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2006年2月22日 (水)

「氷壁」5回目part2

「氷壁」5回目、感想part2。

 あらすじ と ●感想 

八代の病室。

現在の状況などを八代に報告する八代息子。

奥寺が南部のところを辞めたこと、相手側にはもう打つ

手がない気配、今度の裁判では、美那子に証言させる意向、

続けて、室井にもこちらが有利になるための記事を書かせる、

などなど裁判で勝つための戦略を練っている息子。

八代はそんな彼に「責めるのは相手に逃げ道を与えてからだ」

と諭す。不満気な息子。

その会話を病室の外で聞いている美那子・・・。

奥寺の近況を知る・・・。

●南部からは「あまり評判がよくない会社」だと言われて

いたが、「責めるのは・・・」という言葉にちょっとポイントが

あがった。(笑)社のイメージを保つためかもしれないけ

れど。

南部のところを辞めたと聞いて、奥寺のところへ訪ねて

くる北沢母。

「南部さんはあなたのことを気にしてる。私ね、今度のカラ

ビナの鑑定が区切りだと思ってる、壊れなかったら、裁判

を続けても意味がないもの」

●結構、なんていうか、大人が周りにそろっているという

か・・・。八代に、南部に、北沢母、あと、弁護士とか。

奥寺、北沢、美那子、八代息子、ユカリの若い世代と

2層式になっている気がする。

現役で本気で動く若い世代は、うらやましいくらい

エネルギーにあふれてるというか・・・。

その中で、北沢母はすごい癒し系・・・話す言葉や声を

聞いていると、ホッとする。

「もし壊れなくても、K2へ行ってカラビナをみつけます。

北沢をみつけます。そうすればはっきりします」と奥寺。

「もうやめて・・・。裁判が続いてると時間がとまっている

みたいで、前に進めない。もう終わりにしたいの。この

裁判はみんなにつらい思いをさせてる・・・。

美那子さんだってそうでしょう?」

「どうしたいの?あの人と結婚したいの?

結婚してどうするの?養っていけるの?

・・・山を捨てられるの?

奥寺くん、あなたのためにも和解した方がいいと思う」

「すいません」奥寺は北沢母の言葉にも和解を否定する。

「頑固ねえ~・・・」

●このシーン、好きだな。お母さんが優しく、

でも率直に今の奥寺の孤立している状況や姿勢を

たしなめてる。

「どうしたいの?」

まるで、混乱してだだをこねてる小さな男の子を

あやすよう・・・。やさしいなあ~。(T-T)

「・・・ユカリには中途半端はやめてね」

●最後は、恋に暴走する娘の母として、釘を刺して

おくことも忘れない。

「ユカリには・・・」の、この「には」が美那子に中途半端

な奥寺を批判してる。いや、今の中途半端な奥寺を

諭してる。

母に会ったあとの奥寺はなんか、すっとした表情を

してる・・・みたい。彼も恋に暴走してるもんなあ~。

美那子のところに、奥寺から電話が。

奥寺は美那子に別れを切り出す。

●山を捨てられない・・・と結論を出したのか、美那子を

これ以上、不幸にしないように思ったのか・・・。

今の状況でも美那子はつらいし、でも山を捨てられない

自分といることは将来もっとつらくなる、だから身を引い

たのかな・・・奥寺。

「美那子さんのこと、きっぱりあきらめます。

もう電話もかけません」

「・・・それでいいの?」

「それでいいんです・・・今まですみませんでした」

電話を切ったあと、美那子は虚ろに宙をみつめる。

●自分以外誰もいない、誰も見ていない、暗い部屋。

普通ならここで、美那子は号泣するだろう、そう思って

見ていたのに、美那子は泣かない。

つらそうに奥寺とつながっていた携帯を手で包み込

んで呆然としてる。

私なら、泣く・・・絶対に泣く。

なのに、美那子は泣かない。

美那子には泣かせない・・・。

それがなんか今までの彼女の孤独や我慢を浮かび

あがらせる。これくらいでは泣かない女性なんだと。

そっと、愛する人からの別れの言葉を胸に忍ばせる。

そんな女性なんだと。

裁判が終わったら、すべて元通りだという八代。

奥寺との別れで、自分の状況もすべて元通り。

美那子は八代の社長夫人のまま・・・。

奥寺のアパートにユカリがやってくる。

彼女は、八代に二人の山行きを伝えたのは自分だと

告白しにきた。泣いて詫びるユカリ。

奥寺はそれを許し、もう自分のところには来ない方が

いいと言う。

「・・・奥寺さん、美那子さんのことあきらめられないん

でしょう?私も・・・そうだから・・・」

●何をしにきたんだ・・・ユカリ・・・。

ただ、会いたくて?罪悪感に苦しんで?

しかし泣き落としだなあ~~。完全に。

奥寺って女性の涙に強い・・・。見直した!

それより、お土産のメロン、さっそく切りわけ、その上、

一口サイズにして、爪楊枝がさしてあった。

これは・・・ユカリがしたのかな?いや、状況的に奥寺

だよね・・・繊細だわあ~~。コーヒーも出してあげて。

メロンをのせているお皿がとっても小さいのも、演出が

うまいというか、なんというか・・・。愛嬌あるわ。。。

カラビナの実験。

カラビナは壊れず・・・。

喜ぶ美那子と兄夫婦。兄はそんな美那子に、

「カラビナが壊れなくて、ほっとした。あとは自分のこと

だけを考えろ。お前が幸せでないと俺もダメなんだ」と

いう。

●これで兄関連の問題は解決。兄も美那子の

気持ちを察して、GOサインを出してくれた。

裁判が終わったら、元通り。

そういう自分の運命から助け出してくれる

男性はもういない。奥寺は去ろうとしてる。

八代夫人でいることができないなら、自分で

動くしかない。

美那子~~~、選べ~~~。(^-^)

八代退院。

家にむかう車の中で。「いよいよ裁判も決着する。

真実を話せばいい、北沢君の一方的な想いに君は

迷惑をしていた。奥寺君も同じだ。

・・・私は君を信じているから」

八代の言葉に無言の美那子。

車が奥寺の働いてる現場を通りかかる。

先に、奥寺に気づく美那子。

やがて、美那子に気づく奥寺。

二人はみつあう・・・。

そっと車は去っていく。。。。

雨に打たれ、立ち尽くす奥寺。

隣にいる夫に知られまいと、気持ちをおさえる美那子。

●このシーンもロマンティックなシーン。

あきらめようと、必死に自分の気持ちを抑えてるのに、

そんなときに限って会ってしまう・・・。

時間がたって、もう顔を見ても大丈夫、冷静でいられる

思っていても、実際に会ってみると、想いは容赦なく

あふれ出す。

奥寺を一秒でも長くみていたい、彼のその視線の中

にいたい、そう願う美那子の心情がよくあわられていた。

自分が動かなければ、もう次には進めない、彼をうし

なってしまう、そう悟らせるシーンだったのかもしれない。

裁判の日。

美那子の証言。

北沢のストーカー行為に迷惑をしていたということを

美那子に証言させようとするヤシロ側弁護士。

美那子はネイルを取り除いた自分の爪をみつめ、

意を決したように、それを否定する。

「違います。北沢さんはストーカーではなく、かつて私も

北沢さんを愛していました」

どよめく法廷。

変わって、奥寺側弁護士。

奥寺となぜ山へいったのかと尋ねる。

「あのときは逃げ出したかったんです。裁判でいやな証言

を強要されそうになったので・・・」という美那子。

「でも、ほんとうは・・・会いたかったんです・・・奥寺さんに。

私は奥寺さんを愛しています」

●裕福な社長夫人の立場を捨てた瞬間。

やっと公の場で、自分の気持ちを言い切った美那子。

ウルウルしてしまった・・・。

( 感想終わり )

ドラマの神様に私からのお願い

最終回は奥寺が山に行きそう。最終回のタイトルを

見てみると「山男の伝説」、奥寺は生きて美那子の

もとへ帰ってくるんでしょうか・・・。

神様・・・美那子から、はじめて自分のためだけに

愛した奥寺を奪わないであげてください。彼女の

人生を見ていると、自分のために選んだことなど

何もなかったのかもしれない、と思う。

これからやっと愛した人と暮らしていける。

今はまだ孤独から脱しただけ、何も始まってはない。

奥寺も同じ。おれはずっと一人、一生一人だ、と

K2で北沢に言ってた。彼にも誰かと一緒に生きて

人生を味わってほしい。天涯孤独だと言った人だから。

それはこれからだもの。

だからここで奥寺を連れていかないでください。

ラストは、どこか山の家で美那子と奥寺がひっそりと

幸せに暮らしてる、そんなのだといいなあ。

そういうラストをお願いします。。。

ドラマの神様・・・NHKの制作者さま。

「氷壁」は他の冬ドラマより先に最終回を迎える。

今年はじめての「連続ドラマの最終回」だ。

よい最終回であってほしい。

よい感想が書けるといいな。

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コメント

こんにちは 瞳と申します。5話の前半を見逃してしまったので、こちらにとても詳しく書いて在りましたので大変助かりました。美那子と奥寺に対して厳しい意見が多い様ですが、私は都羽子さんと全く同意見です なんかホッとしました。最終回楽しみだけど これで終わってしまうのかと思うとなんか寂しいですね。長々とすいません失礼しました。

投稿: 瞳 | 2006年2月22日 (水) 09時34分

コメント、ありがとうございます!(^^)
お気にいりのドラマ、少しでも見逃すとつらいですよね。
下手なあらすじですが、お役にたててとってもうれしいです。
私は好きなものには暴走するタイプなんで、(^^;
奥寺と美那子の物語にはまってます♪
最終回は、「よかった~」と大満足したいです。

投稿: 都羽子 | 2006年2月22日 (水) 20時13分

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