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2006年4月 8日 (土)

アンフェアこばれ話

今日、キネマ旬報の香川照之さんのコラムを読んだ。



アンフェアに関しての裏話。アンフェアに対しての愛情と

熱意が伝ってくる、力のこもった文章だった。

読んでいて、すごくうれしかった。

蓮見役の濱田マリさんの演技が「とぐろをまきはじめた」

なんていう表現、ニマニマしてしまう。

それこそ、マニアには垂涎のお話。(笑)

「まだあえて閉じたままにしてある部屋はいくつもある」そうで、

そこに列挙されていた内容はやはり故意に残されていたもの

だったんだなあ~と再認識。問題視していていいものらしい。

ただ、私、小久保に関しては、単に山路にとってかわって、

出世したいだけの人だと思っていたので、ずっ~~と

ノーマークの人物。小久保・・・絡んでくるんでしょうか・・・?

香川さんと言えば、雪平の元夫、佐藤役。

ドラマの初回を見た時、連続殺人などの結構、浮世離れ

した話の中、佐藤家だけがとっても現実的な存在で、

その大変さがとても身に迫って感じられたのを覚えてる。

編集者の佐藤は、とくに仕事が不規則で、残業も当たり前、

定時に帰ることなんて皆無だろう。なのに、小学校低学年

の娘と二人暮し。娘の世話など到底できるはずがない。

雪平に接するとき、母親でありながら子育てから離れて

いる彼女を暗に責めるように佐藤はいつも口調がきつい。

毎日、毎日心に余裕などないのだろうと推測させる。

そしてそれは家政婦さんにすべての負担がかかってくる。

ドラマの牧村は、夜遅くまで美央の面倒を見て、佐藤が

帰宅するまで家にいるし、朝もなぜか朝食の支度をしている。

一体、いつ帰ってるんだろう?

ほんとにこんな家政婦さんがいるのかな?

これじゃあ、家政婦さんの家庭が成り立たないんじゃない

の?なんてそこばかり気になって仕方なかった。

でも、それが夫と娘を亡くし、一人暮らしの牧村ならできるし、

その上、余裕がない佐藤の心に、すっと牧村が入り込めた

原因で、この先の伏線だったのだろう。

佐藤は牧村の死後、人が変わったようになって会社を辞め、

事件の解明に没頭していくのだから。

1話で、私が感じた佐藤家への「大変だな~」という感情が

終盤に起こる佐藤の行動への伏線だったんだなと思うと、

ほんとに脚本家さんはすごい!!!としか言いようがない。

尊敬してやまない。



ラスト近く、雪平に呼び出されてやってきた佐藤の表情は

鬼気迫っていた。いや、鬼気迫る・・・というより、

はっきり言って、「すごい人相が変わってるやん!」だった。

あの表情を見て、どうやったらここまで人相が変わるんだろう

と思ったもんだ。何日か本当にまともにご飯を食べず、心理的

かなり追い詰められてたら・・・この表情が出てくるかな・・・

などと香川さんの表情を見ながらあれこれ考えてしまった。

俳優さんは一瞬にしてああいう表情ができるんだな、と思うと

なんだか恐ろしい。(笑)顔がひと回り小さくなってたもん・・・。



山路もほんとに良かった。

クセのある嫌味な上司から、紆余曲折あり、八方から

攻撃され、やがて失墜していく。

佐藤と同様、大きくレールからはずれていく存在。

しかし、ほんとに、ほんとに味わいのある役柄だった。

うまくいえないけれど、アンフェアに深い味わいを与えた。

得体の知れない、胡散臭い人だな~と思わせながらも、

どこか憎めない、

不思議な人情味を醸し出していた山路管理官だった。

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コメント

はじめまして!ジョッキっていいます。ドラマ大好き。山路大好き。アンフェア大好き人間です。どうぞ、よろしくおねがいします。
唐突ですがお願いがあります。この佐藤和夫こと香川照之さんのアンフェア裏話が記載されているのはキネ旬何月号なのでしょうか?気になって気になって……
できれば、上のメールアドレスにでも返信してくれないでしょうか?無理なら、コメントへの返信でも結構です。お願いします。そして、出来れば急ぎで…早く読みたいのです。すいません、勝手ばかり言って…お願いします。

投稿: ジョッキ | 2006年4月24日 (月) 20時47分

こんばんわ~♪コメント、ありがとうございます。

ところで、キネマ旬報ですね。これは4月下旬号(1454号)
らしいです。私は立ち読みしたので、その辺は確かめて
いません。もし購入されるのであれば、中身を確かめてから
にしてくださいね。(^^)
その号の香川照之さんの「日本魅録」というコラムで紹介
されています。楽しめますよ~。

現在はすでに5月上旬号が出ていて、その中には「アンフェア」
原作者の秦健日子さんのインタビューが載っているとか。
こちらは私は読んでいませんが、参考までに。

投稿: 都羽子 | 2006年4月24日 (月) 23時18分

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