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2006年5月23日 (火)

おいしいプロポーズ・第5話(後編)

続き。

ケンカしながらも、駅まで迷わずに帰れるようにと春樹の

あとをついていく鈴子。

「もういいよ。適当に帰るから」

「迷ったりしたら、また何をいわれるかわからないし、送って

いくわよ~」と、にくまれ口をきく鈴子。

「ほんとにかわいくないね!」

「なによお~、このバンビ!」

鈴子の独り言を聞きつけ、文句をいう春樹。

「バンビ??生意気なやつ。影でそう呼んでたんだ、俺のこと」

「いいじゃない~。気にすることないって」あっけらかんと笑う鈴子。

「気にしてるんじゃない。気に食わないんだ」と怒る春樹。

ぶぶぶっ、よく似た言葉だけれど、全然違う意味。

こういう言葉遊び、おもしろい。

「ムキにならないのお~~」と笑う鈴子。

『あなたをムキにさせる女はそうはいないわよ~~』

春樹は沙織の言葉を思い出して、黙り込む。

当然、反論が返ってくるだろうと思っていたのに、春樹が意外

にもおとなしくなってしまったので、不意をつかれた鈴子は

春樹の顔をのぞきこむ。「どうしたの?」

「なに??」 ドギマギする春樹。

「なにって、急に黙ちゃうから・・・」

鈴子に心配そうにみつめられて、居心地の悪い春樹は彼女を

置いてドンドン歩きだす。

「なに? なに? なあ~に?」

あとを追いかける鈴子。

ここの鈴子がすっごいかわいい!!!好きな人に対する甘

えた声、かわいい。

なぜか公園でバスケをすることになる春樹。

なんでやねん・・・どういう展開なの??と突っ込みながら、

でもアルのとナイのでとでは、アった方が断然いいので、

ヨシとしましょう。(笑)えらそう・・・。

春樹からスーツを預かった鈴子、知らないうちにその上着

から財布が盗まれてしまう。

一緒に警察にいって被害届を出す二人。

ひどく混乱する鈴子に、冷静に対応する春樹。

秘書の大河内と連絡を取り、カードを停止させてほっと一息。

「良かった~」と安堵する鈴子。

「良かったね~」と人事のように冷静に言う春樹。

この春樹、いいなあ。鈴子の「なあ~に」と並べてとっても魅力的!

「ああ、また私のせいでごめんなさい」反省しきりの鈴子。

「あなたといるとまったくロクなことがない。

でもひとつだけいいこともあった。

彼女のことを忘れてた。

今日、落ち込むだろうと思ってたのに。

ほんと退屈しないよ」

そういって、笑いながら歩き出す春樹。

その彼の背に、「お財布の中身もちゃんと払うから、明日

銀行に行って・・・」と言う鈴子。

春樹は露店に立ち寄り、ひとつの携帯ストラップを手にとる。

「これ、これを買ってくれたら、チャラにしてあげる。どう?」

優しいなあ、春樹。次々と困ることが起こっても、結局は

鈴子を責めない。心から謝ったら許してくれる。

心が通いあっていく。。。。

自宅まで、タクシーに乗る春樹。

ちょっと困り顔。「1000円超えそうになったら言ってください。

あとは歩きますから・・・」そう運転手に告げたあと、自分の

携帯を取り出して、鈴子に買ってもらったストラップをつけ

ようとする。楽しそう。

鈴子は春樹との楽しいひとときを思い起こしながら、帰路につく。

うれしくて、どうしようもなく笑みが浮かぶ。

・・・沙織が去り、車のキーを失くし、お財布も盗まれ、考えて

みれば、散々な一日のはずがそれぞれ、幸せそうに微笑む二人。

特に春樹。落ち込んでいるヒマがないね。 (^^)

なんでこんなにうれしそうなんだあ~。恐るべし恋の力。(笑)

見ているこちらも気分が良くなって、能天気にニコニコ。

鈴子が自宅にもどると、マキから男性が訪ねてきたと告げら

れる。それは鈴子の元カレ、藤森だった。

鈴子はでも、「もう終わったことよ」と、彼が待つという喫茶店

に行こうとはしない。

喫茶店で2年前、鈴子が送った携帯メールを見ている藤森。

『頭ではわかっていても、

私は、あなたのしたことを

許すことができません。

だから、福岡へはついていけません。鈴子』

1話で鈴子も自分の携帯に残してある藤森のメールを見てる。

2年間、お互いに引きずってきた想いがある・・・。

だから藤森の出現で鈴子はかなり揺れるだろうと想像してい

たのに、結構、あっさりと、もう終わったことだからと言える鈴子。

春樹と出会う前なら反応は全然違ってたでしょうけれど、

すでに鈴子の心にはしっかりと春樹が住みはじめてるみたい。

新しい方向へ動きだすと女性はあんまり過去に引きずられる

ことはないよね。

春樹が自宅にもどると、ミチルがいてすき焼きをつくっている。

夕食を一緒に食べてお泊りもしたいという積極的なミチルに

春樹は、「妹としか思えない。君が帰らないなら、僕がここを

出ていくよ」と言って拒絶する。

けれど結局、春樹は「一緒にすき焼きを食べよう。食べたら家ま

で送っていくからな」とミチルを受け入れる。

幼馴染というのがなあ。5つ?下の女の子。多分。兄のあとを

春樹が追っかけて、その春樹のあとをミチルが追っかけてって

感じで遊んだこともあったのでは?寂しい家庭環境の中では、

ミチルの存在も救いになったかもしれないし・・・。

妹として、可愛がる気持ちはとても理解できるだけに・・・。

それにこのミチル、結構憎めない・・・。(^^;

暴れん坊わがままお嬢様だけれど。

頭をポンポンと叩かれて、聞き分けよく頷いてるところとか、

すき焼きで席につけと言ったり、先に手を洗えと言ったり、

春樹を振り回してて笑わせたり、妹って雰囲気がよく出てた。

再び、社長室に呼ばれる春樹。

「常務そのストラップ、ちょっとチープかと」と社長秘書。

「いいんだよ。気に入ってるんだから」苦笑いしながらそういう春樹。

気にいってるんですって。(笑)このストラップ、鈴子との絆のような

存在になりそう。見るたび、彼女を思い出しそう。

春樹が社長室に入ると、いらだっている道造がいる。

「イタリアンレストランのチェーン化、どうして進んでないんだ?」

「進んでます。イタリアから来るシェフも決まりましたし、宣伝の

方も明後日大手の広告会社と打ち合わせに入るところです」

ぬかりはないということを説明する春樹。

「一号店のことを言ってるんだよっっ」怒る道造。

春樹は意を決したように、

「・・・そのことですが、他の候補もあたろうかと・・・。あの店

は収益はあがってませんが、赤字ではありません。それに

シェフの腕がいいのは社長もお認めでは?あの店はあの

まま残しておいてもいいのでは・・・」と告げる。

それを聞いた道造は、春樹をにらみつける。

「ああ??思いあがるなよ。

たしかにお前は私のむすこだが、

経営の能力のないものに、後をつがせるほど私も馬鹿じゃない。

私情に流されて、冷静にことが運べないなら、

この件は他のものに任せる。

となるとお前は私の跡継ぎとして見込みがないということだな。

死んだ兄の修一も天国でなげくことになるな」

道造の剣幕に言葉をなくす春樹。兄のかわりになりたいと

がんばってきた彼、兄もなげいていると言われ、身に沁みること

だろう。会社の跡継ぎとして父から認められることが自分にとって

最重要なことなんだろうし。

でも、、、でも、、、春樹の言うとおり、あの店にこだわる必要は

なくて、他の候補をあたることでもいいのでは?道造からすると、

息子が私情に流されてるということが気にいらないというか、

先行きが不安だから厳しく言うのだろうけれど・・・。

でも、葉山で鈴子をくどいている時、あの店はこのまま君が

やってもいい、私の力でなんとでもなる、とか言ってたのは道造

の方。道造にとってはバンビーナでないといけないという必然性

はないのでは?鈴子に流されてる春樹に対して、少し嫉妬が

入ってるんじゃ・・・。

春樹はバンビーナで従業員を集め、宣告する。

店は今週いっぱいで閉店。従業員の方たちはすべて解雇。

退職金は勤続年数に合わせて支払う。再就職の斡旋もすると。

はげしく反発するマネージャー。止める従業員達。

「なにが高級レストランだ。高級じゃなくても、

絶対にうちのシェフの作る料理の方がうまいんだ。

うちのシェフの作る料理の方が心がこもってるんだ。

あんただって食ったんだ、それくらいわかってるだろう?」

店を去る春樹。

追いかける鈴子。

「待ってよ。話、終わってないでしょう?

ほんとに店をつぶすつもりなの?わかってくれたと思ったのに」

「何をわかれっていうんだ?」と反論する春樹。

「だから料理はお金でつくるものじゃない。心でつくるものだと・・・」

「何様のつもりです。これは経営の問題だ。

一介のシェフが口出しするようなことじゃない。

それとも僕があなたに気を許したと思ってるんですか?」

あまりの春樹の変貌ぶりが信じられない鈴子は食い下がる。

「どうしてなの?それがあなたの本当の気持ちなの?」

苦しそうに口ごもる春樹。

父と鈴子から突き上げられて、板ばさみ状態の春樹。

振り向いた時の春樹の表情はつらそうで、気の毒だった。

この問題、春樹がどう乗り切るか、それでまた彼が成長し

てくれそうだし、来週も楽しみ。

その二人のもとへ、藤森が訪ねてくる。

彼をみて顔色を変える鈴子。その様子に驚く春樹。

藤森は、秘書大河内から鈴子のいる店がつぶされると聞いて

やってきたのだった。

おいしいプロポーズ・第5話(前編)

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