子。

.

アランチーニの具を手にして、丸めている春樹。

手にとったかたまりが大きい上、ぼたぼたと下にこぼしている。

隣で衣をつけていた鈴子は、春樹に、なんでこんなにこぼしてる

の?(かたまりを見て)もっと量を減らして~と指示。

アランチーニを揚げる際には、高温の油を怖がって、

のけぞりぎみの春樹。それを見ていた鈴子は思わず笑って、

「そんな怖がらなくていいのに~。私がやるよ~」と、

春樹からトレイを取り上げて、慣れた手つきで、揚げていく。

.

そのあとは、食べやすい大きさに切ったトマト、チーズを二人で

「チーズ、トマト、チーズ、トマト・・・」と言いながら、お皿に交互に

並べたり・・・。ここ、春樹、楽しそう。

.

パスタの生地を製造機に通して、生地が麺状態になったのを

見て、「うおお!!すごいね!」と喜ぶ春樹に、

「え?作ったことないの?」と鈴子が聞くと、

春樹がムキになって「あるよ!」と答えてたり・・・。

作ったことがないのは、明白。

.

鈴子がゆでたパスタをフライパンにいれると、春樹が一生懸命

ソースとからめていて、そんな春樹の横顔を、鈴子はこっそり

愛しそうにみつめていたり・・・。春樹、真剣な顔。

.

で、ここからの食事シーンが大好きなシーン!

二人で作り上げた料理が、テーブルに並ぶ。

春樹は鈴子と自分のグラスにワインを注ぐ。

「じゃあ、乾杯しよう」

「何に?」

「まず、こうして無事に料理ができあがったこと。そして、

バンビーナのシェフを独り占めできたことに。

乾杯!」

ワインの味に満足する二人。

「じゃあ、いただきます」

鈴子がアランチーニをひとつとって食べてみる。

「うん、おいしいっ、このアランチーニ」 にっこり微笑む。

「いける?」

「うんっ!」

「じゃあ、これもどうですか?」 春樹は自分が作った無骨な

形の失敗作を鈴子のお皿に置く。「アランチーニ!」

「ああ、私が食べるの?」 困ったように笑う鈴子。

仕方なく、切り分けて口に運ぶ。

そんな鈴子を、ひたすらじっとみつめている春樹。

彼はワインを飲んだあとは、何も食べようとしないでいる。

鈴子は不思議に思って尋ねる。

「うん?食べないの?」

春樹は、じっと鈴子をみつめた後、

ちょっときどったそぶりで、

「 食べ物を、おいしく味わえる女性と、

食卓を囲めるのは、男の人生の幸福だ 」 と言う。

「誰かの言葉?」

「俺の本心」 と春樹。

クスクス、と笑う鈴子。

「じゃあ、いただきます!」 ようやく食べる気になった春樹に、

「はい、じゃあ、私がとるわ」 とアランチーニをお皿にとってあ

げる鈴子。

二人きりの楽しい食事がはじまる。

.

この食事シーン、素敵で、ドキドキしてしまう。

春樹はワインを口にしただけで、あとは食べずに、鈴子が

食べるのをじっと楽しそうに見てるの。結構長い間。

これが、ものすごいセクシー!魅力的!!

こんなシーンが「おいプロ」で見られるなんてねぇ。うれしいな。

春樹が幸せそうにみつめているのが、鈴子で。彼女がとっても

キレイで女っぽいのが、またうれしい。

春樹の視線にちょっと気恥ずかしそうにしてるのもかわいいし。

春樹の言葉も心を踊らせるし。ほんとに、ドキドキのシーン!!

.

食事のあと、リビングの窓から夜景を見ている鈴子。

「明日は食堂に食べにいくから」 ワインを持ってくる春樹。

「リクエスト、ある?」

「スパゲッティは今日、食べたからな」

「じゃあ、海の幸のリゾット」

「おう、いいね」

ワインを飲む二人。

落ち着いた静かなムードに、鈴子は本心を話し始める。

「 二人で作った手料理と、

おいしそうに食べる、あなたと私がいて、今、すごく幸せ 」

「そう・・・」 満足そうに微笑む春樹。

「・・・私、もしかしたらね。あなたから別れようって言われるん

じゃないかって、・・・そんなこと思ってたの。

・・・あなたに会いたいのに、会いたくなかったり・・・。

ここまで来るのに変な気分だった・・・」

鈴子は、じっと春樹の目を見る。

「信じてたいの。・・・あなたのこと」

そのあと、悲しげに目を伏せる。

「でも・・・」

鈴子の言葉を聞いた春樹もまた、表情に苦悩をにじませる。

「わからないんだ。どうしていいか。どうしたらいいのか。

でも、ひとつだけ確かなことがある」

春樹は強い思いを持って鈴子に言う。

「君だけは失いたくない。

どんなことがあっても。

君だけは・・・」

鈴子は春樹の胸に甘えるように頬を寄せる。

春樹はそんな鈴子をしっかりと抱き寄せる。

.

お酒が入ってきてるせいか、お料理の時とは人が変わった

ように春樹に甘える鈴子。しっかり者の鈴子が甘えるとこっち

が照れちゃうんだけれど、でも肝心の時に甘えられるのって

いい。別れようといわれるんじゃないかと不安だったなんてこと

ちゃんと伝えてるし。春樹は春樹で、失いたくないってはっきり

言うし、ほんとに、らぶらぶ。。。

1話から見てるけど、最初のケンカ越しから、ここまでくるのに、

ほんとに、長かったっ・・・。 えぐえぐっ (T-T)

感慨深いなあ~~。 (*^-^*)

感想後編へ続く。。。

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2006年6月19日 (月)

おいしいプロポーズとワールドカップ

おいしいプロポーズ・第9話を見て、先行きが不安に。

うわ~ん、この状態で1週間過ごせというの?とかなり暗くなった。

はあ~、どうなるの?

「おいしいプロポーズ」なんて、ハッピーなタイトルに油断してし

まったよお。当然、ラブラブなハッピーエンドで終わると思って

たのに。つらいなあ。

呆然としてチャンネルを変えたら、ワールドカップ・クロアチア戦

がはじまるところ。すっかり忘れてた・・・。 (>_<)

こんな気分でサッカーなんて見られないよお、と思ったものの、

前半22分、PKを川口選手が阻止したのを見て、我にかえって、

それからは、ガンガン!サッカーの応援ができた。。。。

もともと、楽しみにしてたんだもん。

それに、その間は哀しい気分が遠のいてた。

ワールドカップがあってよかったとつくづく思った日曜日だった。

ほんと私にとっては、「おいしいプロポーズ」の方が大事みたい。。。

レビューは今週中にアップする予定。

.

《 追記 》

おいしいプロポーズ、今回、視聴率が良かったそうで、うれしい。

大阪では放送されなかったけれど、ダイジェストも良かったそう

で、公式HPのBBSでは、今回からドラマを見始めたという人

の書き込みも結構あった。

公式HPのBBSも、ほんとにすごく賑わってます。

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2006年6月17日 (土)

クロサギ・第10話

録画に失敗したので、内容が、間違ってるかもしれませんが・・・。

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今回は通販詐欺。

それにだまされた主婦が依頼主。

黒崎は、今回も主婦が騙し取られたお金を、その通販詐欺師

江守から取り返す。

仕事が完了したあと、黒崎は彼女に夫の気配が感じられない

ことに疑問をもって尋ねる。話を聞きてみると、彼女の夫は、

詐欺師を刺そうとした罪で、現在服役中だという。その夫は、

黒崎の父とまったく同様の手口で、同じ詐欺師にだまされていた。

その詐欺師の名前は、春日とミキモト。

服役中の夫に面会しにいって、夫を前に、黒崎が、

「お父さん、今日、あんたに会ったよ」みたいなセリフがあって、

とても印象に残った。

黒崎は自分の父をおとしいれた詐欺師たちの動向を掴んで、

いよいよ本命へとむかっていく。

一方、神志名は、逮捕されたシロサギに彼を訴えるように

促して、黒崎の逮捕状を請求。彼を指名手配する。

.

ここにきて俄然、盛り上がってきた。

.

闇に通じているフィクサー桂木のメモ。

スタート→江守→水野(主婦の夫)→春日→ミキモト→→ゴール

まったく関係のない詐欺師と思われていた江守からつながって

いく関係図。

普通のシロサギ退治だと思っていた黒崎は思わぬ人物の名が

浮上してきて、形相が一変する。そしてそれを企んだ桂木への

怒り。一気に物語が加速し、緊迫感が増していく。

警察から追われる身となった上での、春日とミキモトとの対決。

そして、ミキモトの次のに入る人物は誰か。

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ほんとに、俄然、俄然、おもしろくなってきた。

来週の最終回はかなりおもしろいんじゃないかと期待してしまう。

「クロサギ」としての黒崎がどう動き、対決し、どういう結末を

迎えるか、楽しみ!

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2006年6月14日 (水)

プリマダム・第10話

プリマダム・第10話

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今回はあんまりお話が進まなかった。

嵐子と畠山が和解したくらいかな。

この嵐子と畠山のシーンはよかった。

短いシーンだったけれど、万感の思いがあふれてるって感じ。

再び献身的な畠山がそばにいるようになって、嵐子ももう大丈夫。

それと、中森明菜さんの心臓発作の演技、怖くなるくらい迫力が

あった。あとは、万田夫妻のデートかな。妻がぐいぐいお酒を飲

むのを横で文句も言わず見守ってる高太郎。泥酔妻をおんぶし

て帰る。仲が良くてほんとに素敵。

10話で、一番印象的だったのは、トゥシューズ。 

バレエドラマを見たことはあっても、いきなりトゥシューズで

踊ってるシーンが多くて、トゥシューズに慣れていくシーンが

出てきたことはなかった。今回はそれを見ることができた。 

  • 佳奈がトゥシューズを履いてみる。
  • つま先で立ってみる。
  • バーにつかまってつま先立ちの練習。
  • バーから手を離して、円を描くように動いてみる。

これをゆっくりと佳奈がやっていて、ちょっと感動。

さすがに、トゥシューズが出てくるとほんとに「バレリーナ」。

雰囲気が格段に美しくなる。

来週は最終回。一部生放送で発表会が行われる。

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2006年6月13日 (火)

おいしいプロポーズ・第8話(感想後編)

~ 恋に落ちるなんて ~ (感想後編)

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バンビーナに秘書大河内がやってきて、話し合いの条件を提示

する。

高級レストランチェーン化の一号店として、バンビーナが改装さ

れることに変わりはないが、従業員の解雇についてはもう一度

考え直す。その条件として、ホールスタッフは一流店にふさわし

い接客のマナーを身につけること。キッチンスタッフはイタリア

から来るシェフにその腕を認められること。

バンビーナの面々はそれぞれ、ホールスタッフは、福利厚生の

充実、ボーナスがあることに、シェフ達は本場のイタリアのシェフ

の下で勉強できるチャンスに喜ぶ。

ただ、マネージャー大河内は最後まで抵抗する。

が、そんな彼も、翌日には気持ちを一変させる。

「・・・昨日の条件で折り合いをつけようか。

昨夜、家に帰ってカミさんに店をつぶされるくらいなら、辞めると

言ったら、それじゃあ離婚だって・・・。これから子供の進学など

お金がかかるのに、何を考えてるんだ、お前。雇ってもらえるな

ら雇ってもらえと言われて・・・」

ん?お前って・・・?

バンビーナは、全員一致で和解条件を受け入れることに。

春樹のオフィスに秘書大河内がやってきて、その旨を報告する。

喜ぶ春樹。

「これで常務も遠慮なく、白石シェフの料理が食べられますね」

と大河内。 秘書大河内はやはりお見通し♪

春樹といいコンビ。

「では、早速、内装工事にかからせてください」

春樹は秘書大河内に指示する。

バンビーナの店先。

『内装工事のためしばらく休みます』の張り紙。

店内では、食器類などの片付けに精をだすスタッフ達。

そんな鈴子のところに春樹から電話が入る。

もう春樹からの電話でもスタッフ達はしらん顔。鈴子を

冷やかす人はいない。慣れたみたい。(笑)

「どう?片付けは進んでる?」と春樹。

「まあね」

「元気ないね・・・」 

春樹はすぐに鈴子の声色の変化に気づく。

「そりゃ、この店好きだったし・・・」

「内装が終われば、またそこで働ける。高級レストランは好み

じゃないだろうけれど、来てくれる客に心のこもった料理で

もてなしたら同じだよ」

「そうね・・・」 

鈴子は、励まそうとしてくれる春樹の言葉に微笑む。

「それでさ、新しい店のオープンまで暇だよね?

よかったら、夕食を作りに来てくれないかな?

バンビーナのシェフを独り占めできるチャンスだし。」

ヤッタ~♪デートだ。私が喜んでどうする。。。

ラブラブがもっと見たいんだもん。

「いいわよ。高くつくかもしれないけれど」

鈴子は喜んで承諾する。そして、春樹とおそろいのストラップ

に目をやり、うれしそう・・・。

春樹も仕事の合間に鈴子とおそろいのストラップをみつめる。

ほのぼの、幸せなひととき。

幸せそうで、私もうれしい。。。 (>_<)

しかし、携帯ストラップって威力あるわあ~。いつもその人の

存在を感じていられるって感じね。

.

そんな気分を壊すかのように、オフィスの電話が鳴る。

社長の道造からだった。

春樹は社長室を訪れる。

「なんですか?話というのは」

「オープンのメドがたったみたいだな」

「はい、今月中にはなんとかなると思います」

道造がいよいよ本題に入る。

「その、オープニングセレモニーと、お前の婚約パーティーを

一緒にやる。もう浅倉家の方にも伝えてある」

春樹は婚約話が大きくなってることに怪訝な表情を浮かべる。

「婚約の話は直接、彼女に断りました」

「いや、彼女はそんなこと言ってなかったぞ。

ミチルさんはおまえとの婚約を楽しみにしてる」

「もう一度、彼女に話してきます」

春樹は部屋を出て行こうとする。

が、それを道造が呼び止める。

「春樹、前にも言ったよな。外資系がうちの株を買い漁ってると。

事が本格的になる前に浅倉さんと手を組む。そうすれば、

外資系はおさえられる。まあ、あれだ。日取りとか招待客は

こちらの方で決める。できるだけ華やかに~」

「待ってくださいっ!俺にはつきあってる人がいます。

父さんも知ってるでしょう?バンビーナの・・・」

ここ、鈴子のことをはっきり言ってくれて、うれしかったなあ。

「それがどうした?一時の感情ですべてを失くしていいのか?

たかが女のために」

「たかが女・・・」

春樹は声を荒げ、道造の顔を冷ややかに見据える。

「今、安心しましたよ。僕はあなたの息子だけれど、

あなたに似ていないとわかって」

道造は、その言葉にカッとなってコーヒーカップを投げつける。

カップは春樹の胸元をとおり、背後の壁にあたり大きな音を立て

て割れる。

春樹は、みじろぎもしないで道蔵をにらみつけている。

道造がカップを投げたのには驚いた。でもそれに動じないなん

て春樹、どんどんカッコ良くなってる。ちょっと感動。

.

ところで、バンビーナの再オープンのセレモニーで婚約のお披

露目て・・・無神経すぎるような・・・。そこでは継続して、鈴子

だって働くのに、何を考えてるんだか。神経逆撫でするなあ。

婚約も道造(葛城家)主導で浅倉家に伝えてたら、もう正式の

ことだし。

.

春樹に「自分はあなたとは違う」と言われて、道造はどう思った

んだろう?息子にカップを投げつけるくらいカッとなった。

春樹に間接的に春樹母のことを責められた気がしたのかな。

道造は春樹母を愛してたらしいから。それとも自分は愛する人

より悩んで会社をとったからとか?道造の思いも複雑そう。

.

バンビーナ関連を片付け、プロジェクトを軌道に乗せた春樹は

道造に宣言したとおり、自分の考えで動くつもり。

もう道造がコントロールなんてできそうにない。それはコップを

投げつけられても、まったくひるまなかったところによく出てた。

以前は棒新聞で逃げ回っていたのに。愛する人ができたら見違

えるほど強くなるのね。肝がすわってきてる。

.

会社の危機を息子の縁談で乗り切ろうとしても、今回はいいか

もしれないけれど、何度も使える手じゃないし、それに倒産する

わけじゃなくて、外資が入ってきても、道造は最悪社長交代って

言ってた気がする。

じゃあ、ここは縁談を撤回。春樹が奮闘してこの危機を回避する。

そして内外に後継者としての力量を認めさせ、誰を妻にしても

文句を言わせないうにする。これしかないんじゃないかな。

そんな頃、鈴子は楽しそうに春樹との夕食の食材を選んでいる。

買い物をすませ、歩いていると、ばったり藤森と出会う。

個人部門の担当になった藤森は、営業で家々をまわっていた。

「今週からこの地区の担当になった」

「私がお金を持ってたら、(藤森がすすめて歩いてる)この口座

を開くのに」

藤森は、鈴子の言葉に軽やかに笑う。

「お金を持ってたら頼みにいったんだけどね~」

そして、鈴子の食材の入った紙袋を見て、

「買い物?」と聞く。

「ああ、うん。彼が料理をつくってほしいって。

ほら、店が改装中で仕事がないから・・・」

鈴子は、藤森を思いやって、黙り込む。

「・・・そうか・・・」

藤森はそんな鈴子に突然、決心したように言う。

「ねえ、ひとつだけいい?

彼は、君とはうまくいかないと思う。

君は、彼の立場をまだよくわかってない。

傷つく前に彼から離れたほうがいい」

「なに言ってるの?」 

藤森の意外な言葉に鈴子はとまどう。

「僕は君のためを思って、言ってる」

「やめてよ。 私達のこと、何もしらないのに・・・」

「本気になる前に、彼から離れたほうが、君のためなんだ」

重ねて懸命に訴える藤森に、鈴子は、

「それならもう遅いわ。私、彼のこと本気で好きになってる」

と、彼を残し、春樹のマンションへと向かう。

この「彼は君とはうまくいかない」っていうのは相性のことを

言ってるようで、なんか引っかかってしまう。本当に藤森が

伝えたいことは春樹の立場のことだと思うのだけれど。。。

「君とは結婚できない」っていう意味なのかな。「彼は」と、はじ

まるのは、「僕とならうまくいく」ってことを暗に言ってるのか。

はじめのこの言葉でちょっと反発して藤森が悪者みたく見え

てしまうのは私だけ?(笑)

.

藤森は銀行マンだから、春樹の会社の経営状況のことや

それを浅倉家との縁談で乗り切ろうとしていることを、先に

知ってしまったんでしょうね。だから、鈴子に言わずにはお

られなかった。この段階で言ってしまうと鈴子から疎んじられ

るのに。愛する人が傷つくのを見ていられない。いい人だ。

でも恋って、引き返せるものでもないし・・・。

それは藤森も同じかも。

別れてから、アプローチした方がいいと思うけど・・・。

いや、私としては別れて欲しくはないけれど。(笑)

.

春樹のマンション。

鈴子は管理人に部屋にいれてもらう。

ふと、藤森の言葉が思い出されて、不安に襲われる。

『彼は君とはうまくいかないと思う。

君は彼の立場をまだよくわかってない・・・』

.

鈴子が料理を作っていると、玄関のドアが開く音が。

「おかえり。早かったのね」

出ていくと、玄関にはミチルが立っている。

管理人さん、二人とも入れたのね・・・。

「ここで何をしてるの?」とミチル。

「何って夕飯つくるの、頼まれて・・・」

ミチルは部屋にあがり、エプロンを身につけはじめる。

「それならもう帰っていいわよ。私が作るから。

言ったでしょ?私、春樹さんと婚約するかもって。

今日正式に発表になったの。

新しいお店のオープニングセレモニーをかねて、

婚約パーティーをするのよ」

「そんな・・・、婚約は断るって・・・」

ミチルは鈴子をにらみつける。

「あなた、何もわかってない。

春樹さんのことも。春樹さんの会社のことも。

今、春樹さんの会社、大変なの。

だから私のパパが今度、葛城コンツェルンの大株主になるの。

婚約、断ったりしたらどうなると思う?

春樹さんには私が必要なの。絶対に必要なの!

帰って!」

はじめて知る内容に衝撃を受けて、

鈴子は呆然としたまま、春樹のマンションを後にする。

ここで流れる「flower」のピアノバージョンが素敵。

.

春樹の置かれている深刻な状況が、ここにきて鈴子にも伝わ

る。藤森の言葉の意味も。

でも、ミチルは小さな子供が駄々をこねてるように見えて仕方

ない。その子供の後ろに財閥のパパが控えてるから、なんでも

できるようになってて、なんでもしてしまう。道造もミチルパパも

そこんところをわかれば別の対応もできるはずなのに。

春樹だけはその本質をわかってて相手にしないのかもしれない

けれど。

そんな鈴子と入れ違いに、春樹が帰ってくる。

鈴子が待っていてくれると思って、ご機嫌で帰ってきた春樹。

ほんとにニコニコして帰ってくる。で、ちょっとしたすれ違いで

会えないから、余計に切ない。

だが、彼女の姿はなく、ミチルが台所に立っている。

「ねえ、聞いた?婚約パーティのこと。おじさまから電話をいた

だいて、もう、うれしくって・・・」

春樹はテーブルの上にある鈴子が作ったらしい料理を見る。

「彼女はどうした? ここにきただろ? ミチル!!」

「知らない、知らないわよっ。勝手に帰っていったんだからっ」

マンションを飛び出す春樹。

必死で鈴子を追いかける。

この追いかけるシーンも素敵だった。春樹の必死さが出てた。

バスを追いかけてる時は、そのまま1駅分走るんだあ~!

なんて思ったけれど、というか追いつきそうだったのに、

へたってしまって残念。

それに、マンションから出て走りだす春樹の足の運びがキレ

イで。ほんとにキレイで、見惚れてしまった。その後も、バス

を追いかけるシーンは、軽やかで見ていて気持ちよかった。

.

バスが出てくると、2話のドレスアップした鈴子にジャケットを

かける、あのシーンが思い出されて、またロマンティックな展開

があるかな、なんて少し期待してしまった。

ああ、あの頃がちょっと懐かしい。ワクワクして見てきたドラマ

もあと2回、すごく寂しい・・・。

.

春樹は、大通りに出て、ようやく、バス停で、バスを待つ鈴子

をみつける。

彼女が乗り込んだバスを追いかけるも、追いつけず。

春樹は遠のいていくバスを見ながら、ポケットから携帯を取り

出して、鈴子に電話をかける。

でも、鈴子はその春樹の電話に出ようとはしない・・・。

.

切ない・・・。今回は最初から、らぶらぶの展開で、うれしいやら、

照れるやらで、うるうるしっぱなしだったのに、最後のシーンで

気づいたら、目からうるうるがサーッと消え去っていた。

両思いになった途端、もう引き裂かれる展開。はやいなあ~。

.

鈴子って、シェフ姿とか、ひっつめ髪が結構多くて、清潔感が

あっていいのだけれど、これからは恋人ができたんだから、

もっと女っぽい雰囲気の鈴子も見たいな。

今回でいうと、鈴子のアパートでのシーンみたいな。

来週が楽しみ。

.

後編終わり 

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2006年6月12日 (月)

おいしいプロポーズ・第8話(感想前編)

~ 恋に落ちるなんて ~ (感想前編)

.

なんてロマンティックなんだあ~~♪

前回は春樹がかわいくて、かわいくて、今回は鈴子がかわい

くて。恋する二人に、うるうるしっぱなし、とっても幸せな気分に。

ラブラブなシーン満載だった。

.

前回のキスシーンから始まる。

強引なキスのあと・・・。

「どうして?」

「嫌いになれない。

それどころか、どんどん君に惹かれていく。

君の事、好きになってる。

君といると、俺は本当の自分になれるんだ」

春樹がもう一度キスしようとする。

うっとり、キスを受け入れるかに見えた鈴子だけれど、急に

春樹を突き飛ばすようにして、慌てて厨房へ。

キョトンとする春樹。

ここの春樹の表情がいい!かわいい!

厨房ではブイヨン、ナポリ風のソースなどの入った鍋が

火にかけたままだった。

味見をしながら、煮込み加減を確かめていく鈴子。

春樹はその後を追って厨房にやってくる。

「・・・で、・・・俺のこと、どう思ってる?」

春樹は話を逸らさせるつもりはないらしい。

「それは・・・」 再び緊張する鈴子。

「正直に言って。

嫌いじゃないよね?

もしそうなら、キスした時、殴られてるもんな」

畳み掛けるように鈴子の気持ちを確かめてくる春樹。

「勝手なこといってっ」

ソースをかき混ぜる手に力がこもる。

「生意気なバンビで、

いけすかないオーナーで、

その上、セレブきどりで・・・。

・・・でも、俺と同じ気持ちって、思っていい? 

「・・・まあ、いいんじゃない・・・そういうことで」

背を向け表情を隠しながら、ようやく認める鈴子。

春樹は鈴子の背後で、うれしそうに破顔する。

春樹はとことん、気持ちを聞いてくる。はっきり言うまで逃が

てもらえないって感じ。あれだけ意地の張り合い?をしてて

鈴子も今更「自分も好き」とは、かなり言いにくいだろうと、

こちらがクラクラしてしまった。春樹からすれば、ライバルの

藤森の存在強力だから、今夜で決めておかないとって思っ

たんだろうけど。鈴子からすると、いつもの夜の静かなひとと

きが、突然嵐のような告白とキス、ただただリードされっぱなし。

その上、心の準備もなく、春樹を好きだと認めることになって

・・・。そう思うと、なんだかおかしい。 (*^-^*)

.

春樹はアパートまで鈴子を送っていく。

帰ろうとする春樹に鈴子は声をかける。

「あのぅ~、婚約するって聞いたんだけど。ミチルさんが店に

来て・・・、話がすすんでるって・・・」

「断るつもりだ。

俺は本気で惚れた女じゃなきゃ、婚約なんかしない」

春樹は、気持ちがいいくらい、まっすぐに鈴子を見てそう言う。

「じゃあ、おやすみっ」 笑顔で帰っていく。

鈴子はアパートの廊下を歩きながら、ついつい頬が緩んで

仕方ない・・・。

.

部屋に入ると、マキがちはると将棋をしている。

前はトランプ、花札、今回は将棋。全部マキの負け。(笑)

今度は何を賭けてるんだろう?トイレ掃除?お風呂掃除?

「おかえり~。夕食、鈴子の分も残してあるよ。食べるでしょ?」

明るい声でむかえてくれる。

「・・・今夜はいいや、なんだか、胸がいっぱいで・・・」

夢見心地のまま、自室に入る鈴子。

首をかしげる二人。

ベッドに腰掛けると、再び、春樹の言葉が蘇ってくる。

『君の事、好きになった・・・』

「なっんか、あっついなあ~」

手の平でパタパタ、風を起こすものの、おっつかず、

鈴子は窓をあける。その表情に幸せな笑みがあふれる。

ここで、主題歌。

はじめから、ここまでが今回のお気に入りシーン1。

もうここまでで、うるうる。「両思いになった夜」って感じがとっ

ても出てるシーンだった。鈴子の方が先に好きになってるのを

こっちは知ってるので、一方的に春樹にリードされてても、彼女

のうれしって思いがダイレクトに伝わってきて感動してしまった。

翌朝、目が覚めると、早速、春樹からモーニングコール。

「ああ、俺だけど」

「おはよ。昨夜は送ってもらって」

「今日、何してる?」

「何って、店で働いてるけど」

「だよなあ~」

「ねえ、なに?なあに?」 この鈴子の恒例の「なあ~に」、

甘えた感じがほんと好き。

鈴子は不思議がって何度も尋ねる。

しかし、「じゃあ!」と聞くだけ聞いて、電話を切ってしまう春樹。

マキは、その電話でのやりとりに目ざとく反応する。

「誰よ。相手は?

何、甘ったるい声、出してるのよお~~」 ぐふふっ。。。

即座に、マキは鈴子の携帯を奪い、着信履歴を確かめる。

「葛城春樹?鈴子、オーナーとつきあってるの?」

照れ笑いして、否定しない鈴子。

マキに、台所で食事の支度をしていたちはるも加わって、

鈴子への事情聴取がはじまる。(笑)

ちはるとマキに捕まって朝から恋の話。楽しそう。

ちはる、おませでかわいい。

春樹は秘書大河内に、書類を渡す。

「このバンビーナの内容証明を、うちの顧問弁護士に見せて

ください」

「それでは裁判を?」

「いや、話し合いでケリをつけます。譲歩するところは譲歩して。

新しいプロジェクトをすすめる大事な時です。これ以上、事を

荒立てたくない」

「ですが・・・、社長がなんとおっしゃるか」 

逡巡する秘書大河内に、

「社長は関係ない。俺がこう決めたんです」

と春樹はきっぱり断言する。

秘書大河内は、春樹の言葉に「はい」と大きく頷く。

春樹は、その後、表情が一気に柔和になって、

「あっ、それから、お昼は外に出ますから~」とうれしそう。

.

そのお昼、春樹はバンビーナにランチを食べに行く。

マネージャーから春樹がやってきたことを聞いた鈴子は、

自らの手で、彼の元に料理を運ぶ。

鈴子の顔を見た春樹はニッコリ、いたずらっぽく尋ねる。

「これが昨夜のソース? キスしたときの?」

「えっ?」 一挙に落ち着きを失う鈴子。「あっ、はい・・・」

「じゃあ~、いただきますっ」 

「どうして店にくるのよ~?」

鈴子は人目を気にして、小さな声で聞く。

「どうしてって?

好きな人の料理を食べたくなるのは当たり前だろ?

何、照れてるの?」

春樹は、鈴子の反応を楽しんでいるよう。

「年上をそんな風にからかうもんじゃないわよっ!」

笑いながら、春樹は料理を一口食べて、おいしいの笑顔。

「いけるっ!」

うれしい笑顔を押し隠す鈴子。

.

鈴子がいない厨房では、マキがバンビーナの面々、全員に

鈴子と春樹がつきあいはじめたことを報告している。

マネージャー大河内が代表して、もどってきた鈴子を祝福。

「おめでとう!シェフ!!」

みんなの冷やかしの視線に居たたまれない鈴子。

「マキったら~・・・」

はやい。。。たちまち、翌日にはみんなの知るところとなってる。

春樹は堂々として隠そうとしないし、マキは率先して広めるし、

鈴子、身も細る思い・・・。(笑)

.

バンビーナでの食事を終えた春樹のもとへ継母から電話が入る。

春樹が継母の待つホテルのロビーに行くと、その横にはミチルが。

表情が曇る春樹。

「母さん、何か・・・?」

「社に電話したら、いなかったわねぇ~」

「ああ、ちょっと外に」

「仕事をおろそかにしていなければ、何をやっててもいいんです

けどね」と、今日は随分、にこやかな継母。

「春樹さんに限ってそんなことありません。いつも一番に仕事の

ことを考えてますから、ね」と、すかさずフォローするミチル。

「いままで、ミチルさんと一緒にお買い物してたのよ~」

「私がお願いして、ついてきてもらったの。

婚約指輪もいろいろ見てみたかったし・・・」

「今度はあなたが、ミチルさんと一緒に見に行ってあげて。

今から楽しみにしてるのよ。あなたたちの婚約パーティー~」

切れ目ない二人の会話に、口を挟む言葉がみつからない春樹。

「春樹さんに限って~」っていうセリフ。これがなあ~、なんとも

言えず、やだったなあ~。(笑)もうすでに婚約者って感じで。

母親を懐柔して味方につけたミチル。どんどん話が進んでる。

継母はパーティーを楽しみにしてるし。勝手に婚約指輪選び

に入ってるし。あまりの進み具合に私も春樹と一緒で、言葉

が出なかったわ。

継母と仲良くしてるのが、ミチルじゃなくて、鈴子だったら、春樹

はどんな表情で、二人を見ただろうなんてふと思ってしまった。

鈴子、ソリは合わないだろうけど・・・努力はしてくれそうだし。

.

タクシーで継母が帰ったあと、春樹は怒ってミチルに聞く。

「どういうことなんだ?ミチル。話したはずだろ?」

「あたしも話したはずよ!春樹さんとじゃなきゃ、いやだって!」

春樹はミチルを置いて、さっさと車のところへ歩き出す。

「私を置いてどこへ行く気?」

「社の方へ戻らないといけない」

「じゃあ、近くまで送って」 勝手に車に乗り込んでくるミチル。

「俺は君とは婚約する気がないんだから。困らせないでくれ!」

ミチル、泣きマネをするものの、あっさり見破られる。

「今、言ったことわかったよな?」

「わかったわよ!」

しぶしぶ了承するものの、まったく気にしてない風のミチル。

ティファニー、ひらひら。ほんとにがっちり継母の心をつかん

でるミチル。春樹は完全になめられてる。何度言ってもわか

らないんだから、春樹もミチルに断るばかりじゃなくて、何か

考えないと・・・。そりゃ、ミチルにあきらめてもらうのが一番

角が立たないんだけれど・・・。

バンビーナでのお昼休み。

みんなでお昼を食べながらも、鈴子は一人、ソワソワ。

そんな彼女の気持ちをバンビーナの面々はお見通し。

「シェフ、今日、オーナー、来ませんでしたね・・・」

「別に待ってるわけじゃあ・・・」

「おとといも、昨日も、ランチを食べにきたのにね・・・」

そこへ、春樹から電話。

着信を見て、うれしそうに席を立つ鈴子。

「はい」

「いまね、仕事で表参道に来てるんだ。

ディオール、クロエ、イブサンローラン・・・どこのバッグがいい?

あなたにプレゼントしたいんだ」 弾んだ声の春樹。

「バッグ?いいわよ。持ってるから。そんな高いブランドのもの

じゃないけど」

鈴子は店のみんなが聞き耳を立てていることに気づいて、

せっかくの春樹からの電話も慌てて切ってしまう。

「ああ、もう切るね。ほんとにそういうの、いらないから」

振り向くと、バンビーナの面々が鈴子を見ている。

「なに?」

「シェフ、たまには男に甘えてもいいんじゃないですか?」

「そうですよっ」男性のシェフ達が続けて言う。

携帯のやりとりを聞いていたみんなは、鈴子にアドバイスし

たくなっている様子。恥ずかしそうにうなだれ、逃げる鈴子。

冷やかしははじめの2日くらいだったよう。もうみんな鈴子に

男に甘えなきゃ、なんて言ってあったかく見守ってくれてる。

すごくいいムード。職場もうまくいってて幸せいっぱい。

なのに、あんなに待ってた春樹の電話照れて切ってしまう

なんて。もったいない。もっとラブラブして欲しい。(笑)

春樹はミチル達のティファニーを見て、鈴子に何か

プレゼントしたいって思いたったのかな。

.

一方、勝手に電話を切られた春樹は唖然としている。

横にいた秘書大河内が困ったように、

「普通、女性はブランド物に目がないんですけどね~」

春樹のむっとした表情を見て、「あっ、失礼いたしました!」

春樹、歩きながら、思案中・・・。

今回、大河内の「失礼しました!」がこの後も何度か。

ツルッと春樹の本音をかわりに言うところ、結構おかしい。

大河内もすべてお見通し。(笑)

同じ頃、マキは公園にいる徹に会いにきている。

彼女は、徹にタッパに入ったランチの残り物を渡す。

ピーマンのマリネとラザニア。

徹は、おおっ、俺の好物だ~と喜んで、早速、ラザニアを

ぱくつく。

マキは徹が世話になってるホームレスのゲンさんにも同じ

ものを手渡す。

周囲への心遣いがすごいなあ。マキ。なのにそれに気づいて

ないのか、どうなのか、お礼も言わず、ひたすらラザニアを

ぱくついてる徹・・・。どうなのよ・・・。

「で? いつまでここにいるつもり?

ハローワークには行ってる?

なんでもいいから早く仕事、みつけてよ!」

マキは立て続けに質問し、徹を叱咤する。

「はい・・・」自信なく返事をする徹。

「ったく・・・なんで、私はこんな男のことほっとけないんだろう」

横でため息をつくマキに、徹は、真剣な表情になって、

「俺、マキちゃんのこと、大好きだからっ!

絶対に後悔させないからっ!」と意気込む。

「わかったわよ!まっ、大器晩成型だと信じるしかないっか」

だから~大事な事を、食べながら言ってるし・・・。フォークくらい

置いてから言ったらいいのに・・・。どうなのよ~!

しかし、この二人の仲、知らない間に進んでるな・・・。

その夜、バンビーナに藤森が銀行の同僚3人を連れて

やってくる。心から歓待するマネージャー大河内。

同時刻、橋の上で、春樹は車から降りる。

以前、鈴子とストラップを買った同じ露店を探している。

でも、もうそこには店はなく、春樹は橋の欄干に寄りかかり

途方にくれて下の道を眺める。するとそこにお目当ての露店が。

パッと表情を輝やかせて、その店にむかって走り始める。

ここの、一目散に走る春樹。かわいい!

一方、バンビーナ。藤森が同僚とディナーを食べている。

マネージャーがそれぞれグラスにワインを注いでいる。

同僚Aが藤森に尋ねる。

「お前、これからどうするんだ?」

「支店長もおまえの実力をかって、福岡から呼び戻したのに、

肝心なときに、かわってくれなんてなあ~」と同僚B。

「急に担当がかわるなんて、葛城コンツェルンとトラブルでもあっ

たのか?」と同僚C。

「いやあ~、別に」

その会話を聞いたマネージャーは、藤森が席をはずした隙に

同僚達に、藤森と葛城コンツェルンとの関係を尋ねる。

「ああ、あいつの担当だったんですよ。なのに一方的に

はずされて、それで部署をとばされることになっちゃって」

.

店が閉店したあと、バンビーナの面々は藤森に、申し訳なか

ったと謝罪する。

「そんな、あやまんないでくださいよ」 恐縮する藤森。

「ですが、うちの店のせいでとばされたんでしょう?」とマネージャー。

「そうじゃありません。でも、もし仮にそうだったとしても、

私はこのお店のお役にたてて良かったと思ってるんですから」

そこへ、鈴子がやってくる。

バンビーナの面々は藤森に挨拶をして奥へ引き上げる。

鈴子も、藤森に頭を下げる。

「ごめんなさい。そんなことになってたなんて・・・」

「君まで何をいってるんだよ」

「だけど、2年前に福岡に転勤になったときだって、お父さん

の店のことが原因だったんでしょう?なのに、今度もまた私の

せいで・・・」

「いや、法人の担当が、個人の担当に移っただけだよ」

「ほんとに、ごめんなさい。こんなに迷惑をかけてるのに、

私はあなたのために何もできなくて・・・」

「そうでもないよ・・・」

藤森はふいに真剣な口調になって、鈴子の話を遮る。

「・・・俺と結婚して欲しい、そう言ったら、どうする?

結婚して、俺と幸せな家庭をつくって、毎日君の手料理を

食べたいっていったら、どうする?」

藤森は鈴子をみつめる。

「それは・・・」 言いよどむ鈴子。

鈴子の表情を見て、納得したようにうなづく藤森。

「うん、嘘だよ。

君の気持ちは、よくわかってる。

彼、なんだろう?」

藤森は優しく尋ねる。

「・・・うん・・・」 素直に頷く鈴子。

藤森はこれが最後と思って、もう一度だけ結婚のことを尋ねた

んだろうな。鈴子の気持ちはもうわかってても、自分がここまで

したことを知って、気持ちが揺らぐかと思ったのでは?それと、

自分の気持ちを整理するために。愛してるからこそ2回も仕事

を犠牲にしたんだろうし。いい人なんだな。ほんとに。

それに、ここまでで何回、交際を申し込んでるだろう。藤森。

相当、鈴子を愛してる。気持ちの行き違いさえなかったら、

結婚してたんだろうなあ。そしたら春樹とのことはなかったわけ

で。そう考えると、人生って幾通りもあるように思えたりする。

.

そのバンビーナに突然、春樹がやってくる。

しっとりした雰囲気だったのに、いきなり、おもしろい展開!

露店に向けて走ってた後は、ここへ来るんだな。春樹。

ここから、マキとの会話までが、お気に入りシーン2!

春樹は、鈴子と藤森が二人きりで話してるのを見た途端、

憮然とする。

鈴子は驚いて駆け寄る。

「どうしたの?」

「ちょっと、どうして彼がいるんだよっ」

声がかすれるくらい、春樹は動揺してる。

「お客様よ」 説明する鈴子。

「だって、でも、もう店は終わってるだろっ?」 春樹は納得しない。

「いろいろあるのよ」

「いろいろってっ?」 突っ込んで聞く春樹。

「いろいろって、いろいろで・・・そうだ!うちで、うちで待ってて!」

「いやだよっ!俺も、客として、ここで待つっ!」

春樹は、二人きりになんてさせるもんかっという風に言い張る。

「だめだってば!

終わったら、急いで帰るから!

ごめんね!!」

有無も言わせず、春樹は鈴子によって店から追い出される。

なんかあの強引なキスの時のやきもちがそのまま復活。

ものすごいわかりやすい春樹。(笑)鈴子が藤森の方へ

いってしまうんじゃないかっていう冷や冷やしてる。藤森の

覚悟を聞いてるだけに両思いになってても全然安心できない

みたい。「ごめんね」って追い出す鈴子がかわいいし、ドアの

ガラス越しに恨みがましく彼女を見てる春樹もかわいい。

.

アパートでは、宿題をするちはると共に鈴子の帰りを待つ春樹。

雑誌を手にして、めくっているものの、上の空。。。

鈴子と藤森が気になって仕方ない様子。

ちはるは、テレビをつけましょうか?コーヒーをいれましょうか?

と気を遣うが、春樹はそれを笑顔で断り、再び、上の空・・・。

ここ、画面にちはると春樹が映った途端、ゲラゲラ笑ってしま

った。春樹の上の空加減が強烈で。おもしろいなあ~。ほんとに。

どうせなら、ちはるの宿題を見てあげたらいいのに、なんて思

ったものの、何も目に入らないくらいの上の空状態。

これじゃあ、そんなこと思いつきもしなさそう。

鈴子が、ようやく帰宅する。

鈴子が帰ってきた途端、上の空状態から気分を立て直してる

春樹がこれまた、おかしい。鈴子が自分の目の届くところに

来たのでホッとしてる風・・・。

ちはるは気をきかして、そそくさと部屋に引っ込む。

「ごめんね。遅くなっちゃって。なんかあったの?」と鈴子。

「よく来るの?藤森さん」 即座に聞く春樹。

「よくってほどでは・・・」

「昔、つきあってた男と会ってるなんて・・・」

すっごいストレートな抗議。

「お客様としてきてくれてるんだから、仕方ないじゃない」

「けど、真剣につきあった男なんだろ?

春には一緒に桜を見にいって、

夏には手をつないで浜辺を散歩、

秋には、、、秋には一緒にビデオを見たりしてた・・・」

「なんでそんなこと知ってるの?」 鈴子は仰天する。

「自分で言ってたじゃないか?葉山のパーティーの時に」

「よく覚えてるのね・・・」

「物覚えはいいんだよ!」

そういえば、1話の徹と鈴子の会話も大体覚えてた春樹・・・。

「ねえ?もしかして妬いてるの? 

そうなんだ?妬いてるんだあ~。

案外かわいいところ、あるのね。・・・怒っちゃって」

「うるさいよぉ~」 ふくれる春樹。

ここら辺の春樹の表情、めちゃめちゃいい!

うふふっ、と楽しげに笑っている鈴子をみて、春樹はちょっと

落ち着いて、「これっ」と、小さな包みを鈴子に渡す。

「なあに?」

包みをあけると、そこには春樹とおそろいのストラップが。

「ブランド物はいらないっていうから、それにした」

すごくうれしそうにしている鈴子に、つられて微笑む春樹。

もうね、自分がやきもち妬いてた事、完全に忘れてる感じ。

「ありがとう・・・」

早速、携帯につけて、春樹に見せる鈴子。「いいんじゃない」

「そう?」 春樹は、そんな鈴子を見て、ひたすらゴキゲンに。

「そっちのも見せてよ」

鈴子にそう言われて、春樹も携帯を出し二つの携帯を並べる。

二人、顔を寄せて、ニコニコ。

やがて、春樹の顔が近づいてきて、鈴子はそれに応えるよう

にそっと目を閉じる。

唇が重なりそうになったところで、

「あのう・・・」 という声が。

声の方を見ると、そこにはモジモジしたちはるの姿。

二人は、ちはるに見られていることに気づいて咄嗟に体をはなす。

春樹のうろたえっぷりが、なかなか。 (^^)

「・・・トイレに行ってもいいですか?」 申し訳なさそうなちはる。

.

二人して、

「もっちろん!!! どうぞ、どうぞ~」

ここの鈴子の「どうぞ~」っていう手の動きがすごく好き。

声の調子も、お姉さんって感じで素敵だし。鈴子の女っぽい

部分が出てた気がする。春樹といるときのこういう鈴子が

もっと見たいな。

ちはる、お邪魔にならないようにすごく我慢してたんだろうな。

春樹にお辞儀した後、トイレに入る姿がけなげで、かわいい。

.

おそろいのストラップ。おそろいで持てるっていうのはいいなあ。

メインの石はパワーストーンだから、石に意味を持たせること

できるしね。

.

鈴子が、春樹の車を見送っていると、

そこへ、マキが帰ってくる。

「よかった~。コンビニで時間をつぶしてて。

目の前でやられたら、たまったもんじゃないもんね~」

かわいそうに、ちはるが被害に遭いました。。。(笑)

「そんなこと!

・・・でも、こんな気持ちになるなんてね~」

鈴子は切なそうに言う。

「それが、恋ってもんよ」 マキが笑って言う。

「わかってくれる?」

「わかる、わかる。私もね~。ちょっとね~」

意味ありげに言うマキ。恋してる表情。

「・・・そのうち話すよ。でも、鈴子の相手とは天と地かも」

マキの言葉を聴きながら、鈴子はもう一度、春樹の去った

方を愛しそうにみつめる。

ここまでがお気に入りシーン2。

ドラマのほとんどがお気に入りってこと、ですね。。。(笑)

.

2回目見た時、なぜかマキと鈴子のやりとりで泣けた。

女友達でお互いに恋をしてて気持ちがわかりあえてて。

とってもいい雰囲気だったから。

マキも恋してるんだな・・・。恋って落ちてしまったら、

どうしようもないよね・・・。徹、がんばってくれ。

.

「こんな気持ちになるなんてね~」

「それが、恋ってもんよ」

こんな会話が聞きたかったの。ドラマで。

追加:

藤森が葛城コンツェルンの担当からはずされたことを、鈴子が

知ったら、相当揺れるんじゃないかと心配していたのだけれど、

早いうちにそうなって、しかも全然揺れなかった。(笑)

恐るべし、春樹。がっちり鈴子の心を掴んでた。

キスしようとして、ちはるに見られるシーン、

鈴子の「どうぞ~どうぞ~~」が、やはりすごく素敵。

「なあに」同様、もっと見たいし、聞きたいな。

後編へ。

おいしいプロポーズ・第7話

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2006年6月11日 (日)

クロサギ・第9話

~ 元女優の詐欺師と演技比べ ~

.

いやあ~、ワールドカップ始まりました~。ワクワク。

お祭り騒ぎに参加するのだ~~。(笑)

.

今回の詐欺はなりすまし詐欺。

裁判所内、税務署内などで職員になりすまし、罰金などを払い

にきた人からお金を騙し取るというのが今回のシロサギの手口。

元女優であるその詐欺師はお金を騙し取るだけでなく、

個人情報を集め売買もしていた。

黒崎は、その詐欺師・冴島に詐欺を仕掛ける。

また、ゆかりが大学内で配ったチラシ(黒崎に詐欺を退治して

もらいましょうという内容)が桂木の知るところとなる。

桂木や早瀬は黒崎から自分達のことが公になるのを警戒し、

彼を切ろうとする・・・?

一方、神志奈は着実に桂木や黒崎に迫りつつあった。

.

詐欺の部分もわかりやすくて、見ていて楽しかった。

神志奈や桂木の動きもいい感じで怪しくなってきたし、

これから一気に盛り上がってくる予感。

.

で、今回は、食べ物がいっぱい出てきた。(笑)

.

なんといっても、甘味処で、詐欺師・冴島と携帯で話した後、

注文したアンミツ?が運ばれてきて、それを食べて一言!

「なんとっ!おいしいっ!」

やっぱり、これ、好きっっ!!

ただし、立て続けに2口食べたので、口の中がいっぱいの

「おいしいっ」だった。(笑) かわいい人だ。

.

それと、レストランにいた神志奈。何を注文したんだろう?

カップに海老が縦に高く盛ってあった。ああいうのは普通に

メニューにあるのかな?神志奈は、テープルに置かれて、

驚いていたような・・・。その表情に、ぐはっっと笑ってしまった。

.

.

ところで、ラストの方。黒崎が帰ってくると、部屋の前に置か

れたお盆。パラリと布をめくったら、器に盛られた鳥そぼろご飯、

お漬物、お野菜・・・。

それを見た途端、やや潔癖症の私は発作的に叫んでた。

「こらあ~、ご飯を外に置くんじゃなあ~~い!!」

普通、お弁当箱か、お重に入れない?フタ付きの。。。 (>_<)

せめて、ラップしようよ。。。

作りたてでも、たとえ隣から見てたとしても、ラップはしようよ。

はあ~~。。。黒猫ちゃんもいたしさあ、虫もいると思うのよ。

ご飯を裸で置くのはなあ~。引いたなあ・・・。

いや、お料理好きな氷柱はつくづく素敵な女の子だなと思って

るのだけれど。

ドラマでは、黒崎は桂木に切られそうなんで、より冷酷にならな

いと喰われてしまうということで、料理を食べることを拒否したよ

うだけれど・・・。

.

他にも先輩のおばあちゃんが鳥そぼろの味見をするときに、

菜箸で直に食べてたのも・・・いや~でも、いいお婆ちゃんだ

った。「幸せなんて、お日様にあてたあったかいお布団が気持

ちいいとか、お漬物がおいしいとか、そんなものなのよ」

ってこと言ってたし。。。

でも、だったら、桂木が毎回、食べ物を吐き出すのはいいのか?

と思われるかもしれないけれど、あれはゴミ箱に捨ててたような

気がするんでそれほど気にならなかった・・・。見た目、キレイで

はなかったけれど。

ちなみに菜箸云々といってる私は、鍋をみんなでつついて

食べるのは平気なのだ。人によって気になる事と気にならない事

は違うんだろうなあ~と思う今日この頃。

.

そうそう、それから黒崎がカップ麺(鴨南蛮そば)に葱を入れ

てたのは、見直した。カップ麺にひと手間かけるなんて素敵だ。

九頭は卵をいれてて、あれはちょっとわかんないんだけれど、

葱を入れるなんてとっても繊細。でも、こういうことする人って

基本的に料理をするんじゃないかな・・・。

黒崎は、氷柱の作ったああいうご飯、大好きそうなんで、

捨てたのには、それなりの強い思いが感じられた。

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2006年6月10日 (土)

富豪刑事・第8話

~(秘)貴族クラブの密室犯罪!絵画に残された暗号を暴け~

.

富豪刑事、いつも最後の終わり方がシュールで好き。

.

今日はお料理もお洋服も和風~♪素敵だあ~~♪

日本料理はもう大好き!今回はテーブルのお料理に目が釘付

けだった。食べたい・・・。

それに和風ドレス、艶やか。

.

今回、お爺様の最上級の暴走が!!!

「お前も警察で、もうそんな大きな仕事を任されるようになったか!

今度こそ、わしの金をぜ~んぶ使ってしまってくれ~!

世界中から名士を集めて会員になってもらおう。

最低でも会費は20億!!

ばかもの!儲けてどうする!!」

すごい!!!お爺様、一人で、ボケつっこみをされるなんて。。。。

うれしい。。。 (T_T)

.

犯人が残した足跡の場所を歩く美和子、叱る布引。これも何気に

最近、あります。おもしろい~。

.

来週からは最終章。

2話連続になるのかな?富豪刑事は終わりって感じのしない

ドラマ。今回最終回をむかえても、またありそうな気がする。

.

最後に、3月までスーパーモーニングに出演されていた赤江アナが

ニュースキャスターとしてドラマに登場。東京出向が終了して大阪

のABC放送に戻ってこられたらしいのに、大阪でも番組で姿を見る

ことはなかったので、なんてタイムリーなこと喜んでしまった。

ナイスです~。富豪刑事~♪

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2006年6月 9日 (金)

弁護士のくず・第9話

今回は・・・リストラと熟年離婚がテーマだったのかなぁ。。。

.

今の状況が苦しくて、妻に打ち明けたいけれど、決して言いだせ

ない、そういう夫の気持ち。まじめで一生懸命働いてきた夫が急

にわけのわからない行動をとり、無職になり、家でくすぶっている、

そのことへの妻の失望。

妻はただ、心が通じなくなって、寂しい・・・。

.

夫が、妻に伝えたくても、かっこ悪くて伝えられないって思い、

こういうのはとてもよくわかるなあ。。。

でも伝えないとわからないことはある。

最後奥さんはおとしいれた社長に泣いて抗議していたけれど、

あわせて夫にももっと抗議しないとね・・・。

今回は九頭が妻に伝えてくれたけれど、たとえ離婚して、

離れても、少し距離をおいて気分を変えれば、夫の状況を

察することができるのではないかな。あれでよりが戻るという

ことは、まだ妻は夫を愛してるってことなんだから。

.

「おれはダメだ」と思い込まされ、すっかり自信をなくしてる夫に、

「自分が悪いなんて思っちゃ~ダメです。今の世の中、少しは

人のせいにしないと生き残っていけません」こんなことをいって

た九頭、彼らしい・・・。

.

ところで、今回、登場人物が出てきた時点で、スジが読めてし

まった。。。この鈍い私が・・・。

それでも、美月ちゃんとくずとか、武田の話とか、での盛り上がり

があれば、そっちで楽しめたんだけれど・・・。

思ったとおりに話がすすんで、あっさりそのまま終わってしまった。

なんかいつもの「弁護士のくず」じゃなかったな。。。

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2006年6月 8日 (木)

プリマダム・第9話

嵐子がとうとう心臓病で倒れた。

病状は深刻で手術をしても治る可能性は50%を切るという。

佳奈や高太郎は遥生にそれを隠すが、彼はそれに気づいて

しまう。そのころ、遥生は匠から友人のフランス人バレエ教師

の目にとまれば、ロイヤルバレエ団への道がひらけることから、

彼女が来日した折、彼女の前で踊り披露し、実力を見てもらう

ようにと進める。大人たちは大喜びするが、嵐子の病気を知っ

た遥生は、動揺し、練習にも身が入らない。

匠は遥生に「心も体も強いダンサーになってほしい」と自らの

体験を語る。そして、「小さい時から厳しいレッスンを重ねてきた

君ならわかるだろう。つらいことを乗り越えて表現し続ければ、

その先には必ずいいことがあるって」と激励する。

佳奈は思い出の橋の上に遥生を連れていき、自分と嵐子が

人生のすべてを託した夢を、彼に受け継いでほしいと話す。

バレエ仲間の見守る中、テストが実施される。

遥生は見事、彼女の目にとまり、合格。

嵐子は命をかけた大手術に挑む。

嵐子の病状を聞いた後、自分が支えにならなければ、と、

思い出の橋の上で、一人決心をする佳奈の姿がとても

印象的だった。

あと、遥生が嵐子の病気を知ったときの混乱状態を見て、

もらい泣き。廊下に飛び出して泣く遥生の肩をひたすら抱い

ている佳奈もよかったな~。

他に橋の上で遥生に『バトン』を渡すところもよかったし。

今回はちょっと泣けました。

.

ところで、古田さん、今回は眼帯してましたね。

やはりどこかで顔を打ったのかな・・・。

それと、中森明菜さん、ほぼ?スッピンで登場。

はじめは驚いたけれど、スッピン顔もキレイ!

.

ところで、生放送まであとちょっと。

練習風景などもドラマ内で流れたりするのだけれど、

黒木さんの体が鍛えられて、とってもキレイに細くなってる。

スタイルもいいし、足も細くて長いし、見惚れてしまう。

.

それで、私はというと、プリマダムを視ている間は、大体、

ヨガのポーズやストレッチをしてる。運動量が激しくないので、

まったく細くはならない。(^^;

でも、なんだか体を動かしたくなってしまうドラマです。

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2006年6月 7日 (水)

「アンフェア」DVD発売~♪

●アンフェアDVD発売ですっ!

1月から3月までフジテレビ系(関西テレビ)で放送された

TVドラマ「アンフェア」のDVDが発売になった。

パチパチ~♪

めでたい!!!

初回限定版では最終回に流れた安藤DVDが特典として

ついてくるので、購入するならこちらが絶対におすすめ!

で、私はというと、まだ買ってません!

でも欲しいので、購入はします。私の場合、安藤DVDを

見る気になれなくてねえ~~。。。

最終回だって1回見ただけで、いまだに封印中だし。。。

もう見られないかもしれない・・・。でも鮮明におぼえている

ので、何度も思い出してしまうのだけれど。

そうそう、先日、立ち寄ったお店で、女性の店員さんと

「アンフェア」話で盛り上がってしまった。彼女はこのドラマ

で、瑛太君の大ファンになったとか。

DVD発売を知らなかったので、初回版に安藤DVDがついて

くるよお~と伝えたら、絶対に購入します!と意気込んでいた。

続編はないのかなあ~、なんて二人でため息をついた昼下

がり。楽しいひとときだった。

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2006年6月 6日 (火)

おいしいプロポーズ・第7話 (感想後編)

~ 突然のキス ~ (感想の続き)

.

飛行機がビュ~~ンと帰ってくる。

.

その下では、相変わらず強面の男達に営業妨害されている

バンビーナ。すでに4日、営業できず・・・。警察に相談しても

これくらいでは、と取り合ってもらえないとマネージャー。

ため息をつくバンビーナの面々。

帰国した春樹は、バンビーナの状況を知り、慌てて道造に

会いにいく。来客中でも構わず社長室に入ってきた春樹に

驚く道造。

「どういうことなんです?私がいない間に何をしたんですか?」

春樹は道造に食ってかかる。

「なんのことだ?」

「しらばっくれないでください!

バンビーナについては、私が責任者です!」

「むこうは弁護士をたてて、訴えるとまで言ってきてるんだよ」

「たとえそうでも、姑息な手段は使わないでください」

「しょうがないだろ?なかなか話が前に進まないんだから。

お前の甘っちょろいやり方のせいでな。

はやいとこ、死んだ兄貴のためにも、この会社を任せられる

ような人間になれ」

春樹はじっと道造を見据え、自分の決意を伝える。

「もう兄さんのかわりは終わりにします。

これからは自分の考えでやっていきたいと思っています。

ですから、たとえ社長であり、父であるあなたでも、

間違ったことには従えません。

バンビーナからすぐに手をひいてください」

よく言ったっ!春樹!自分を理解して想ってくれる人が

いたら、強くなれるんでしょうね。 (*^-^*)

息子が思わず強い態度に出たので、道造はあっさり撤退。

「自信があるんだろうな?」 と尋ねる。

「私が思うやり方で決着をつけます」 しっかりと答える春樹。

深く一礼して出ていく。

兄のことを持ち出せば、春樹は口ごたえができなくなると思って

いた道造。そんな彼がいきなりの自立宣言。息子の成長を目の

当たりにして、驚きとともに、今回はお手並み拝見といったところ

かな。それとも次の策を練っている?

でも、もう棒新聞で追いかけるなんてことできない雰囲気。

バンビーナ前で嫌がらせをしている男達に、とうとう鈴子が

文句を言いに行く。

「ここにいられるとすごい迷惑なのっ!帰ってよ!

私達は何があっても出ていかないから!!」

それで怒った男達は、逃げる鈴子を追って店の中に入ってくる。

「でもさ、(鈴子の指が)折れたら、仕事にならないよな~。

この腕で料理をつくるんだから」

鈴子の指を掴んで捻りあげる。

「指折られるか、店を出ていくか?」

「絶対に出ていかないわよっ!」

さらに捻りあげられ、痛みに顔を歪め悲鳴をあげる鈴子。

そこへ、春樹がやってくる。

春樹は鈴子を見て、

「汚い手で触るなっっ!」と男から彼女を引き離す。

.

春樹も加わり、バンビーナで、大乱闘がはじまる・・・。

メニューや鍋、花瓶などで応戦するバンビーナの面々。

ケンカで春樹が劣勢になって、慌てて、モップを持って

援護する鈴子。

そして、「警察を呼んだから、すぐに来るわよっ!!」と叫ぶ。

その言葉に、慌てて退散する男達。

.

男達が立ち去って、全員がほっと安堵する。

春樹は生傷と打ち身でぐったりと椅子に崩れ落ちる。

.

控え室で、鈴子から手当てを受ける春樹。

指の傷に消毒液をつけられ、顔をしかめて痛がる。

この顔、梅干を食べたときのような表情で思わず笑ってしまう。

なんてかわいい。表情が豊かで、ほんとに楽しい春樹。

電話で話していた鈴子が目の前にいて、会話はちょっと

はしゃぎぎみ?

「あなたは大丈夫?手は?」 

料理人である鈴子の手を心配する春樹。

「心配してくれるんだ?」 とおどけて尋ねる鈴子。

「大事な手だからね」 

「・・・・・・」 久しぶりに、みつめあう二人。

なんて言っても、鈴子のために乱闘したようなものだから。

自分の指の怪我よりも鈴子の指を心配してくれてるし・・・。

おどけてる場合じゃないわ。

(ちょっと思った。今まで何回、みつめあってるんだろう・・・

この二人って・・・笑)

みつめ終わって、会話再開~♪

「・・・いつ、イタリアから帰ってきたの?」

「今朝。

言っておくけど、俺は今回はことは何も知らなかった」

「そう~♪」 春樹の手の手当てをしながら、相槌をうつ鈴子。

「それだけ?

イタリアまで電話かけてきて怒ってたじゃない?

俺が仕掛けたと思ってたんだあ~?」

「そうね~♪ 敵同士だし~」 また適当に流す鈴子。

「全然、信用ないんだなあ~?」 

むくれる春樹に、

「わかってる。あなたがそんなことをするような人じゃないって」

楽しそうに笑って、続ける。

「けど、さすがにあのときは頭にきて、いきおいあまって、電話で

文句言ちゃったけどね~」

春樹の指の手当てが完了。

鈴子が当然のように自分のことを信じていてくれたので、

うれしくて感動してる春樹。・・・いいなあ~。

.

あら?「わかってる、そんなことをする人じゃないって」

どうして、2年前、藤森の時、そう思えなかったのかな。。。

そういえば、春樹が何度も心と裏腹のことを言っても、鈴子は

信じないで本心を聞きたがった。同じようにしていたら、誤解

しっぱなしってことはなかっただろうに。一体、藤森とはどんな風

につきあってたんだろう・・・。

.

鈴子は春樹の携帯に、自分が贈ったストラップがついている

のをみつける。

「そのストラップ、あのときの・・・?」

「・・・なんか気に入ってね。あれからずっとつけてる」

「そうなんだ?」

「そっちも買ったらよかったのに」

春樹の意外な言葉に驚いて、

「そんなことしたら、お揃いになっちゃうじゃない~」と鈴子。

「イヤかな?」

少し不安そうに聞く春樹。徐々に鈴子に近づく。

「大事なのは自分の気持ちだって、

あなたがそう教えてくれた。だから、俺は・・・」

そんな春樹を、息をつめたようにじっと見る鈴子。

またみつめあってる・・・。

「手当てはもう終わった?」

マキがやってきて、その緊張が途切れる。

.

放っておいたら、きっと春樹はここで、鈴子を抱き締めてた

かも。ただ、ちょっと鈴子の反応を見て、自信なさげ。

なんか恋してる・・・。もう自分が優位な立場にたてなくて、

鈴子の反応が気になって仕方ない、拒否されたらどうし

ようって感じが漂ってる。。。

.

春樹はバンビーナの面々の前で謝罪する。

「もう二度とこんなことはさせませんから。法律事務所から送ら

れてきた内容証明を読みました。そちらがそのつもりなら

わが社としても、法にのっとった形で白黒つけましょう」

それを聞いて、挙動不審ぎみに、ためらうマネージャー大河内。

裁判をするとなると、費用がかかるので正直それは困るのだ。

それを察した春樹がここぞとばかりに助け舟を出す。

「こちらとしては、内容によっては話し合いにのっても構いませ

んが・・・」

「そうですか?それじゃあ、その方がいいかもしれませんね!」

ほっとするマネージャー大河内。バンビーナの面々。

春樹含め、みんなの望みどおりの展開になった。 (^^)v

.

店を出ていく春樹を追いかける鈴子。

「待って、ほんとうに話し合いをしてくれるの?」

「こちらとしては計画を変えるつもりはない。だからその前提で

の話し合いになると思う」

「ありがとう・・・」

鈴子は怪我をした春樹の手に触れ、微笑む。

「運転、気をつけて」

その言葉にパア~っと花が咲いたように笑顔になる春樹。

春樹が去ったあと、バンビーナにミチルがやってくる。

「あたし、今まで春樹さんが誰とつきあおうが無視してた。

だって遊びだってわかってたから。

でも、今度はいつもとは違う。

春樹さん、あなたのこと気になってる。

あたし、あなたよりずっと前から春樹さんのことを見てきたのよ。

ずっとずっと春樹さんのことだけを見てきたの。

なのにいきなり現れたあなたがどうして?

私達の邪魔しないで。

「私・・・そんなこと」

「してるじゃないっっ!

だけど、勝つのは私よ。

私と春樹さん、婚約の話が進んでるんだから。

あなたなんかに渡さない

だから、ちょっと怖いわ。ミチルのセリフ・・・。私達って・・・。

ずっと春樹のことを見てきたんだろうし、駄々をこねたくなる

気持ちもわかるけれど、言っても仕方のないこと。。。。

でも、婚約の話は、ミチルの強力な宣戦布告だ。

会社に戻った春樹。怪我に驚く大河内を放置して、藤森の

待つ、オフィスに入っていく。

席につくなり、春樹は藤森に言う。

「単刀直入にいいます。あなたのしたこと自体は間違ってない。

ですが、うちの担当はおりてもらいます」

「わかりました」 あっさりと承諾する藤森。

「ものわかりがいいですね」

「覚悟はしてましたから」

「それよりできたら、

裁判をせずにバンビーナと折り合いをつけてあげてください」

「そのつもりです」

「よかった」

藤森は以前、鈴子一家と仕事(銀行)の板ばさみになって、

結局は仕事をとった?という感じになってる。鈴子は「それが

あなたの仕事だったんだから仕方ない」って言ってたし。

だから、今度は仕事は犠牲にしても鈴子のいる店を守って

やりたいと行動した。はじめから担当を変えられてもいいと

覚悟してたのね。融資自体なしにならなくてまだ良かったかも。

今回はかなりの覚悟で鈴子とよりを戻そうとしてるみたい。

静かな闘志がメラメラ~という感じ。

.

「でも、どうしてそこまでして、あの店を?」

不思議に思って尋ねる春樹。

「以前つきあってたんです。あの店のシェフと。

だから、彼女の力になりたかったんです。

今でも彼女への想いは変わっていません。

いや、それどころか昔より想いが強くなってるかもしれない。

それに、彼女の方も、僕のことを忘れずにいてくれました。

最後のメールも消さずに。

常務も彼女のことよくご存知ですよね?

私は、できれば彼女ともう一度おつきあいしたいと思っております。

それでは、これで失礼します」

これは完全な藤森の宣戦布告。

でも、自分のことを忘れずにいてくれたとか、メールの件とかは

言う必要のないこと、それをわざわざ言うなんて。何を考えてる

んだろう?春樹へのあからさまな牽制?それと対決姿勢が出て

る感じ?ほんとに、あからさま、だなあ~。

それに以前、別れたことを後悔していて今度は仕事を犠牲にし

ても捨て身でかかると宣言されてる・・・。

藤森の本気をひしひしと感じる春樹。

それにかぶさるように、鈴子の言葉を思い出す。

.

『本気で人のこと好きになったこと、私はあるわ。

その人とずっと一緒にいたいと思って。

季節が何度変わっても、そばにいたい、いてほしいって。

わかれたけれど、私、今でも後悔なんかしてない』

.

鈴子が語っていた昔の切ない恋の話。

彼女が話していた「本気で好きになった」人は、藤森だった。

鈴子の想いを前もって聞いていた上、彼女がいまだに藤森を

忘れられないでいたと知って、激しく動揺する春樹。

.

(ここから今回のお気に入りシーン。すっごい素敵なラブシーン)

バンビーナで、一人残って明日の仕込みをする鈴子。

ミチルが話した春樹との婚約話を気にしている。

会社で一人、残業中の春樹。藤森の言葉が頭から離れない。

仕事を終えた春樹は、一度、自宅の駐車場まで帰るものの、

思いなおして車を走らせる。そして、バンビーナにやってくる。

.

店の扉を激しく叩く春樹。

「開けてくれっっ!」 驚いて開ける鈴子。 

「どうしたの?こんな時間に?」

「聞きたいことがある!」

春樹はやってきた時から逆ギレ状態。怒鳴ってる。

「あの男とまたつきあうつもりなのか?」

「え?」 突然の質問にたじろぐ鈴子。

「藤森さんだよっっ!」

「なんで藤森さんのことを知ってるの?」 

「真剣に好きだった男なんだろ?」

怒って聞いてくる春樹に、訳もわからずムッとなる鈴子。

「答える必要ないわっ!」

「どうなんだよっ?」 

肩を掴んで聞いてくる春樹に、ますますムッとする鈴子。 

「どうだろうと、あなたに関係ないでしょ!」

春樹は、それを聞いて、さらにヒートアップ。

「君のいうことはな、いちいち癪にさわるんだよっ!

相手が誰だろうと自分の思ったことは何でも話すしっ!

無神経だしっ!

それにな、大声で話すもの好きじゃないっ!」

春樹の剣幕に押されて、怒りながらも、柱にぶつかる鈴子。

ちょっとオロオロ。(笑)

「だったらほっといてよっ!それだけ気にいらないならっ!」

「ああ、そうしたいよっ!」

「じゃあ、そうしなさいよっ!」

春樹は急に苦しげな表情で叫ぶ。

「でもっ、できないんだっ!」

「なにいってるの?」 唖然とする鈴子。

「・・・できないって言ってるんだっ」 

「・・・・・・」

真剣な表情でどんどん鈴子に迫りだす春樹。

鈴子は春樹の胸に手をあて、それ以上近づかないように

距離を保とうとするけれど、じりじりと体ごと、後ずさり・・・。

とうとう、追い詰められ・・・。逃げ場がなくなる。

あまりの緊張で、混乱してしゃべり出す鈴子・・・。

「あ、あなたと、私は、ただのオーナーと、シェフなんだからっ」

「ああ」

「あ、あなたは生意気なバンビで、

わ、私は無神経で、大声でしゃべる女・・・」

「そうだ」

「す、好きになれない女なんでしょっ!」

「・・・」 

とうとう、キスで鈴子の口をふさいでしまう春樹。

.

驚いた鈴子が腕を延ばし、抵抗しようとするが、

逆にしっかり春樹に抱きすくめられてしまう。

.

鈴子は、春樹の腕の中で、ようやく自分の気持ちに素直に

なろうと、そっと瞳を、閉じる。春樹の肩にあった鈴子の

腕から力が抜けていく・・・。

.

ラストのラブシーンは最高だった。

多分長いこと、忘れられなくなりそうな素敵なキス。

思い出す度、ふふふっ、と笑みがこぼれる・・・。

情熱的で、甘くて、嬉しくなっちゃうようなキス。

ずっと見てきて良かったなあ~。(*^-^*)

キレイなキスシーンは巷にいっぱいあるけれど、情熱的なキス

シーンはなかなかないもの♪

.

相手の気持ちはわかっているのに、余計な意地の張り合いや

微妙な相手の表情が気になって、なかなか一歩踏み込めない。

でも突如、強力なライバルの存在を知り、まったく余裕がなく

なってしまう春樹。

鈴子を失いたくない一心で、彼女に体当たりのキスをする。

沙織にも日野原がいて、状況は同じなのに、春樹は彼女には

あくまでスマートに対応してた。なのに鈴子に対しては、もう感情

むき出し。絶対に誰にも渡したくない、そんな想いが如実にあら

われてた。、、、この違いなんでしょうね。沙織が春樹の愛する人

は私ではないと判断した理由。

そして、沙織への想いを超えて、鈴子を愛するようになる春樹

の心の動きにも納得できた。

今回は携帯での二人のやりとりも新鮮で楽しかった。イタリア

出張のほのぼのシーンも良かった。 そして、春樹が帰国して、

バンビーナ関連のゴタゴタが、ビシッと収拾されるところもカッコ

良かったし。もちろん、ラブシーンは最高だった。大満足。

さて、春樹が強引にリードして、やっと両想いの展開に突入した

「おいしいプロポーズ」。 来週からは、当然ラブラブ。

ラブラブの二人なんて、夢のシーン以外、まだ見たことがない

ので、こっちが照れるんじゃないかと・・・ちょっと心配。

.

けれど、ミチルとの婚約話が再浮上してきそうだし、宣戦布告し

た藤森のアプローチも始まりそう。道造も忘れてはいけないし・・・。

手強い相手に、より二人の絆が深まる、そんな感じでいってほし

いな。 (*^-^*) 徹とマキの恋の行方も気になるし・・・。 

でもあと、3話で終わりなんて、ほんとに寂しい限り・・・。

1話、1話、大事に見ないと。

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2006年6月 5日 (月)

おいしいプロポーズ・第7話 (感想前編)

~ 突然のキス ~

.

放送後、公式のBBSを見たら、チュウ~した!チュウ~した!

って大盛り上がり。(笑)読んでいるうちに、すっごく明るい気分に。

このドラマ、ほんとかわいらしくて、楽しいドラマです~♪

.

沙織が「春樹さんが本当に自分を愛してくれていたら、

そうしたら自分も・・・」と言っていたけれど、

春樹が沙織を思う気持ちと、鈴子を思う気持ちが、どう違うの

か、それに興味があったけれど、今回よ~くわかりました。(笑)

.

春樹と公園でバスケをした後、鈴子は弁護士の資料を渡しに

来た藤森と会い、彼からもう一度、やりなおせないかな、

と言われる。

「私の気持ちは言ったはず。

今のは聞かなかったことにする」とそっけなく答える鈴子。

.

それを、マキと徹が目撃している。

鈴子への未練から、藤森がバンビーナに尽力してくれている

ことを知っているマキは、徹に言う。

「借金のかたに店をとりあげて、それが原因でお父さんが亡く

なったようなものだもん、どうにもならないわよね・・・」

それに対して、言いよどむ徹。

「・・・それがそうじゃないんだよね・・・」

「は?どういうことよ?」

徹の反応を不審に思ったマキは、彼を締め上げる。

働いてお金が入ったので、ご馳走したいとマキを呼んだのに、

結局ワリカンでビールをおごってもらった徹。「お金がないの

わかってるから、いいのよ」と気持ちよく言ってくれるマキ。

いい女性だなあ。。。。

マキが家に帰ると、鈴子が迎える。

「おかえり。遅かったんだね~。誰かと会ってたの?」

「ああ、最近、知り合った友達とね・・・」

相手が徹だとは言えず、ごまかすマキ。

「男の人?いい男~?だよね~? マキは面食いだから」

「面食いねえ~~」

マキ、ますます徹とは言えず、口ごもる。

面食いかあ~。面食いなのかあ~これも、運命なの?

一方、バスケのあと、春樹が家に帰ると、ミチルが部屋に無断

であがりこんでいる。ミチルは自分との婚約話を拒む春樹に

抗議しにきたのだった。でも、春樹は取り合わず、タクシーを

呼んで彼女を帰そうとする。

「ひとつだけ教えて。

沙織さんだったら、春樹さんを取られても仕方ないかもって

思ってた。でも、もう沙織さんはいないのに、・・・どうして?

まさか、本気であの人のこと好きになったんじゃ・・・?」

「あの人?」 誰か思いつかず聞き返す春樹。

「バンビーナのシェフよ」

「そんなわけないだろ。彼女は関係ない」

でも、ミチルは女の勘が働くのか、疑いの目をむける。

「私、春樹さんが私のものになるためだったら、

なんだってするんだから。

おぼえておいてね。

あの人には絶対に負けないんだからっ!」

部屋を出ていくミチル。

なんか捨て台詞が怖いぞ・・・ミチル・・・。

相手を目の前にして「私のものに」って・・・。

.

春樹は、鈴子が買ってくれた携帯のストラップを見る。

複雑な表情・・・。

携帯ストラップって威力あるなあ~。春樹、これを何回見てる

だろう。

お風呂を先に済ませ、寝ようとする鈴子を呼びとめるマキ。

「鈴子、もしも、もし、あの一件がなかったら、藤森さんと結婚し

ていたと思う?」

「そうね~。今頃、いい奥さんしてたかもね。

なんでそんなこと聞くの?」

意を決したようにマキは話し始める。

「あのね。藤森さんのことなんだけれど、私、聞いちゃってさ。

その借金のかたにお父さんの店とられたよね?担当だった

藤森さんが期日を待ってくれなくて・・・」

「そうよ。返す見込みがないって一方的に決め付けられたの」

「それがちょっと違ってて・・・鈴子のお兄さん。店を担保に、

銀行だけでなく、マチ金のやばいところからもお金を借りていて。

それが銀行にばれちゃって。藤森さん、なんとかしようと最後ま

でがんばってくれたみたいだけれど、ダメだったのよ」

「そんな・・・誰から、そんなこと」

「本人よ。お兄さん。

鈴子には黙っていてくれって言われたんだけれど、

このままじゃ、藤森さんがかわいそすぎるから・・・」

マキの言葉に驚く鈴子。

徹兄ちゃん、ひどすぎるっ。なんで言わないんだろ。この

ことが原因で妹は将来を約束した恋人と別れたっていうのに。

それも彼のことを誤解してて、転勤先に追っかけていけなくな

ってるのに。苦労させた分だけ、妹には幸せになってほしいっ

て思って、自分が悪かったんだって打ち明けるのが普通じゃ

ないのぉ~?信じられん!その上、2年たった今でもなお、

鈴子には言わないでって、マキに口止めしてるし・・・。

どこまでも自分本位なんだな、自分の都合の悪いことは黙っ

てるなんて、って最近も借金のことが打ち明けられず中国に

いるとかいって逃げ回ってたな~。

ひどすぎて開いた口が塞がらないわ~。

.

『君と、この店を助けたい・・・』

『俺達、もう一度やり直せないかな・・・』

自室で一人になった鈴子の心に藤森の言った言葉が沁み込む。

飛行機が、ゴォ~~と飛んでいく

行き先はイタリア、ミラノ。

.

ファーストクラスの座席でくつろぐ春樹。

そこへキャビンアテンダントの格好でやってくる鈴子。

「どうして、君が??」 目がまん丸の春樹。

「イタリアへいくんでしょう? 私、追いかけてきちゃった」

「えぇ~~~?」と驚きながらも、すごいうれしそうな春樹。

鈴子は隣の席に腰掛け、

春樹に色っぽく 「ねえ、キスして・・・」 とねだる。

「えっ?こんなところで?」 ソワソワ。 

「いいから・・・」と目をそっと閉じる鈴子。

よしっ!とばかりに目を閉じて、ちゅう~って感じで、口をすぼ

めて鈴子に近づく春樹。

その途端、「お客様・・・」

このときの夢オチを知らせるような「チュポン!」っていう効果音

が、かわいすぎるっっ!

目を開けると、本物のキャビンアテンダントに向かって、

ちゅう~と口をとがらせてる春樹。背後で聞こえる笑い声に、

夢だったと気づいて、はあ~とため息。。。

これは、春樹の願望の夢かな。鈴子が一緒ならいいなとか、

鈴子がキスをねだってくれたらいいなとか、ちゅう~したいなとか、

思ってるんでしょうねえ~。あのうれしそうな顔、もうこっちが

恥ずかしくなるくらい。すっごく、かわいい~♪

そして、ちゅう~の時の顔、大爆笑してしまった。

おもしろい~♪かわいい~♪

葛城コンツェルンには、バンビーナからの裁判を起こすという

内容証明の書類が届く。

春樹が出張中のため、秘書の大河内は道造のところにそれを

持っていく。バンビーナ側が裁判に持ち込む覚悟だと知った道造

は、大河内に「このことは春樹には伝えるな」と指示し、自分で

処理しようと乗り出す。

一応、きちんと春樹に報告したいと思っている大河内に好感が

もてた。道造に言葉を引き取られてしまったけれど。

秘書大河内は急遽、バンビーナへ事情を聞きに行く。

十分に説明を受けていないので、解雇無効の申し立てをすること

にしたと言うマネージャー大河内に言い返せない秘書大河内。

そこへマネージャー大河内に招待された藤森がやってきて、

秘書大河内は彼がバンビーナ側に歓待されているのを目撃する。

彼は、藤森がこの件に関して、彼らに知恵を与えたことを悟る。

.

藤森の来訪を教えられた鈴子は、以前、彼が好きだった、

『大麦のリゾット、若鶏とエリンギ添え』という料理を出す。

おいしそう~♪これ、絶対に作ってみたいなあ。

鈴子は藤森に率直に尋ねる。

「・・・お兄ちゃんのせいだったの?

あなたのせいじゃない。お兄ちゃんのせいで・・・。

それが本当ならどうして言ってくれなかったの?

私、ずっと誤解してた・・・」

「・・・俺の責任だから。

イタリアに行く君から店のことを頼まれてたのに。

俺の力が足りなかったのが悪い。

だから、君に恨まれて当然だと思ってた」

リゾットを口に運んで、「おいしい」と喜ぶ藤森。

「・・・よかったら、仕事が終わるまで待っててくれない?」

藤森はずっと鈴子の誤解をときたかっただろうに。。。

力になってやれなかった自分が悪いと、言い訳しない人、

・・・潔くて、いい人そうだけれど、ちょっと頑固なの?

こういう場合、真相を知ってる人(兄)が間に入ってくれるもの

なのに・・・兄が情けな~い状況だしねえ。。。。

マキのおかげでやっと誤解が解けた・・・。それまで2年。

誤解しっぱなし。。。誤解されっぱなし。。。

好きな女性が不信感を持っているのに、払拭する努力を

しないで、再度交際してほしいっていうのは、ちょっとなあ~。

だから別件で、バンビーナの力になってるんだろうけど。

言わないと相手に伝わらないこともあるのに。

彼女の兄さんの悪い事は言えないか・・・。

登場以来ずっと、憂いを帯びた、話し方とか表情をしていて、

藤森の鈴子への深い想いは伝わってくる。けれど、これから、

もっとキャラが前面に出てきて、こちらが親しめるようになる

のかなあ。春樹のライバルだから、そうなって欲しいんだけ

れど。

一方、イタリア出張中の春樹。

リストランテ「トゥリパーノ」へ。

料理長が春樹を迎える。

そして、副料理長のアンソニーを紹介する。

彼はしばらく日本にも住んでいたことがあって、流暢に日本語を

話す。料理長は彼なら春樹のプロジェクトを成功させることが

できるよ。試しに彼に好きな料理を作ってもらったら?と提案。

春樹は、しばらく考えて、

「じゃあ、片思いのスープを」とアンソニーに注文する。

仕事のあと、藤森の待つテーブルに再びやってくる鈴子。

二人だけの時間を過ごす。

「あのね・・・ちゃんと言っておきたくて。

2年前、あなたが福岡に転勤になったとき、

あのとき、本当は私、あなたについていきたかった。

その気持ちは本当だったの。

それだけは信じてほしくて・・・」

「俺は待ってた。君が来てくれるかもしれないって・・・」

藤森は最後に鈴子が送った携帯のメールを見せ、

「そうだ、これ。・・・消さなくて、ずっと持ってた」

鈴子も「私も、・・・消さなくて持ってる」

「俺達、2004年3月29日、あの日に戻れないかな・・・」

誤解がとけ、お互い相手のことを忘れられずにいたことを

確認した今、絶好のタイミングでの告白。

おお~っ、どうなるの?揺れてるのかな、鈴子。

でも、言葉を返せない鈴子。

そんな様子に、「誰か好きな人でも・・・?」と尋ねる藤森。

そのとき、鈴子の携帯が鳴る。。。

リ~ン、リ~ン♪

まさに絶好のタイミングでの電話。。。(笑)

.

鈴子が電話に出ると、

「ああ、俺だけど・・・」

「俺って?」

「春樹ですっ!」 

名前を言わないとわからないのかよって感じの声。

いつの間にこんなに仲良くなったのよお、いや、楽しいけど。

「なんの用なの?」 冷たい返事・・・(^^;

「この前作ってくれただろ?

片思いのスープ、こっちであれを注文したら、

そんな料理聞いた事がないって言われて」

「こっちって?」

「いまね、出張でイタリアに来てる。・・・たしかナポリの料理だと

言ってたよな?」

「ああ、実はあの片思いのスープって私が考えたもので・・・」

「ええ?だって、ナポリの船乗りが美しい女性に失恋して、

その涙が塩になってうまれたスープだって・・・」

「それ、私の作り話・・・」

「おいっ!」 携帯を耳から話して、全力で鈴子に突っ込む春樹。

ここ、とってもおもしろい!!!

私も実際にそういう伝説の料理があるんだと思ってた・・・。(笑)

「あのとき、あなたがすごくへこんでたから、なんとか励まさない

とって思って、つい・・・」

「信じた俺が馬鹿だったよ」脱力して言う春樹。

「あっ、作り方ならわかるから~~」

「じゃあ、ちょっと待って、メモをとるから・・・」

メモ用紙を取りに走る春樹。

ここの携帯でのやりとり全部、もうなんだか恋人同士のノリ。

夜の公園で二人でバスケをして遊んでから、そのままのノリ

でいるみたい。携帯の番号もきっとそのとき交換したのね、

と勝手に思っていたら、春樹はオーナーなので名簿で鈴子の

番号はわかるのね。なるほど~。仕事関係の質問だしね。

.

遠く異国の地に来て、仕事はしてても、父や兄、自分のおかれ

てる状況、立場からは距離を置いている。そんなとき、

ほのぼのと楽しい気分で思い出すのは鈴子に関することだけ。

とても自然に惹かれてるって感じがする。

その上、「片思いのスープ」は自分を思いやってくれた結果の

創作だったと聞かされては、鈴子の愛情をたっぷり感じて幸福

気分に浸っているはず・・・。惚れてるわね。春樹。

.

電話が終わって藤森のところに戻ってくる鈴子。

「ごめんね、ちょっと仕事のことで~」

「オーナー?」

「ああ、ええ、今、イタリアにいるらしいんだけれど、

くだらないことで電話かけてきて」

ここもラブラブ感が漂ってる。

そんな様子に藤森は気づく。

「君の好きな人って・・・彼なの?」

あまりのストレートな質問に即座に答えが出てこない鈴子。

「・・・・・・そんなこと、ない・・・何言うのよ・・・」

ようやくそれだけ言うと、そそくさと後片付けをはじめる鈴子。

イタリアで、アンソニーに作ってもらった「片思いのスープ」を

口に運ぶ春樹。満足そうにニコニコ。

「この片思いのスープ、いいですね。うちの店でも出したいくらい

です」と横にいるアンソニーがスープを誉める。

「日本にも腕のいいシェフがいるんですよ。

彼女のつくる料理は、全部、おいしいんですよ」

自慢げに言う春樹。そして、このスープは自分のためだけ

に彼女が作ってくれたものなんだ~そう言いたいかもっ!(笑)

「彼女・・・女性なんですか?そのシェフって」

「ええ」 

「惚れちゃってますね。そのシェフに(ウィンク)」

見破ってるわね、恐るべし、アンソニー。

屈託なく楽しそうに笑う春樹。

ほのぼの幸せそう・・・。

バンビーナでは、突如現れた男達の嫌がらせによって、

お客が一人もやってこない事態になる。強面な彼らに怯え、

ほとんど文句を言えないバンビーナの面々。

裁判のこともあり、葛城コンツェルンの差し金だと判断した鈴子

は腹を立て、会社に出向くが、春樹はいまだ出張中。

それで早速、イタリアにいる春樹に電話をかける鈴子。

.

そのころ、春樹はレストランで使うオリーブの試食をしている。

「なんだか柑橘系の味がするね」と言うと、オリーブ畑の隣で

オレンジを栽培してるからだよ、さすがだね、春樹とアンソニー

から舌を絶賛されている。

仕事とはいえ、なんだかすごくのんびりといい雰囲気の中にいる

春樹。日本での騒動を知るよしもないって感じ。着実に仕事も

こなし充実してる様子。

.

そこへ鈴子から電話が入る。

「私ですっ」 

「私?」

「鈴子ですっっ!!バンビーナのっ!!」

なんで私です!で、わからないのよ~って感じの鈴子。

「ああ、何か?」 冷たい返事・・・。(^^;ここ、二人とも一緒だな。

「何か?

あんな営業妨害していいと思ってるの?

たしかに私達は敵どうしだって言ったけれど、

やり方がひどいんじゃないの?」 

大声でまくしたてる鈴子。

「もしも~し!ちょっと聞いてるの??」

「国際電話でも、声がでかいな、こりゃ」

携帯から耳を離して、あきれる春樹。

「ああ、悪いけど、今忙しいから、話は日本に帰ってから聞くね」

この「聞くね」も今までより、相当優しいわ。。。

一方的に電話を切られる。

「もうっ!」 暴れる鈴子。 (笑)

おいしいプロポーズ・第6話

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2006年6月 4日 (日)

クロサギ・第8話

~欠陥住宅詐欺~

.

やばい。やばい。

山下くんがどんどんカッコよく見えてくる~っ。困りました。

歌番組もチェックしてるし・・・。

って、こんなことを言ってるってことは、もうはまってるという

ことなんだろうなあ~~。この年になって初めてジャニーズ

にはまるのか・・・。困った。。。。 (>_<)

.

あっという間に終わってしまった・・・。

.

今回は白石と黒崎、二人手を組んで、詐欺を成功させた。

その上、白石は本来の目的である欠陥住宅を販売する

大手建設会社を告発することができた。その影には、

長年、彼を想う澄子の手助けが。

白石は、その欠陥住宅で家族を亡くした「被害者」で、

澄子の父親は住宅を設計した「加害者」だった。

.

白石を想っている澄子は、氷柱に言う。

「・・・私もあなたと同じ立場なの。

大切な人がそういう仕事をしてる。

できれば私も彼を止めたいと思ったけど・・・、

・・・復讐に人生をかけるってすごいパワーがいるんでしょうね。

誰かと心が触れ合えば、弱くなる。

復讐なんか続けれなくなる。

それほどの覚悟をもって生きている彼を今止めるのはきっと無理。

だから、いつか彼が疲れはててしまったとき、

私がそばにいられたらいいなって、そう思った・・・」

そして、続ける。

「ねえ、シンデレラの話の続き、想像したことある?

・・・シンデレラと王子さまは結婚して、めでたし、めでたし。

人は満足して、そこで本を閉じるかもしれないけれど、

二人の人生はむしろ物語が終わってからはじまる。

なにか事件がおきたとき、たとえば、犯人がつかまったら、

世間は終わったような気になる。

でも被害者と加害者は、永遠に事件の中を生きるのよ。

黒崎くんもそうなんじゃない?」

.

黒崎は、懸命に引越し費用を捻出しようと努力してる氷柱に

言う。(食べ物を削ってお金を貯めているので、黒崎の前でも

お腹が鳴ってうるさい。食べてる肉まん、じぃ~っとみつ

めてるし。(笑)でも、すごくかわいい)

「・・・おまえ、やっぱ引っ越さなくてもいいよ。

もう、俺に干渉しないならね・・・」

氷柱の努力を認めた黒崎は譲歩する。

「澄子さんから聞いた。シンデレラの話・・・」

でも、その氷柱は黒崎の詐欺の関係者の話をする。

「・・・ねえ、想像して。

家族が目の前で殺されています。

それを殺しているのも家族です。

自分ではなにもできない。

お前に想像できるか?

このまま終わらせるわけにはいかないんだよ。

テレビや新聞では過去かもしれない。

被害者が自分でけりをつけるまで、事件は終わらないんだよ。

.

もしお前がほんとうに俺のことを想ってくれてるなら、

俺のことを好きになるのはやめてくれ」

氷柱は言葉を失う。

でも、立ち去ろうとする黒崎に、

「・・・わかった・・・。

ただ、これだけは覚えておいて。

あなたは一人じゃない・・・。

もし、あなたがどこかで逮捕されても、

もし、あなたが遠いどこかで死ぬようなことがあっても、

あなたは、一人じゃないから・・・」

.

今回は白石が大企業ばかりを相手に詐欺をしていることの

理由がわかったし、黒崎がクロサギになった思いもわかった。

というか、とてもわかりやすく解説してもらった感じ。

そして、氷柱が自分の考えを訴えるだけでなく、黒崎の思いを

理解し、一歩引いて見守ろうとするようになった回だった。

最後の「もし、あなたが遠いどこかで~」という言葉、

とても良かった。

ただ、黒崎、毎回泣いてるような気が・・・。

あまり泣かない男が泣くっていう方が、インパクト大で、グッと

くると思うんだけれど・・・。

.

あと、「理系の私と文系の彼、二人のノートをあわせると、

完璧なノートになった」「二人あわせて完璧なノート」、

詐欺部分の伏線になってて、これも良かった。

.

予告では、氷柱がお重に入ったご飯を、おいしそうに食べて

いて、空腹は解消ねって、それを見て思わず笑ってしまった。

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2006年6月 2日 (金)

富豪刑事・第7話

~三ツ星シェフvs富豪レシピを巡る完全犯罪(秘)トリック~

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大河内(おおこうち)、 シェフ! 

出た~~~~~。

クラクラ~~。としてたら、

あれは・・・鉄人なんとかという番組ですか?見ていなかった

のでイマイチ、笑えず・・・。

でも、番組の司会をされていたのは・・・。

大河内(おおかわち)石井さん!

きゃ~!

大喜びしました~~~。 (*^-^*)

「富豪刑事」ドラマの神様、

「おいしいプロポーズ」をパロッてくれて、ありがとう!

お爺様のめくっている雑誌には、なんと瀬崎様

(筒井康隆さん)が登場。

パート1では、必ず最後の方で出演されていたのに、デラ

ックスになってからはお顔を拝見できずとっても残念だった。

だから、雑誌の写真での登場でも、かなりうれしかった。

瀬崎さま、喜久右衛門お爺様同様、大好きです・・・。

.

あと、いろんなパロディてんこ盛りだったけれど、

何気に、涙が出るほど笑ったのが、

ヒルトン姉妹を、もじって登場の、ヨルトン姉妹。

・・・なんでやねん。これで笑ってる自分が許せない・・・。

.

本業以外に、玉ねぎみじん切りが飛躍的に上手になった狐塚。

三ツ星シェフに誉められて、感激して泣いてた。。。(笑)

最後の「こら~、勝手に帰るな~~!」もいろんなバージョンが

出尽くしで・・・そろそろ、苦しそう・・・。(笑)

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本題の推理もよどみなく展開し、おもしろかった。

ズ~ラオチには、なんでまた、ズ~ラ?と一瞬、1話のきのこを

思い出して、ふふふっと笑ってしまった。

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2006年6月 1日 (木)

弁護士のくず・第8話

第8話 「名誉毀損!噂の女」

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良かった!ほんと良かった!おもしろいっっ!

「弁護士のくず」は絶好調。

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勉強してる美月の部屋に入ってくる九頭。

「なんだよ~、まあ~た、勉強してるのか」

遊びの相手をしてもらえず、不服そう。。。

美月に追い払われるも、しつこく食い下がって部屋でゴロ

ゴロする九頭。怒った美月に叩かれ、怯える・・・。(笑)

.

おもしろい!九頭、美月ちゃんが現れてから徐々にキャラが

変わってきてる。

結構家にいるし、「お父さん」になって幸せそう・・・。

.

今回は、そんな二人がもっと打ち解ける回かな。

仕事をしている九頭のところに美月の小学校から電話が。

九頭が行くと、美月がカンニングをしたという。

美月はそれを否定するが、物的証拠があるため、弁護を

してもらおうと九頭を呼び出したのだ。

でも、美月は九頭にはカンニングの真相を話そうとはしない。

九頭は話したければ話せばいいし、話したくなければ、話さ

なくて言いという。

公園で落ち込む美月から事情を聞きだす加藤。

彼女はクラスのボス的女の子にうとまれていて、イジメに

あっていた。カンニングも濡れ衣だと打ち明ける。

そして、自分がカンニングするような子だと九頭に思われて

いるのが悲しいと言う。

一方、九頭は九頭でカンニングペーパーの筆跡が美月の

ものではないと最初から気づいているのに、それを担任に

説明し、味方になってやることもなく、彼女が自分から説明

しだすのをひたすら待っていた。

.

大変だとは思うけど、がんばりなさいよ!お互いもっと言葉で

伝え合いなさい、と加藤からアドバイスされる九頭。

九頭は美月を仕事の現場に同行させ、イジメ克服法をさりげ

なく伝授する。

.

「お前、本当に勉強好きなのか?」再び遊んでもらえず、

寂しそうに美月の部屋へ入ってくる九頭。

「悪い?」

「いや、好きならそれでいい・・・」 そういいつつ寂しそう・・・。

九頭は物的証拠のカンニングペーパーを美月に渡す。

「それ、お前の字じゃないだろ。クラスの番はってる女、

張り倒したんだってな。担任から電話があった。

それでこそ、うちの娘ですって言ってやった。

不動心も大事だが、お前は、なんでもない、大丈夫って顔す

るな。ガキはガキらしく、バ~っと騒いだり、泣いたりしてい

いんだ。その方が可愛げがある」

お父さんは最初から自分のことを信じてくれてたんだと理解

した美月はうれしそう頷く。美月の筆跡だってちゃんとわか

ってくれてる。自分で抱え込まず相談しろって言ってくれる。

美月の立場だと、遠慮もしそうだし、迷惑をかけないように

しようと思いそう。それに父親としての九頭にまだなじめない

でいる段階でもあるんだろう。けれど、あれだけ遊んでもら

いたそうな「お父さん」なら、ほんとに騒いで泣いて振り回し

ても大丈夫。(笑)クタクタになるまで、困らせてあげたら

文句を言いながらも喜びそう。でも美月ちゃんは勉強の方が

大事かな。ううっ、つまんない・・・。九頭と一緒だな。これじゃ。

.

面倒くさがりで、いい加減で、規則正しい生活なんて苦手。

だから身軽な独身でいるんだと思っていたのに、

意外と九頭は包容力満点の人みたい。

.

今回の裁判の話は、法廷で九頭がどんどん相手を攻め、

その後、少し口調を変えて、相手に誤解を説明、和解へと

持ち込む。そこでなんだかジーンとしてしまった。

ご近所のイジメにはこういう結末がいいと思う。

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